広告効果測定ツール「アドエビス」と「Googleアナリティクス」の違い

はじめに

このページでは、アドエビスとGoogleアナリティクスの2つの広告効果測定ツールを徹底的に比較して、それぞれの特徴をご紹介します。

なお、Googleアナリティクスをサイト内のデータを分析するアクセス解析ツールと捉え、サイト外の広告効果測定には強くないという認識をお持ちの方がいるかもしれませんが、現在はGoogleアナリティクスはいくつもの進化を経て、ハイエンドな広告効果測定機能を内包したマーケティングプラットフォームとなっています。

結論から先に言うと、アドエビスもGoogleアナリティクスも実現できる機能はほとんど同じで、 費用は高いがサポートが充実しているのがアドエビス、無料だがサポートがなく自分である程度学習する必要があるのがGoogleアナリティクスということになりますが、本文でその理由を詳しく解説します。

1. 費用

ツールの利用料

・アドエビス

有料です。クリック数が増えれば増えるほど費用が高くなる従量課金モデルとなっています。そのため、例えばクリック数が1ヶ月あたり10万以上と徐々に大きくなってくると、月間数十万円の費用が必要となります。

・Googleアナリティクス

無料です。しかし、1か月あたり1,000万ヒットのデータ量を超えると、大企業向けの有料サービスGoogle360を契約する必要があります。ヒットとは、ページビューやトランザクションなど様々な種類がありますが、大まかにページビュー数と捉えてください。

2. オーガニック検索なども含めて全流入チャネルを統合的に計測できるか

リスティング広告やディスプレイ広告、ソーシャル広告などの広告経由に加えて、オーガニック検索(SEO)やメールマガジン、SNS経由などの広告以外の成果も統合的に計測できるか

・アドエビス

可能です。一方、オーガニック検索の計測も、広告の計測と同じくクリック数が増えれば増えるほど費用がかかる料金体系ですが、広告の計測より割高の料金設定がされているため、費用が跳ね上がってしまわないように注意が必要です。

・Googleアナリティクス

可能です。特に費用はかかりません。

3. コンバージョンに至るまでの経路を計測できるか(アトリビューション分析)

ラストクリックアトリビューションだけでなく、ユーザーがコンバージョンに至るまでに接触した各接点にそのコンバージョンの貢献度を割り当てるアトリビューション分析が利用できるか

・アドエビス

可能です。

・Googleアナリティクス

可能です。Googleアナリティクスはこの部分が以前は弱かったため、広告効果測定ツールを利用する企業が多かったのですが、ここ最近Googleもアトリビューション分析に大きく力を入れており、素晴らしい機能が無料で利用できます。

4. 顧客データや営業支援システムとの紐付け(収益分析)

リード獲得キャンペーンを展開している企業様は、そのリード獲得単価だけでなく、そのリードが最終的な収益に結びついているのかを分析する必要があるが、その分析は可能か

・アドエビス

可能です。アドエビスへ顧客データ(来店/成約/LTV)をCSVアップロードすることで、広告毎の来店数/成約数がレポート可能となります。

・Googleアナリティクス

可能です。カスタムディメンションを使ってサイト側が保有している顧客IDをGoogleアナリティクスに送信し、顧客データ(ID/来店/成約/LTV)と紐づけることで、広告毎の来店数/成約数が分析できるようになります。

5. 広告費の取り込みができるか?(費用対効果分析)

広告媒体の管理画面の広告費や表示回数といったデータを取り込み、ツールで計測したコンバージョンと掛け合わせて、重複コンバージョンを除いた形でCPAやROASを表示できるか

・アドエビス

可能です。一方、Google広告とヤフープロモーション広告以外の費用を取り込む場合は、別途費用のかかるアドレポというサービスに申し込む必要があります。

・Googleアナリティクス

可能です。一方、Google広告以外の費用を取り込む場合は、費用データのインポート機能を使い、手動またはシステム化して取り込む必要があります。

6. 可視化や共有の機能が充実しているか?(BI機能)

計測したデータを自由にカスタマイズし適切なフォーマットのレポートを作成できるか、また社内/社外への共有はできるか

・アドエビス

はい。一方、アドエビス自体はこの機能を保有しておらず、別途費用のかかる連携サービスに申し込み必要があります。

・Googleアナリティクス

はい。GoogleアナリティクスはGoogleデータポータルとシームレスに連携することができ、またGoogleデータポータルは無料で利用できます。

7. サポートは充実しているか?

導入サポートやテクニカルサポートが充実しているか

・アドエビス

はい。アドエビスは国産のサービスであるため、日本人スタッフによるサポートが充実しています。

・Googleアナリティクス

いいえ。無料版のGoogleアナリティクスに専属のサポート*はつきません。一方、Googleは、公式のアナリティクスヘルプヘルプフォーラムを用意し、自分自身で学習する環境を整えています。

*有料版のGoogle360にはGoogleが認定したGoogleマーケティングプラットフォームパートナー企業のサポートが付きます