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【完全保存版】Googleデータポータルの使い方を図解で解説

Contents

Googleデータポータルとは?

Googleデータポータルは、レポート作成やモニタリングを自動化し、関係者と簡単に共有できるGoogleが提供する無料で高機能なBIツールです。

BIツールと言えば、以前はTableau(タブロー)やDomoなど大企業向けの高価なサービスが大半でしたが、Googleが2016年に無料でGoogleデータポータル(当時の名称はGoogleデータスタジオ)の提供を開始して以降、Googleデータポータルは誰でも使えるBIツールとして全世界的に大人気のサービスとなっています。

この記事は、クライアントへのレポーティング業務を効率化したいウェブ制作会社や広告代理店の方、社内レポートを自動化したい事業会社のウェブ担当者やマーケティング担当者の方に向けて、初心者向けの導入方法や基本的な使い方から上級者向けの機能の詳しい解説まで、Googleデータポータルの使い方を解説します。

Googleデータポータルのメリット

Googleデータポータルの代表的な3つのメリットをご紹介します。

無料で分かりやすいダッシュボードが作成できる

Googleデータポータルは無料ですが、Googleアナリティクスなど多くのGoogleサービスがそうであるように、有料ツールと同等、またはそれ以上に高機能なサービスです。

Googleデータポータルで作成したダッシュボードは、一度作成すればその後は自動更新されるため、毎月月初に大量のレポートを作成するといったことが無くなります。また閲覧ユーザー側で見たい期間を変更したり、フィルタで絞り込みができたりインタラクティブな機能も充実しています。

600種類以上のコネクタで様々なデータと接続できる

Googleアナリティクスやサーチコンソール、Google広告などのGoogleサービスを始め、Facebook広告やYahoo広告などの広告データ、InstagramやTwitterなどのSNSデータを含め600種類以上のコネクタが用意されており、さまざまなサービスのデータを接続することができます。

なお、Googleサービスは無料のコネクタ経由でデータ接続できますが、Googleサービス以外のデータと接続する場合は自社のエンジニアに依頼してAPIを使ってデータ取得するか、Supermeticsなどの有料のパートナーコネクタに申し込む必要があります。

インハウスプラスは、Facebook広告やYahoo広告、Instagramインサイトなどの別途API接続が必要な媒体のデータ取得からレポート作成までを自動化するサービスをご提供しております。14日間の無料トライアルもご用意しているので、ぜひお試しください。

様々なデータと接続できるGoogleデータポータルのコネクタ
(引用)Googleデータポータルのコネクタ一覧

メール自動送信やPDFダウンロードなど様々な方法で共有可能

Googleデータポータルは、スプレッドシートと同じようにURLを共有すれば、誰でも最新のデータにアクセスすることができるようになります。また毎朝、関係者に前日の実績データをメールで自動送信したり、PDFでダウンロードし報告資料として利用したりすることもできます。

レポート共有方法のもっと詳しい記事はこちら

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Googleデータポータルの導入方法

Googleデータポータルの導入は、基本情報の入力とメール設定をするだけで完了します。所要時間は1分程度です。

利用を開始する

公式ページを開き、「無料で利用する」を選択します。

Googleデータポータルの公式トップページ
(引用)Googleデータポータルの公式トップページ

アカウントの基本情報を入力する

基本情報は、国と会社名の2つを入力するだけで完了します。入力したら規約に同意して「続行」を選択します。

Googleデータポータルのアカウント設定(基本情報入力画面)
(引用)Googleデータポータルのアカウント設定(基本情報入力画面)

メール設定を行う

次はメール設定画面が表示されるので、「すべて有効にする」を選択し「続行」を選択します。

Googleデータポータルのアカウント設定(メール設定画面)
(引用)Googleデータポータルのアカウント設定(メール設定画面)

なお、メールはそんなに高い頻度で来ないので「すべて有効にする」で良いと思いますが、メールを少しでも受け取ることが気になる方は「いいえ」を選んでも問題ありません。またこの設定は「ユーザー設定」からいつでも変更できます。

これで導入は完了です。それでは早速データポータルを使ってみましょう。

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Googleデータポータルの基本的な使い方

Googleデータポータルの使い方は非常に簡単で、データソースを作成した後、そのデータを使ってレポートを作成し、レポートが完成したらそれを共有するだけです。

この記事では、2023年7月1日に現行のユニバーサルアナリティクスが終了するため、これから多くの方がレポートを作成される「GA4」を例にとってレポート作成手順を解説していきます。

データソースを作成する

1.データポータルのホーム画面の左上にある「作成」から「データソース」を選択します。

Googleデータポータルでデータソースを作成
(引用)Googleデータポータルのホーム画面

2.コネクタの一覧画面から、「Googleアナリティクス」を選択します。

GoogleデータポータルのコネクタでGoogleアナリティクスを選択
(引用)Googleデータポータルのコネクタ一覧画面

3.対象のアカウントを選択する

データポータルにGoogleアナリティクスアカウントへのアクセス権を許可すると、利用可能なGoogleアナリティクスのアカウント・プロパティ・ビューが表示されます。GA4の場合はビューはないので、下の図のようにGA4|で始まるプロパティを選び、右上の「接続」を選択します。

注:この画面には現在ログインしているGoogleアカウントに紐づくGoogleアナリティクスのアカウントが表示されます。ここにレポートに利用したいGoogleアナリティクスが出てこない場合は、ログインしているGoogleアカウントが対象のGoogleアナリティクスの権限を持っているかをご確認ください。

Googleデータポータルと接続するGA4アカウントを選択
(引用)Googleデータポータルのアカウント選択画面

4.これでデータソースの作成は完了です!

接続した後、下の図のようにフィールドの一覧画面に移動したら、データソースの作成は完了です。右上の「レポートを作成」を選択し、レポート作成に進みましょう。

Googleデータポータルのフィールド一覧画面
(引用)Googleデータポータルのフィールド一覧画面

レポートを作成する

1.レポート作成画面が表示されたら、「グラフを追加」から形式を選んでグラフを作成します。今回は時系列グラフを選んでみます。

Googleデータポータルでレポートにグラフを追加
(引用)Googleデータポータルのレポート画面

2.グラフを追加すると右側に編集画面が表示されるので、ここでデータに関する設定を行います。グラフで利用するディメンションや指標、フィルタなど細かい設定が可能です。

今回は内訳としてページタイトルを追加し、指標をページビューに設定し、ページタイトルごとのページビューの時系列チャートを作成してみました。

Googleデータポータルのデータ編集画面
(引用)Googleデータポータルのデータ編集画面

3.次に編集画面のタブを「スタイル」に変更すると、デザインの設定に切り替わります。グラフ、フォント、背景などの色やサイズを細かくカスタマイズできるので見やすいグラフを作ってみましょう。

今回は背景を暗くしてdarkバージョンを作成してみました。

Googleデータポータルのスタイル編集画面
(引用)Googleデータポータルのスタイル編集画面

レポートを共有する

レポートを作成したら、画面右上にある「共有」の右にある「▼」のアイコンを選択します。スプレッドシートのようなURL共有やメールの自動配信、PDFダウンロードなど様々な方法で共有をすることができます。

Googleデータポータルの共有設定
(引用)Googleデータポータルの共有設定画面

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(初級編)Googleデータポータルの機能紹介

テンプレートを利用する

Googleデータポータルは慣れれば直感的に使える便利なツールですが、初心者の方がゼロからレポートを作ろうとすると多くの時間がかかってしまうかもしれません。そんなときはテンプレートを使って時間を短縮しましょう。

テンプレートはGoogleが用意している公式のテンプレートに加え、インハウスプラスのようにGoogle以外の第三者が作成しているコミュニティテンプレート(一部有料)があります。コミュニティテンプレートは、ギリシャなどいろんな国の会社のテンプレートがあって面白いのでぜひ見てみてください。

Googleの公式テンプレートギャラリーはこちら

Googleデータポータルの公式レポートギャラリー
(引用)Googleデータポータルのレポートギャラリー

Googleアナリティクスのアクセス解析レポートをテンプレートを使って作成する

それでは実際にテンプレートを使ってGoogleアナリティクスレポートを作ってみましょう。

好きなテンプレートを選んで開く

今回はGoogleが無料で用意している公式のテンプレートを使ってみましょう。下のいずれかのレポート名のリンクを選択すると、テンプレートが開きます。

テンプレートをコピーし、利用したいアカウントを選択する

テンプレートを開いた後、右上の3つの点を選択し、「コピーを作成」を選択します。

Googleデータポータルのレポートをコピー
(引用)Googleデータポータルの公式テンプレート

新しいデータソースのプルダウンから、「新しいデータソースを作成する」を選択します。

Googleデータポータルで新しいデータソースを作成する
(引用)Googleデータポータルの公式テンプレート

「Googleアナリティクス」を選択します。

GoogleデータポータルのGoogleアナリティクスコネクタ
(引用)Googleデータポータルのコネクタ一覧画面

レポートに利用したいアカウントを選択し、「接続」を選択します。

Googleデータポータルと接続するGoogleアナリティクスアカウントを選択
(引用)Googleデータポータルのアカウント選択画面

この後、フィールドの一覧画面が表示されるので右上の「レポートに追加」を選択します。

最後に新しいデータソースにレポートに利用したいデータソースが選択されていることを確認し、「レポートをコピー」を選択します。

データポータルでレポートのコピーを作成
(引用)Googleデータポータルの公式テンプレート

以上でテンプレートを使ったGoogleアナリティクスレポートの作成は完了です。自分のサイトのレポートができあがったら、テンプレートをベースに必要に応じてカスタマイズしてみましょう。

GoogleサーチコンソールのSEOレポートをテンプレートを使って作成する

次はGoogleサーチコンソールレポートを作ってみましょう。

テンプレートを開き、利用したいアカウントを選択する

今回もGoogleが無料で用意している公式のテンプレートを使ってみましょう。下のレポート名のリンクを選択するとテンプレートが開くので、右上の「テンプレートを使用」を選択します。

  • Search Console Report:Googleサーチコンソールの主要データをひと目でわかりやすく確認できるテンプレートです。
Googleデータポータルのサーチコンソールテンプレート
(引用)Googleデータポータルの公式テンプレート

サーチコンソールは、「サイトのインプレッション」と「URLのインプレッション」の2つのデータソースが必要なので、それぞれ以下のように設定をしましょう。

元のデータソース新しいデータソース
[Sample] Search Console Data (URL)URLのインプレッション
[Sample] Search Console Data (Site)サイトのインプレッション

まずは、[Sample] Search Console Data (URL)の新しいデータソースを設定します。

Googleデータポータルの新しいデータソース(URL)を選択
(引用)Googleデータポータルの公式テンプレート

プルダウンから、「新しいデータソースを作成する」を選択します。

Googleデータポータルで新しいデータソースを作成する
(引用)Googleデータポータルの公式テンプレート

「Search Console」を選択します。

Googleデータポータルのサーチコンソールコネクタ
(引用)Googleデータポータルのコネクタ一覧画面

レポートに利用したいサイトを選択し、表で「URLのインプレッション」、プロパティパラメータを「web」を選択し、「接続」を選択します。

Googleデータポータルと接続するサーチコンソールアカウント(URL)を選択
(引用)Googleデータポータルのアカウント選択画面

この後、フィールドの一覧画面が表示されるので右上の「レポートに追加」を選択します。

[Sample] Search Console Data (URL)の新しいデータソースの設定が完了したら、同じように[Sample] Search Console Data (Site)の設定をします。

Googleデータポータルの新しいデータソース(URL)を選択
(引用)Googleデータポータルの公式テンプレート

先程と同じように、プルダウンから「新しいデータソースを作成する」を選択し、データソースで「Search Console」を選択し、この画面が表示されたら、今回は表で「サイトのインプレッション」を選択し、「接続」を選択します。

Googleデータポータルと接続するサーチコンソールアカウント(Site)を選択
(引用)Googleデータポータルのアカウント選択画面

新しいデータソースにレポートに利用したい2つのデータソース(URLとサイト)が選択されていることを確認し、「レポートをコピー」を選択します。

データポータルでレポートのコピーを作成
(引用)Googleデータポータルの公式テンプレート

以上でテンプレートを使ったGoogleサーチコンソールのSEOレポートの作成は完了です。自分のサイトのレポートができあがったら、テンプレートをベースに必要に応じてカスタマイズしてみましょう。

Google広告の広告レポートをテンプレートを使って作成する

次はGoogle広告レポートを作ってみましょう。

好きなテンプレートを選んで開く

今回もGoogleが無料で用意している公式のテンプレートを使ってみましょう。Google広告のテンプレートはたくさんあるので、おすすめをピックアップしてみました。下のいずれかのレポート名のリンクを選択すると、テンプレートが開きます。

  • 1. Google Ads Overview:Google広告の概要をひと目でわかりやすく確認できるテンプレートです。
  • 2. Google Ads Search Performance:Google広告の検索広告のパフォーマンスを網羅的に確認できるテンプレートです。
  • 3. Google Ads Ad Group Performance:Google広告の広告グループごとのパフォーマンスをひと目でわかりやすく確認できるテンプレートです。

テンプレートをコピーし、利用したいアカウントを選択する

テンプレートを開いた後、右上の「テンプレートを使用」を選択します。

Googleデータポータルのレポートをコピー
(引用)Googleデータポータルの公式テンプレート

新しいデータソースのプルダウンから、「新しいデータソースを作成する」を選択します。

Googleデータポータルで新しいデータソースを作成する
(引用)Googleデータポータルの公式テンプレート

「Google広告」を選択します。

GoogleデータポータルGoogle広告コネクタ
(引用)Googleデータポータルのコネクタ一覧

レポートに利用したいアカウントを選択し、「接続」を選択します。

Googleデータポータルと接続するGoogle広告アカウントを選択
(引用)Googleデータポータルのアカウント選択画面

この後、フィールドの一覧画面が表示されるので右上の「レポートに追加」を選択します。

最後に新しいデータソースにレポートに利用したいデータソースが選択されていることを確認し、「レポートをコピー」を選択します。

データポータルでレポートのコピーを作成
(引用)Googleデータポータルの公式テンプレート

以上でテンプレートを使ったGoogle広告レポートの作成は完了です。自分のサイトのレポートができあがったら、テンプレートをベースに必要に応じてカスタマイズしてみましょう。

スプレッドシートのデータからレポートを作成する

テンプレートでレポートを作る方法の次は、スプレッドシートのデータをデータポータルに追加してレポートを作成してみましょう。

スプレッドシートの元データを用意する

以下の図のように、1行目はヘッダー行として使い、2行目以降に実際のデータを記入するようにしましょう。

スプレッドシートのサンプルデータ

スプレッドシートのデータをデータポータルに接続する

データソースから「Googleスプレッドシート」を選択します。

Googleデータポータルのスプレッドシートコネクタ
(引用)Googleデータポータルのコネクタ一覧

対象のスプレッドシートを選択し、「接続」を選択します。このとき、オプションの「先頭行をヘッダーとして使用する」のチェックはつけたままにしておきましょう。

Googleデータポータルと接続するスプレッドシートを選択
(引用)Googleデータポータルのアカウント選択画面

下の画面が表示されたら、「レポートを作成」を選択します。

Googleデータポータルのフィールド一覧
(引用)Googleデータポータルのフィールド一覧画面

これで接続したスプレッドシートのデータでグラフが作成できるようになりました。編集画面でデータとスタイルの設定を行い、レポートを仕上げましょう。

Googleデータポータルのデータ編集画面
(引用)Googleデータポータルの編集画面

レポートに他のユーザーを招待する

レポートが完成したら、関係者にレポートを共有しましょう。

以下のように、右上の「共有」を選択し、1〜3の設定を行った後に「送信」を選択すると、このレポートを共有された全員がこのレポートURLにアクセスすると最新のデータを確認できるようになります。

GoogleデータポータルのURL共有設定

1. 対象ユーザー:権限を付与するメールアドレスを追加します。なお、メールアドレスはGoogleアカウントに紐付いていることが必要となります。

2. 権限種別:各権限の詳細は以下となります。データポータルは変更履歴が管理でき、過去のバージョンに戻すことはできますが、編集者は可能な限り少ない人数にしましょう。

  • 編集者: ユーザーはレポートを編集し、他のユーザーと共有できます。
  • 閲覧者: ユーザーはレポートを閲覧し、他のユーザーと共有できますが、編集することはできません。

3. メール通知:対象のメンバーにこのレポートURLと一緒に通知することができるので、チェックを入れたままにしましょう。

レポートのメール配信をスケジュールする

関係者にプッシュでレポートを送付したい場合には、メールの自動配信機能がおすすめです。これを設定すれば、関係者にメールで最新の実績データを自動で配信することができます。

設定方法は簡単です。まずは画面右上にある「共有」の右にある「▼」のアイコンを選択し、「メール配信をスケジュール」を選択します。

Googleデータポータルのメール配信スケジュール設定

そうすると以下の画面が表示されるので、それぞれ設定を行い「スケジュール」を選択するだけで完了します。

Googleデータポータルのメール配信の各種設定

1. 宛先:メール配信先のメールアドレスです。(Googleアカウントでなくても可)

2. ページ:メールで配信したい対象のページです。メールの本文には5ページのみレポートのキャプチャが表示され、残りはPDFで確認する形になるので、重要な5ページを選択しましょう。

3. 開始時刻:配信開始日とメール送信時間です。なお、サーバーの込み具合により多少前後することがあるので注意しましょう。

4. リピート:メールの送信頻度です。適切な頻度を選択しましょう。

メールのスケジュール配信のもっと詳しい使い方の記事はこちら

レポートをPDFでダウンロードする

レポートをPDFにしてメールで送付することも可能です。画面右上にある「共有」の右にある「▼」のアイコンを選択し、「レポートをダウンロードする」を選択します。

Googleデータポータルのレポートダウンロード

そうすると以下の画面が表示されるので、PDFにするページを選択し「ダウンロード」を選択するだけで完了します。

GoogleデータポータルのPDFダウンロード

実際にダウンロードしたPDFを開く

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(中級編)Googleデータポータルの機能紹介

レポートの期間を設定する

期間設定を追加することで、レポートの閲覧者がデータの期間を自由に選択することができるようになります。

例えば、インハウスプラスでは常に「今月初めから今日まで」をデフォルトの期間としていますが、レポートの閲覧者が前月のパフォーマンスを確認したい場合、この機能があれば閲覧者側で期間を自由に選択できます。

期間は、「今日」「昨日」「前月」「今月初めから今日まで」のようにデフォルトで用意された選択肢に加え、細かくカスタマイズすることも可能です。

それではこの機能の設定方法を解説します。

1.まず期間設定を追加したいページに移動し、編集モードになっていることを確認します。次に、ツールバーの「コントロールを追加」を選択し、「期間設定」を選択します。

Googleデータポータルで期間設定コントロールを追加

2.その後、好きな位置に配置し、デフォルトの期間(今回は過去30日間としています)を選択し、「適用」を選択します。

Googleデータポータルで期間設定を追加

3.最後に追加した期間設定を右クリックし、「レポートレベルに変更」を選択します。この設定をすることでこの期間設定がこのレポート内の全てのページに反映され、例えば閲覧者がこのページで期間を「前月」に変更すると、別のページに移動しても「前月」が引き継がれます。

Googleデータポータルで期間設定をレポートレベルに変更

期間設定のもっと詳しい使い方の記事はこちら

フィルタを設定する

フィルターを追加すれば、さらにレポートをインタラクティブにすることができます。上で解説した期間設定と同様に、フィルター機能によってレポートの閲覧者がデータを自由に絞り込むことができるようになります。たとえば、閲覧者がフィルタでオーガニック検索経由のトラフィックに絞り込むと、そのページ上のすべてのレポートがオーガニック検索経由のみのデータになります。

早速、この設定をしてみましょう。

1.まずフィルタを追加したいページに移動し、編集モードになっていることを確認します。次に、ツールバーの「コントロールを追加」を選択し、「プルダウンリスト」を選択します。

Googleデータポータルでフィルタコントロールを追加

2.その後、好きな位置に配置し、フィルタのディメンションと指標を(今回は参照元/メディア、セッション順としています)を選択します。

Googleデータポータルのフィルタ設定

3.問題なく設定が完了すると、以下のように参照元/メディアが「google / cpc」のセッションのみに絞り込むといったことが簡単にできるようになります。

Googleデータポータルのフィルタ適用

フィルタのもっと詳しい使い方の記事はこちら

ドリルダウンを設定する

ドリルダウンを追加すると、閲覧者がよりデータを詳しく分析できるようになります。たとえば、国別のセッション数のレポートを作成した場合、どのレポートにドリルダウンを設定すると、国から都市といったようにデータをより細かく確認できるようになります。

この設定も簡単なので、早速設定をしてみましょう。

1.まずドリルダウンを追加したいページに移動し、編集モードになっていることを確認します。対象のレポートを選択し、「ドリルダウン」にチェックをいれ、ドリルダウンしたいディメンションを追加します。今回は、マーケターの方がよく利用するチャネルグループから参照元/メディア、キャンペーンの階層を作ってみました。

Goodleデータポータルのレポートにドリルダウンを設定

2.設定が完了すると、対象のレポートにカーソルが表示されるので、そのカーソルのドリルダウンを選択します。
※ドリルダウンは階層を下る、ドリルアップは階層を上がるという意味になります。

Goodleデータポータルのドリルダウンを選択

3.デフォルトではチャネルグループだったディメンションが、一つ下の階層の参照元/メディアに変更されています。これで設定は完了です。

Goodleデータポータルのドリルダウンでディメンションを変更

ドリルダウンのもっと詳しい使い方の記事はこちら

レポートに表示するサイトを選べるデータ管理オプションを設定する

この機能はサイトをたくさん管理している方にとって非常に役に立ちます。データ管理オプションを追加すると、閲覧者側でレポートに表示する対象サイトを選択できるようになります。

  • Google 広告
  • アトリビューション 360(テレビ アトリビューション)
  • Google アド マネージャー
  • キャンペーン マネージャー 360
  • Google アナリティクス
  • Search Console
  • YouTube
  • GA4(2022年8月に追加されました!)

1.データ管理オプションを設定したいページに移動し、編集モードになっていることを確認します。次に、ツールバーの「コントロールを追加」を選択し、「データ管理」を選択します。

Googleデータポータルにデータ管理オプションを追加

2.コンポーネントが追加されたら、コネクタの種類を設定しましょう。今回はGoogleアナリティクスのレポートなので、デフォルトの表示のままでOKです。

Googleデータポータルのデータ管理オプションを設定

3.追加したデータ管理オプションをプルダウンすると、現在ログインしているGoogleアカウントに紐づくGoogleアナリティクスのサイトがすべて表示されます。見たいサイトを選択するだけでレポートが切り替わります。非常に便利です。

Googleデータポータルのデータ管理でサイトを選択

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(上級編)Googleデータポータルの機能紹介

読み込みが重いレポートを高速化するデータの抽出機能を使う

データポータルはレポートを更新する度に元のデータにアクセスし最新のデータを取得するため、元のデータが大量である場合、読み込み時間が長くなってしまう場合があります。そんなときに使えるのがこのデータの抽出機能です。

データの抽出機能は、元のデータから中間データ(ウェブブラウザのキャッシュのように一時的に保管される静的なデータ)を作成しその中間データに使うことで、元データに都度アクセスするのに比べて読み込み時間を大きく短縮します。

インハウスプラスでは、Supermetricsなどの有料のコネクタを使ってSNSやGoogle以外の広告データのデータポータルレポートをご提供しているのですが、Supermetricsも直接元データに繋ぐだけだと読み込みに時間がかかることがあるので、私たちもよく利用しています。

それではこの機能の設定方法を解決します。

1.コネクタ一覧画面から「データの抽出」コネクタを選択します。

Googleデータポータルのデータ抽出コネクタを選択

2.コネクタを選んだら、下の画面で各種設定を行い「保存して抽出」を選択します。

Googleデータポータルのデータ抽出設定

1. データソース:元のデータソースを選択します。

2. サイズ:抽出したいディメンションを選択します。(なぜかここだけサイズとなっていますが、気にせず進みましょう)

3. 指標抽出したい指標を選択します。

4. 期間:データポータルの期間設定で利用する日付のディメンションを選択します。

5. 自動更新:繰り返しデータを取得する場合はここも設定しましょう。

3.最後にフィールドでデータが正しく抽出されているかを確認したらデータ抽出の設定が完了です。フィールドのタイプが稀に想定外のものに切り替わっていることがあるので、注意しましょう。

Googleデータポータルのデータ抽出後のフィールド一覧

複数のデータソースを一つのグラフにまとめるデータの統合機能を使う

データの統合機能は、複数のデータソースを統合し、一つのグラフで表現することができる機能です。

例えば、広告の成果を確認するためにGoogleアナリティクスとGoogle広告、Yahoo広告、Facebook広告などの各広告データを一つのグラフにまとめて見たいと統合したいといったときに使えます。

今回は以下の図のようにサンプルデータAに入っている売上とサンプルデータBに入っている費用データを統合してレポートを作ってみます。それでは早速設定してみましょう。

Googleデータポータルの統合レポート例

1.まず対象の複数のデータソースのうちの一つをレポートに追加し、「データを統合」を選択します。

Googleデータポータルのデータを統合を選択

2.下の画面で、複数のデータをつなげるキーを設定し、各データで表示したいサイズ(ディメンション)、指標、期間を選択後、「保存」を選択します。今回は共通するキーが日付なので日付としていますが、ユーザーIDやデバイス、ランディングページなどあらゆるディメンションを選択できます。

Googleデータポータルのデータの統合機能を設定

3.これで完成です。ディメンションや指標を調整してレポートを仕上げましょう。

Googleデータポータルで統合レポートを作成

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導入社数2,000社突破!Looker Studio(旧データポータル)を活用するならインハウスプラス

インハウスプラスは、様々なニーズに対応するカスタマイズ可能なLooker Studio(旧データポータル)のレポートテンプレートを豊富にご用意しています。レポート作成を自動化したいけれどゼロから自分でレポートを作成するのが難しい方は、インハウスプラスを使って時間を有効活用しましょう。

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