AI Overview計測の方法|自社が表示・引用されているか確認する3つの手段

AI Overview計測の方法|自社が表示・引用されているか確認する3つの手段

AI Overview計測とは、Googleの検索結果の上部に出る「AIによる概要」に自社サイトが表示・引用されているかを確認することです。

「SEOの順位は落ちていないのに、検索からのクリックが減った」「うちのサイトはAIに出ているのかと聞かれて、答えられなかった」。この2つは、順位とは別の指標を1つ持つだけで説明できるようになります。ツールを契約しなくても、「AIによる概要が出ているか」「自社が引用されているか」までは、すぐに確認できます。

計測の手段は3つあります。手動での確認、2026年6月にSearch Consoleへ追加された生成AIのレポート、そしてAhrefsによる定点観測です。それぞれ「何が測れて、何が測れないか」を先に示したうえで、当社(インハウスプラス)が自社サイトで計測してきた実測値と、月次レポートに載せるKPIの決め方までお伝えします。

この記事でわかること

  • AI Overview計測で測るのは「表示・引用・言及・流入」の4項目
  • 無料の手段(手動確認・Search Consoleの生成AI機能レポート)でわかる範囲と限界
  • Ahrefsで追う「AIO表示率」「自社引用率」「言及率」「推奨順位」の定義と、当社の実測
  • AIによる概要からの流入をGA4で測れるか(できることと限界)
  • 月次レポートに載せるKPIの決め方と、週次・月次の分担

AI検索での見え方を毎月計測する「AIO/LLMO計測レポート」もあわせてご覧ください。

※本記事の数値は2026年10月時点のものです。

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AI Overview計測とは?測るのは「表示・引用・言及・流入」の4項目

結論

AI Overview計測とは、Googleの「AIによる概要」に自社サイトが表示・引用されているかを確認することです。測るのは、AIによる概要が出るキーワード(表示)、引用元に自社が入っているか(引用)、本文で自社名が書かれているか(言及)、そこから何人来たか(流入)の4項目で、項目ごとに使える計測方法が違います。

AI Overview(AIによる概要)は、Googleが検索結果ページの上部に出す、AIが生成した要約のことです。要約の本文と、その根拠として参照したページへのリンクで構成されています。2024年8月に日本でも提供が始まり(出典:Google Japan Blog「AI による概要 : ウェブにつながる新しい方法」2024年8月)、2026年には多くの情報収集系のキーワードで表示されるようになりました。

計測では、「AIに出ている」を1つの状態として扱わず、次の4項目に分けます。分けると、何を測るべきかがはっきりします。

項目問い主な手段
① 表示対策キーワードでAIによる概要が出ているか手動確認/Ahrefs(Rank Tracker)
② 引用AIによる概要の引用元に自社ページが入っているか手動確認/Search Console(表示回数)/Ahrefs(Rank Tracker)
③ 言及要約の本文で自社名やサービス名が書かれているか、何番目に推奨されているか手動確認/Ahrefs(Brand Radar)
④ 流入AIによる概要からサイトに何人来たかGA4では分離できない(Search Consoleの表示回数とページ別クリックから推定)

「表示」と「引用」と「言及」はどう違うのか

3つの違いは、実際の画面で見分けられます。

「表示」は、そのキーワードで検索したときにAIによる概要そのものが出ているかどうかです。自社とは関係なく、キーワードの性質で決まります。

「引用」は、AIによる概要の右側(スマートフォンでは下部)に並ぶリンクカードや、要約の本文中のリンクに、自社のページが含まれている状態です。GoogleはAIによる概要を作るときに参照したページをリンクとして示すため、ここに入っていれば「AIが自社ページを根拠に使った」とわかります。

上の画面は「llmo レポート」で検索したときのAIによる概要で、要約の本文中のリンクと右側のリンクカードの両方に当社のページが出ています。これが「引用」の状態です。

要約の本文に自社名やサービス名が文字として書かれていれば「言及」です。「おすすめのツールは、A社、B社、C社です」のように名前が並ぶ場合は、何番目に出てくるか(推奨順位)にも意味があります。引用されていても言及されていないことは珍しくありません。逆に、自社ページは引用されていないのに、引用された第三者の比較記事の上位に自社が載っているために、要約の本文で自社名が言及されることもあります。引用と言及は別の項目として数えます。

AIによる概要とAIモードの違いと、本記事で扱う範囲

GoogleのAI機能には、通常の検索結果の上に出る「AIによる概要」と、検索結果ページのタブから入る対話型の「AIモード」があります。AIによる概要はキーワードに対して自動で表示され、AIモードは利用者が質問文を入力して使います。

本記事は、AIによる概要の計測を扱います。AIモードは、後述するSearch Consoleのレポートでは「AIによる概要」と合算で表示回数が出ます。質問文に対する回答という点ではChatGPTなどと同じ性質なので、本記事の手順の対象には含めません。AI Overviewの定義や表示の仕組みそのものを詳しく知りたい方向けの解説は、別の記事で扱います。

なぜ順位計測だけでは足りないのか|AIによる概要が出る検索は5か月で4倍に

結論

順位が同じでもクリックが変わるのは、検索結果の上にAIによる概要が差し込まれ、クリックされる前に答えが出るためです。当社がGA4・Looker Studio・広告レポートの領域で追跡しているキーワードでは、AIによる概要が表示される割合が2026年5月の10%から9月の40%へ、5か月で4倍になりました。順位とは別に「AIが出ているか」「そこに自社がいるか」を測る必要があります。

AIによる概要が出るキーワードの割合は増え続けている(当社の実測)

当社は、自社サイトの対策キーワードを順位計測ツールで週次で追跡し、AIによる概要が表示されたかどうかも同時に記録しています。GA4・Looker Studio・広告レポートの3領域(145キーワード)に絞った月平均の推移は次のとおりです。

月(2026年)追跡キーワードのうちAIによる概要が表示された割合
5月10%
6月12%
7月28%
8月35%
9月40%

7月上旬の週に一段階上がり、それ以降は4割前後で推移しています。10月上旬の週も40%でした。GA4の指標の意味やレポートの作り方を調べる情報収集系のキーワードでは、AIによる概要が出るのが当たり前になりつつあります。

外部の大規模な調査でも同じ傾向です。Ahrefsが2026年7月から9月に米国のデスクトップ検索結果2億3,280万件を調べた結果では、ブランド名を含まないキーワードの78.3%でAIによる概要が表示されていました(2026年9月の月平均。出典:Ahrefs「AI Overviews Currently Appear for 83% of Branded Searches」2026年10月2日)。米国の幅広いキーワードで8割、当社のように日本のBtoB業務ツール系に絞ると4割、という差はありますが、どちらも「出ない前提」では計測を設計できない水準です。

クリックへの影響も数字で出ています。Ahrefsが30万キーワードのSearch Consoleデータで比べた2026年2月公開の分析では、AIによる概要が表示されるキーワードでは、表示されないキーワードに比べて1位のクリック率が58%低く、2位は50.8%、3位は46.4%低くなっていました(2025年12月時点のデータ。出典:Ahrefs「AI Overviews Reduce Clicks by 58%」)。利用者1,065人の検索行動を2026年1〜2月に追った実験でも、AIによる概要が表示されると外部サイトへのクリックは38%減り、検索して何もクリックしない割合は54%から72%に上がっています(出典:Search Engine Journal「Study Confirms Google AI Overviews Cut Organic Clicks 38%」2026年4月27日)。「順位1位」の価値が、AIによる概要の有無で変わってしまうわけです。順位だけを報告していると、クリックの増減を説明できません。

順位と引用は別物。引用元の6割は上位10位の外から選ばれている

順位計測だけでは足りない理由がもう1つあります。順位と引用の関係が、以前より弱くなっていることです。Ahrefsが86万3,000キーワードの検索結果と、そこに出たAIによる概要の引用URL400万件を調べた2026年3月公開の分析では、引用されたページのうち同じキーワードで上位10位以内に入っていたのは38%でした。11位から100位が31.2%、100位圏外が31.0%です。2025年7月の同じ調査では上位10位以内が76%だったので、半分に減っています(出典:Ahrefs「Only 38% of AI Overview citations rank in the top 10」)。

上位10位の10枠から38%、11位から100位の90枠から31%なので、1枠あたりで見れば上位10位のほうが引用されやすい状態は続いています。それでも、順位を上げれば引用がついてくる、という関係は崩れました。順位計測の結果から「このキーワードは引用されているはずだ」と推測することはできず、引用は引用として別に測る必要があります。

だからといって、順位計測をやめる理由にはなりません。通常の検索結果のクリックは今も順位で決まりますし、AIによる概要が出ないキーワード(当社の領域では6割)では順位がそのまま成果です。そのため、順位とあわせて「AIによる概要が出たか」「自社が引用されたか」の2つを確認することが必要になります。

【手段1】手動でAIによる概要の表示・引用・言及を確認する手順(無料)

結論

最も手軽な方法は、対策キーワードをログアウト状態で検索し、AIによる概要の右側(スマートフォンでは下部)のリンクカードと本文中のリンクに自社URLがあるか、要約の本文に自社名が出ているかを目で確認し、スプレッドシートに記録することです。無料で今すぐ始められますが、表示はアカウントやタイミングなどによって変わるため、条件を揃えて同じ曜日に取るのが前提です。

手動確認は、ツールを契約する前に「そもそも自社の領域でAIによる概要が出ているのか」を知るのに向いています。手順は4つです。

確認するキーワードを決める

最初から全キーワードを見る必要はありません。商品やサービスに直結する、比較・推薦系のキーワードから選びます。「〇〇 おすすめ」「〇〇 比較」「〇〇 ツール」のように、AIが複数の選択肢を挙げて答える問いは、引用と言及の両方が起きやすいからです。本数は多くても20本に抑えます。手動で毎週続けられる上限がそのあたりです。

対策キーワードの順位を計測しているなら、上位10位以内に入っているものから始めると、引用の有無を見つけやすくなります。ただし前の章で触れたとおり、引用元の6割は上位10位の外から選ばれているので、順位が低いキーワードも数本は混ぜておきます。

条件を揃えて検索する

AIによる概要は、同じキーワードでも検索する人の状況で出たり出なかったりします。次の条件を固定します。

  • Googleアカウントからログアウトするか、シークレットウィンドウを使う
  • 地域は日本、言語は日本語に揃える
  • PCとスマートフォンのどちらで見るかを決めて、毎回同じにする
  • 曜日と時間帯を揃える(当社は週次の順位取得と同じ曜日にしています)

同じ条件で2回見ても結果が違うことはあります。その場合は「出た/出ない」の両方を記録し、回数で傾向を見ます。

引用の有無と、本文での言及・推奨順位を見る

AIによる概要が表示されたら、見る場所は2つです。1つは要約の右側(スマートフォンでは要約の下)に並ぶリンクカードで、もう1つは要約の本文中に埋め込まれたリンクです。どちらかに自社のURLがあれば「引用あり」です。

次に、要約の本文に自社名やサービス名が書かれているかを見ます。書かれていれば「言及あり」です。「おすすめは、A社、B社、C社」のように名前が並んでいる場合は、何番目に出てくるかを推奨順位として控えます。順位が明示されていなければ紹介された順番を順位とみなし、「A社やB社などのツール」のようにカテゴリの中で例として並んだ場合は、並んだサービスに同じ順位を与えます。この判定のルールを先に文章で決めておかないと、週ごとに数字の意味が変わってしまいます。

上の画面は、「google 広告 レポート テンプレート」で検索したときのAIによる概要です。当社のページが出典として2か所で引用され、要約の本文でも当社の無料版テンプレートが名前つきで紹介されています。これが「引用あり」かつ「言及あり」の状態です。

AIによる概要が出なかったキーワードは「表示なし」として記録します。出ないこと自体も情報です。領域によってはほとんど出ないこともあり、その場合は手段1と2だけで足りる期間がしばらく続きます。

スプレッドシートで定点記録する

以下7項目を目視し定期的に記録します。

列記録する内容
日付確認した日
キーワード検索した語
AIによる概要の有無あり/なし
引用の有無あり/なし
引用の位置リンクカード/本文リンク/両方
引用されたURL自社のどのページか
言及と推奨順位自社名の有無と、並んでいる場合の順番

週に1回、同じ曜日に埋めます。4週分たまると、「AIによる概要が毎回出るキーワード」「出たり出なかったりするキーワード」「自社が引用され続けているページ」「引用はされるが名前が出ないキーワード」が見えてきます。

20本の手動確認が負担なら、当社の「AIO/LLMO診断(無料)」で同じ確認を1回まとめて行えます。AIによる概要は最大20キーワードで表示・引用・言及・推奨順位を計測し、レポートで返送します。

【手段2】Search Consoleの「生成AI機能」レポートでAIによる概要の表示回数を見る(2026年6月公開)

結論

Search Consoleには2026年6月3日に生成AI機能のパフォーマンスレポートが追加され、2026年8月31日にすべてのサイトで使えるようになりました(出典:Google Search Central Blog「Introducing Search Generative AI performance reports in Search Console」2026年6月3日)。AIによる概要とAIモードで自社のURLが表示された回数を、ページ・国・デバイス・日付別に無料で確認できます。ただし見られるのは表示回数だけで、クリック数とクエリはわかりません。

手段1は「どのキーワードで」が主語でしたが、このレポートは「どのページが」を主語に、AIによる概要に出た回数を数えてくれます。Googleが公式に提供しているAIによる概要の計測手段はこれだけなので、月次レポートの土台にできます。

レポートの場所と見方

Search Consoleの左メニューで「検索パフォーマンス」を開くと、その下に「生成AI」が並んでいます。画面の見出しは「検索パフォーマンス > 生成AI機能(ベータ版)」です。

上の画面は当社サイトのレポートです。期間は24時間・7日間・28日間・3か月から選べ、検索タイプは「ウェブ」です。上部に合計表示回数、その下に日別の折れ線、さらに下にページ・国・デバイス・日の4つのタブがあります。当社の折れ線は1週間ごとの山と谷を繰り返しています。平日に伸びて週末に落ちる形で、BtoBの業務時間中に検索されていることがそのまま表れています。

検索向けのほかに、Discover向けの生成AI機能レポートも別に用意されています。

見られるもの、見られないもの

このレポートで確認できるのは、次の5つです。

  • 合計表示回数(AIによる概要とAIモードで自社URLへのリンクが表示された回数)
  • ページ(どのURLが表示されたか)
  • 国
  • デバイス(パソコン・タブレット・モバイル)
  • 日付(日・週・月の粒度)

一方で、次の3つは2026年10月時点では見られません。

  • クリック数とクリック率
  • クエリ(どの検索語で表示されたか)
  • AIによる概要とAIモードの内訳(合算で表示)

表示回数の数え方には注意点があります。Search Consoleヘルプ「生成 AI パフォーマンス レポート(検索)」によると、1つの生成AIの結果の中に自社サイトのリンクが2件表示されても、表示回数は1回と数えられます。ページ単位で見たときに、複数ページが同時に引用されても合計は増えないことがあります。

見たいことSearch Console手動Ahrefs
どのキーワードでAIによる概要が出たか-○○
自社が引用されたか○(表示回数として)○○
どのページが引用されたか○○○(Brand Radar)
本文で言及されたか・何番目か-○○(Brand Radar)
何回表示されたか○--
クリックされたか---

従来の「検索結果」パフォーマンスレポートとの関係

Googleのヘルプには、生成AIのパフォーマンスレポートには「検索結果」レポートのウェブ検索タイプのデータが含まれる、と書かれています。つまり、従来のレポートの表示回数の中に、AIによる概要での表示分がすでに混ざっていて、それを切り出して見せているのが新しいレポートです。別の数字が増えたわけではありません。

従来のレポートからAIによる概要の分だけを引き算はできません。切り出したい場合は、新しいレポートの表示回数をそのまま使います。なお、Search Labs(Googleの試験運用中の機能を先に試せる仕組み)で提供中の機能は、このレポートに含まれません。最新の数日分は暫定値で、グラフでは点線で表示されます。

運用のコツ

このレポートは「ページ」タブを週に1回見るのが最も効きます。表示回数が急に増えたページは、新しくAIによる概要に引用され始めた候補です。そのページが狙っているキーワードを手段1で検索し、実際に引用されているかを目で確かめます。レポートではクエリが見えないので、手動確認で補う形です。

逆に、表示回数が落ちたページは、引用元から外れた可能性があります。順位が落ちていないかを先に確認し、順位が保たれているなら、ページの冒頭の書き方や見出しの構成を見直す対象になります。

【手段3】Ahrefsで表示率・引用率・言及率・推奨順位を定点観測する|当社の実測

結論

AhrefsのRank Trackerでキーワードごとに「AIによる概要が出たか」「自社が引用されたか」を取得すると、AIO表示率と自社引用率を毎週同じ条件で追えます。さらに、Brand RadarでAIによる概要の回答本文を保存して分析すると、言及率と推奨順位まで月次で測れます。当社の実測では、AIによる概要が表示されたキーワードのうち自社が引用されている割合は51%、商品に直結するキーワードに絞ると引用率100%に対して言及率は46%でした(2026年10月度)。

手動(手段1)を自動化したものがAhrefs(手段3)です。手動では20本が限界でも、Ahrefsなら数百本を毎週同じ条件で取れます。順位の計測と同じデータから取れるため、順位計測をすでにしているなら追加の作業はほとんどありません。

表示率と引用率の定義と、分母の決め方

Rank Trackerが返すのは、キーワードごとの「AIによる概要の表示あり/なし」と「自社URLの引用あり/なし」の2つの記録です。これを率にするときの分母を先に決めます。

指標分子分母
AIO表示率AIによる概要が表示されたキーワード数追跡しているキーワード数
自社引用率自社のページが引用されたキーワード数AIによる概要が表示されたキーワード数

自社引用率の分母は「AIによる概要が出たキーワード」にします。出ていないキーワードでは引用されようがないからです。分母を全体にすると、AIによる概要が出ない領域のサイトは何をしても率が上がりません。

Ahrefsの場合、キーワード調査の画面(Keywords Explorer)で「SERP features」のフィルターを「AI Overview」に設定すると、対策キーワードのうちAIによる概要が表示されているものを一覧で抽出できます。順位計測の機能(Rank Tracker)では、追跡キーワードごとにAIによる概要の有無と自社の引用の有無が週次で記録されます。

当社の実測:表示率は領域で大きく違い、引用率は領域ごとに4〜6割

当社の順位計測キーワード378本のうち、AIによる概要が表示されたのは22%、そのうち自社が引用されていたのは51%でした(2026年9月9日取得・2026年10月度の計測レポートより)。商材のカテゴリで分けると、引用率は次のとおりです。

カテゴリAIによる概要が出たキーワードのうち自社が引用された割合
Looker Studio56%
GA443%
広告レポート自動化57%

一方、AIO表示率は領域で大きく変わります。領域別に分けた直近の値を並べます。

領域AIO表示率
GA4・アクセス解析46%
Meta広告レポート44%
広告レポート自動化38%
Looker Studioテンプレート37%
AI×広告・データ分析20%
SNS・Instagramレポート20%
Google広告レポート10%
SEO・サーチコンソール3%
SEO・LLMO対策0%

GA4の指標の意味を聞くような情報収集系の領域ではほぼ半分で表示され、SEOやLLMOそのものを扱う領域ではほとんど表示されていません。領域によっては「AIによる概要が出ないので、引用率より順位を見るべき」という判断になります。自社の率を見るときは、全体の平均に加えて領域で分けると、打ち手が変わります。

週次で取っていると、取得側の不具合による異常値も見分けられます。当社では、ある週の取得で引用が0件になった回があり、前後の週と比べて取得不良と判断しました。引用率は3か月の推移で判断するようにしています。

言及率と推奨順位:AIによる概要の本文を分析する

表示と引用がわかったら、次は「要約の本文で自社がどう書かれているか」です。AhrefsのBrand RadarでAIによる概要の回答本文を保存して分析すると、キーワードごとに次の2つを判定できます。

指標判定
言及率要約の本文に自社名やサービス名が文字として登場したキーワードの割合
TOP3推奨率・TOP1推奨率要約がサービス名を並べて推奨したとき、自社が上位3位以内(または1番目)に入ったキーワードの割合

判定のルールは手段1と同じです。順位が明示されていなければ紹介順、カテゴリの中で例として並んだ場合は同順位にします。分母は「AIによる概要が出たキーワード」で、商品に直結する比較・推薦系のキーワードに絞ると、引用と言及の差がはっきり見えます。

当社の2026年10月度の計測では、比較・推薦系の20キーワードのうちAIによる概要が表示された13本で、引用率は100%、言及率は46%、TOP3推奨率は46%、TOP1推奨率は31%でした。引用率と言及率の差は7本分で、自社の記事が根拠として使われているのに、要約の本文には自社名が出ていないキーワードが半分以上あったということです。引用だけを見ていると「全部取れている」と読んでしまう状態で、言及率を並べて初めて課題が見えました。

上の表が、当社の計測レポートでの言及率のページです。キーワードごとに○と・で判定を並べ、検索数と自社の順位を添えています。「seo レポート」のように、順位1位で引用もされているのに本文に名前が出ていないキーワードが、この表で初めて見つかります。

言及率と推奨順位の計測は月1回で足ります。AIによる概要の本文は同じキーワードでも取得のたびに少しずつ変わるため、週次で追うと数字が揺れて判断がぶれます。表示と引用は週次、言及と推奨順位は月次、という分担が当社の運用です。

Ahrefs以外のツールで代替する場合の確認点

本記事はAhrefsを前提にしていますが、他の順位計測ツールで代替する場合は、次の5つを満たすかを確認します。

  • キーワードごとに「AIによる概要の表示あり/なし」を記録できるか
  • 「自社URLが引用されたか」まで記録できるか(表示の有無だけのツールもあります)
  • 取得頻度が週次以上か(月次だけでは異常値を見分けられません)
  • AIによる概要の回答本文を保存し、言及と推奨順位を判定できるか
  • CSVで書き出せるか(月次レポートに貼るため)

ツールごとの機能と費用の比較は、別の記事で扱います。

AIによる概要での引用率・言及率・推奨順位を、競合と並べて毎月レポート

AIO/LLMO計測レポートは、商品に直結するキーワードでの4つの率(引用率・言及率・TOP3推奨率・TOP1推奨率)をAIによる概要で毎月計測し、競合10ブランドとの比較、レポーティング、改善提案(優先施策と作業指示)までを1冊にまとめて納品します。同じ4つの率を、ChatGPT・Gemini・Perplexity・Copilot・AIモードの回答でも計測します。まずは無料診断で、同じ構成のレポートを1回お試しいただけます(毎月30社限定・法人のお客様のみ)。

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AIによる概要からの流入はGA4で測れる?できることと限界

結論

GA4では、ChatGPTやGeminiなどからの流入は参照元ドメインで見分けられますが、AIによる概要とAIモード経由のクリックは通常のGoogle検索(google / organic)と区別されません。AIによる概要からの流入を知りたいときは、Search Consoleの表示回数と、該当ページのオーガニッククリックの変化を突き合わせて推定します。

4項目の最後、「流入」の話です。計測の相談で最も多いのが「AIからどれだけ来ているかをGA4で見たい」ですが、AIによる概要に限っては、答えは「直接は見られない」です。

GA4で見分けられるAI流入と、見分けられないAI流入

ChatGPT、Gemini、Perplexity、Claude、Copilotは、それぞれ自分のドメイン上で動いています。回答の中のリンクをクリックすると、GA4の参照元にそのドメイン(chatgpt.com、gemini.google.com など)が記録されるので、参照元で絞り込めば流入を数えられます。当社サイトでは、こうした参照元で見分けられるAI経由セッションのうち、2026年9月はGeminiが51%を占めました。12か月(2025年10月〜2026年9月)のAI経由セッションのコンバージョン率(キーイベント数÷セッション数)は1.9%です。

AIによる概要とAIモードは、Google検索の中の機能です。要約の中のリンクをクリックしても、GA4には通常の検索結果をクリックしたときと同じ「google / organic」として記録されます。GA4側には、AIによる概要から来たことを示す印がありません。これはGA4の仕様で、設定で切り分けられるものではありません。上の数字にもAIによる概要とAIモードからの流入は含まれていないため、実際のAI経由はこれより多いはずです。

AIによる概要からの流入を推定する手順

直接は見えなくても、2つの数字を並べると見当はつきます。

  1. Search Consoleの生成AI機能レポートで、ページ別の表示回数を月ごとに出す
  2. 同じページのオーガニッククリック数(Search Consoleの検索結果レポート)を、同じ月で並べる
  3. 表示回数が増えた月にクリックも増えていれば、AIによる概要が流入に効いている候補。表示回数が増えたのにクリックが横ばいなら、要約だけで完結している候補

あくまで推定です。レポートに載せるときは「AIによる概要からの流入」とは書かず、「生成AI機能での表示回数」と「ページのクリック数」を別の指標として並べ、読み手に推定であることが伝わる形にします。

流入だけを毎月見たいなら

ChatGPTなどからの流入をGA4で毎月追う具体的な設定は、別の記事「GA4でAIからの流入を計測する方法」で、標準レポートと探索レポートの手順を画面つきで解説しています。集めた流入データをChatGPTに読ませて分析する方法は「ChatGPTでGA4のデータを分析する方法」にまとめています。

AI経由の流入をLooker Studioのレポートとして自分で毎月見たい方には、買い切りの「LLMOレポートテンプレート(4024)」があります。GA4のデータからAI媒体別のセッション数とコンバージョンを自動で集計するテンプレートで、「まずは流入計測だけしたい」という場合の選択肢です。AIによる概要からの流入は、ここでも対象外です。

AI Overview計測のKPIと月次レポートの型|当社の週次・月次運用

結論

KPIは2段で持ちます。順位計測しているキーワード全体での「AIO表示率」「AIO内の自社引用率」(週次)と、商品に直結するキーワードでの「引用率」「言及率」「TOP3推奨率」「TOP1推奨率」の4つ(月次)です。あわせてGA4でAI経由の流入とコンバージョンを月次で見ます。月次レポートは、計測結果を出して終わりにせず、サイト全体の土台の確認、キーワード別の現状、前月の施策の結果、今月の優先施策と作業指示まで1冊にまとめます。

KPIと分母

手段1から3で出てきた指標を、月次レポートに載せる形で整理します。

KPI分母取得頻度取得元
AIO表示率(当社の計測レポートでは「AIO出現率」と表記)順位計測しているキーワード全体週次Ahrefs Rank Tracker(手段3)
AIO内の自社引用率AIによる概要が出たキーワード週次Ahrefs Rank Tracker(手段3)。Search Consoleの表示回数で補足(手段2)
引用率・言及率・TOP3推奨率・TOP1推奨率商品に直結する比較・推薦系キーワードのうち、AIによる概要が出たもの月次Ahrefs Brand Radar(手段3)または手動確認(手段1)
AI経由のセッションとコンバージョン参照元がAIのセッション(AIによる概要分は含まない)月次GA4

前半の2つは「サイト全体でAIによる概要にどれだけ出ているか」を、後半の4つは「売りたい商品の問いで、どう扱われているか」を見る指標です。分母が違うので、同じ「引用率」でも混ぜずに並べます。当社の2026年10月度では、順位計測キーワード全体のAIO内自社引用率が51%、商品に直結する13キーワードでの引用率が100%でした。

週次と月次の分担

当社では、週次と月次で計測の役割を分けています。週次では、順位計測ツールで順位とAIによる概要の表示・自社引用を取得し、異常値がないかを確認します。月次では、商品に直結するキーワードのAIによる概要の回答を取得して4つの率を出し、GA4のAI経由の流入とコンバージョンを加えて、月次レポートを作ります。

当社の月次レポート(AIO/LLMO計測レポート)の、AIによる概要に関する章立ては次の順です。

  1. 計測結果:AIO表示率と自社引用率、商品に直結するキーワードでの4つの率、競合との比較、月次の推移
  2. サイト全体診断:AIに読まれる前提が整っているかを7項目で判定し、不合格の項目は「どのページの何を直すか」を課題詳細として示す
  3. キーワード別診断:キーワードごとの現状を「引用も言及もなし」「引用のみ」「言及のみ」「推奨2〜3位」「推奨1位」に分け、検索数と伸びしろの順に並べる
  4. 前月の優先施策の結果:前月に挙げた施策の実行状況と、効果の確認指標の前月から今月への変化
  5. 今月の優先施策(5つ)と作業指示:サイト全体の直しを先に、キーワード別の施策をその後に。施策ごとに対象・担当・時期の目安・効果の確認指標を決め、担当者がそのまま作業できる手順にする

効果の確認は、施策ごとに「どの指標を、いつ見るか」を先に決めておきます。たとえば引用を取りに行く施策なら「対象キーワードの引用率を2か月後に見る」という形です。AIによる概要の引用率は週ごとの揺れが大きいので、当社の効果検証では20ポイント以内の動きを「変化なし」として扱っています。

自社で回す場合は、この5つの章をそのまま縮めて、「KPIの今月の値と前月比」「サイト全体の土台で直すところ」「キーワード別の現状」「今月の施策と前月の施策の結果」の4つの欄にすると続けやすくなります。

計測結果を施策につなげる

計測しただけでは、率は変わりません。キーワード別診断の現状ごとに、自社サイトでできることと、第三者の媒体に依頼することを分けて持っておきます。当社のレポートの付録にある一般則を、AIによる概要向けに整理したものが次の表です。上の行ほど先に手を付けます。

キーワードの現状自社サイトでの打ち手第三者の媒体での打ち手効果の確認
引用も言及もされていない結論ファーストとFAQを備えた引用源(解説・比較記事・一次情報)を作る。順位が10位以内に入っていなければ順位対策も並行する(引用元の6割は10位の外からでも選ばれる)AIが引用している第三者媒体(比較記事・レビューサイト・分野別一覧)への掲載を獲得する対象キーワードの引用率(2か月後)
引用のみ(本文に自社名が出ない)引用されている記事に、サービス紹介のブロック(名称・特徴・対象・価格)を入れる第三者記事の自社に関する記述に、特徴・対象・価格の追記を依頼する対象キーワードの言及率(2か月後)
言及のみ(推奨3位以内に入らない)比較軸を満たすコンテンツ(他社比較表・一次情報・数値つきの事例)を公開する既存掲載の内容更新と、評価軸の充足(順位を明記した記事の更新)を依頼する対象キーワードのTOP3推奨率(2か月後)
推奨2〜3位(1位は競合)決定打になる軸(価格条件・制度対応・実績)を公式ページで明示するレビュー・推薦の獲得と、順位を明記した記事の更新を依頼する対象キーワードのTOP1推奨率(2か月後)
推奨1位守り。誤情報の監視、情報の鮮度の維持、自社名で聞いたときの回答の事実照合掲載内容の定期確認(旧名称・旧価格の是正依頼)対象キーワードのTOP1推奨率(維持)

当社の2026年10月度では、商品に直結する13キーワードのうち7本が「引用のみ」でした。この場合の打ち手は表の2行目で、引用されている記事にサービス紹介のブロックを入れ、2か月後の言及率で効果を確認します。

計測結果のレポーティングから優先施策の選定、担当者がそのまま作業できる作業指示までを毎月まとめているのが、当社の計測レポートです。自社で回す場合も、「現状の分類」と「打ち手の表」の2つがあれば、同じ型で続けられます。

よくある質問(FAQ)

Q1. AIによる概要に自社サイトが表示されているかを無料で確認する方法は?

対策キーワードをログアウト状態で検索し、AIによる概要のリンクカードと本文リンクに自社URLがあるかを確認する方法と、Search Consoleの「生成AI機能」レポートで表示回数を見る方法の2つが無料です。前者は引用と言及の有無、後者は表示回数がわかります。

Q2. Search ConsoleでAIによる概要からのクリック数やクエリは見られますか?

2026年10月時点では見られません。生成AI機能レポートで確認できるのは合計表示回数と、ページ・国・デバイス・日付の内訳です。AIによる概要とAIモードの表示回数は合算で表示されます。

Q3. AIによる概要とAIモードの計測は分けられますか?

Search Consoleの生成AI機能レポートでは分けられません。AIモードは質問文に対する回答なので、キーワード起点のAIによる概要とは別に、ChatGPTなどと同じ方法で計測します。本記事の手順はAIによる概要を対象にしています。

Q4. AIによる概要からのアクセスはGA4でわかりますか?

わかりません。AIによる概要やAIモードからのクリックは通常のGoogle検索(google / organic)に含まれます。GA4で見分けられるのは、ChatGPTやGeminiなど参照元ドメインを持つAIからの流入です。

Q5. LLMOの効果測定は何をKPIにすればよいですか?

順位計測しているキーワード全体のAIO表示率と自社引用率(週次)と、商品に直結するキーワードでの引用率・言及率・TOP3推奨率・TOP1推奨率(月次)の2段で持ちます。あわせてGA4でAI経由の流入とコンバージョンを月次で見ます。単月の上下で判断せず、3か月の推移で判断します。

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まとめ|まず無料の手段で「出ているか」を確かめ、月1回の定点観測へ

AIによる概要の計測は、「表示・引用・言及・流入」の4項目に分けて考えます。表示と引用は手動確認とSearch Consoleで無料で確認でき、率の推移と本文での言及はAhrefsで定点観測できます。AIによる概要からの流入だけは、GA4で直接は見えません。

まずやることは3つです。

  1. 商品に直結するキーワードを20本決め、手動で確認する
  2. Search Consoleの生成AI機能レポートで、ページ別の表示回数を見る
  3. 月次レポートにAIO表示率と自社引用率の欄を作る

順位が同じでもクリックが変わる理由は、順位の隣にこの数字を置けば説明できます。AI検索での見え方を毎月計測する「AIO/LLMO計測レポート」もあわせてご覧ください。

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