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[Looker Studio] TRIM関数の使い方と活用例 | 計算フィールド
この記事では、Looker StudioおけるTRIM関数の使い方とその具体的な活用例についてわかりやすく解説します。Looker Studioで利用できる関数を活用して、データを加工し可視化しましょう。
GA4（Googleアナリティクス4）やサーチコンソールのデータ加工についてはBigQueryを利用しなくてもLooker Studioの計算フィールドで加工できることも多いです。TRIM関数は文字列の最初と最後のスペースを削除することができる関数です。具体的な活用例についても紹介します。
Contents
Looker Studioの計算フィールドとは？
Looker Studioの計算フィールドは、既存の項目をもとに演算子（足し算・引き算・掛け算・割り算など）、関数や正規表現を使って、独自の項目を作成し、レポートに使える便利な機能です。
インハウスプラスでは、この記事でご紹介する関数以外にもLooker Studioの計算フィールドで使える関数をひとつずつ分かりやすく事例付きで解説しています。Looker Studioの関数ブログ一覧に随時アップしていますので、ぜひご覧ください。
またLooker Studioの基本的な使い方は、「Looker Studioの使い方」を参考にしてください。Looker Studioは無料でさまざまなデータソースと接続し分かりやすいレポートが作成できるとても便利なツールなので、積極的に活用していきましょう。
TRIM関数とは
TRIM関数は文字列の最初と最後のスペースを削除することができる関数です。コネクタなどを利用したデータではなく独自のデータを使う際などにデータに空白がはいっていてデータが見づらい、集計しづらいなどの際に利用する関数です。
構文
TRIM関数の構文は以下の通りです。
TRIM("文字列のフィールド")
"文字列のフィールド"には最初と最後のスペースを削除したいフィールドを指定します。
TRIM関数の使い方
TRIM関数を使用するためには、Looker Studioで計算フィールドを作成する必要があります。計算フィールドの作成方法にはデータソースの計算フィールドとグラフ固有の計算フィールドの2種類があります。この記事ではデータソースの計算フィールドで作成しますが、それぞれの違いの詳細についてはデータソースの計算フィールドとグラフ固有の計算フィールドの違いをご覧ください。コネクタを利用したGA4のデータなどはすでにデータ型が整っているので、今回はスプレッドシートで作った独自データをサンプルデータとしてデータ型を整える利用例を紹介します。
利用例：Looker Studioで文字列の最初に空白がある文字列の空白を削除してデータを整える
以下のようなスプレッドシートを元データとしてLooker Studioでレポートを作ります。
G列の先頭空白商品はLooker Studioでそのまま取り込んで表を作成すると以下のようになり、”コーヒー”と” コーヒー”が別の商品として扱われてしまい正しく商品ごとに売上を出せません。
これをTRIM関数を使って空白を削除し正しく商品ごとの売上が出せるようにします。
まず以下のような計算フィールドを作成します。
①フィールド名：任意のフィールド名を入力してください。
②計算式：
TRIM(先頭空白商品)
先頭空白商品というフィールドに対して先頭もしくは最後の空白を削除する指示をします。
③保存：入力が完了したら保存をクリックします。
以下のように商品というフィールドができました。
続いて先ほど作成したフィールドがレポートで利用できるようになっているので表に追加していきます。以下のようにディメンションに商品、指標に売上を追加して表を作成します。
このように不要な空白が削除されたことで商品ごとに正しく分類された売上の表を作成することができました。
利用例：Looker Studioで文字列の最後に空白がある文字列の空白を削除してデータを整える
以下のようなスプレッドシートを元データとしてLooker Studioでレポートを作ります。
H列の担当姓の末尾に空白がはいっているものとはいっていないものが混ざっています。担当姓と担当名が別のデータになっているので担当氏名という一つのデータにした担当ごとの売上の表を作成したい時にこのままのデータでは以下のようになってしまいます。
これをTRIM関数を使って空白を削除し正しく氏名ごとの売上が出せるようにします。
まず以下のような計算フィールドを作成します。
①フィールド名：任意のフィールド名を入力してください。
②計算式：
CONCAT( TRIM( 担当姓 ) , 担当名 )
担当姓の最後の空白を削除した上で担当姓と担当名を結合して一つのフィールドをつくる指示をしていいます。結合についてはCONCAT関数の使い方と活用例を参照してください。
③保存：入力が完了したら保存をクリックします。
以下のように担当氏名という新しいフィールドができました。
続いて先ほど作成したフィールドがレポートで利用できるようになっているので表に追加していきます。以下のようにディメンションに担当氏名、指標に売上を追加して表を作成します。
このように担当者ごとの売上の表を正しく表示することができました。
関連するLooker Studio公式ドキュメント
Looker Studio公式ヘルプ：計算フィールドについて
Looker Studio公式ヘルプ：関数リスト
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DeNAのデジタルマーケティング責任者として年間450億円を超えるECプラットフォームのマーケティングを担当。2014年に独立し、上場企業から資金調達後のスタートアップまで様々な企業のデジタルマーケティングのプロジェクトに関わり見識を広げた後、2018年3月に株式会社CALLOSUMを創業。