[Looker Studio] 自動メール配信機能の使い方 | 配信されない場合の対処法からslack通知まで

[Looker Studio] 自動メール配信機能の使い方 | 配信されない場合の対処法からslack通知まで

この記事では、Looker Studioの自動スケジュールによるメール配信機能の使い方について詳細に説明しています。この機能を活用することで、レポートの作成だけでなく、関係者へのレポート送信も自動化できます。ぜひこの記事を参考に設定してみてください。

Looker Studio(旧データポータル)とは?

Looker Studioは、さまざまなデータソースと接続し、分かりやすい全自動のレポートが作成できるGoogleが提供する無料のレポート作成ツールです。

□ 関連記事:【完全保存版】Looker Studio(旧データポータル)の使い方

Looker Studioの自動配信メール機能とは?

自動メール配信機能を使用することで、レポートを定期的にメールで送信できます。宛先、対象ページ、配信スケジュール(日次、週次、月次等)は自由に設定可能です。

Looker Studioの自動配信メールの設定方法

「配信のスケジュール」を選択

まずは、Looker Studioにログインし、メール送信したいレポートを開きます。レポートの右上にある「共有」の横の「▼」ボタンをクリックし、「配信のスケジュール」を選択します。

「配信のスケジュール」を選択すると、以下のような設定画面が表示されます。ここから、それぞれの項目を解説していきますので、早速設定してみましょう。

1. 宛先

メールの受信者を設定することができます。個別のメールアドレスやGoogleグループを指定することが可能です。最大で50件のメールアドレスを設定できます。

2. ページ

メールに含めるページを選択できます。メール本文にはレポートのプレビューとして最初の5ページが表示されます。添付されるPDFには、選択した全てのページが含まれます。

3. 開始時刻

配信日時を設定できます。

4. リピート

スケジュール配信の頻度を設定することができます。設定は、日次、週次、月次といった基本的なオプションから、毎週平日(月曜日から金曜日)やカスタム設定まで可能です。

すべての設定が終わったら右下の「保存」ボタンをクリックします。

「今すぐ送信」でテストメールを送信する

保存が終わったら、「今すぐ送信」ボタンをクリックしてテストメールを確認しましょう。

このように実際に送信されるメールが確認できます。

↑ページのトップに戻る

フィルタの設定方法

メールで配信されるレポートは、レポートのデフォルトの期間設定やフィルタ設定が適用されます。例えば、レポートのデフォルトの期間設定が「先月」である場合でも、フィルタでメールで配信するレポートの期間を「今月初めから今日まで」に設定し、毎日の進捗をメールで共有することが可能です。

設定方法は簡単で先ほどと同様に「配信のスケジュール」を選択した後、「フィルタ」タブに切り替えてフィルタの条件を変更し、右下の「保存」ボタンをクリックするだけで完了です。

フィルタ設定の注意事項

  • 設定できるフィルタはレポートで設定されているフィルタです。
  • レポートでフィルタのデフォルトの条件を変更しても、メール配信のフィルタ条件には影響しません。
  • レポートからフィルタを削除すると、メール配信のフィルタも削除されます。

↑ページのトップに戻る

配信スケジュールの変更

設定したスケジュールを変更したい場合は、先ほどと同様にレポートの右上にある「共有」の横の「▼」ボタンをクリックし、「配信のスケジュール」を選択します。

このように現在設定している配信スケジュールが表示されるので、右下の「スケジュールの編集」をクリックします。

配信スケジュールを編集して、「保存」をクリックすれば変更完了です。

メール配信を停止する

メールの配信を停止したい場合も、先ほどと同様にレポートの右上にある「共有」の横の「▼」ボタンをクリックし、「配信のスケジュール」を選択します。

右上の「スケジュールを削除」をクリックすればメール配信が停止されます。

メールが配信されない場合の対処法

レポートにエラーがある場合、メールは送信されません。「[Looker Studio] レポートをPDF形式でダウンロードする方法」を参考に、レポートが問題なくダウンロードできることを確認してください。

レポートをslackに通知する方法

Slackでは、各チャンネル専用のメールアドレスを取得する機能があります。このメールアドレスを宛先に追加することで、Looker StudioのレポートをSlackのチャンネルに通知することができます。

Slackのチャンネル毎にメールアドレスを取得する手順は以下の通りです。

手順1

slackの左上にあるチャンネル名をクリックし、チャンネル詳細画面を開き、「インテグレーション」から「このチャンネルにメールを送信する」をクリックします。

slackの各チャンネル専用のメールアドレスを取得する
引用:slack

手順2

「メールアドレスを取得する」をクリックすると、メールアドレスが発行されますので、このメールアドレスをLooker Studioの宛先に追加します。

メールアドレスを取得する
引用:slack

このようにslackにレポートを送信することができます。

slackに届くレポートサンプル
引用:slack

注意点やよくある質問

各レポートには1件のみスケジュールを設定することが可能

Looker Studio Proユーザーを除いて、1つのレポートに設定できるスケジュールは1件のみです。複数のスケジュールを設定したい場合は、レポートをコピーし、新しいレポートにスケジュールを設定すれば可能です。

↑ページのトップに戻る

関連するLooker Studio公式ドキュメント

Looker Studio公式ヘルプ:レポートの自動配信をスケジュール設定する

Looker Studioのカスタムダッシュボード開発や使い方のレクチャーも行なっています

インハウスプラスはテンプレートの提供だけでなく、各企業様のニーズに合わせて要件定義から実装までを行うLooker Studioを使ったカスタムダッシュボード開発や、スポットで気軽にプロに相談できるテクニカルサポートなど「Looker Studioのデータ活用支援サービス」もご提供しています。

顧問として参画いただいているHAPPY ANALYTICSの小川卓さんを含め実績豊富なスペシャリストがサポートしますので、まずはお気軽にお問い合わせフォームからご相談ください。

↑ページのトップに戻る

こちらの記事もおすすめ

  • [Looker Studio] スコアカードの使い方完全ガイド
    スコアカードは一つの指標の数値を表示することができるコンポーネントです。重要なKGIやKPIを表現する際によく利用されます。この記事ではスコアカードの使い方を画像も交えて詳しく解説します。細かな設定を使いこなすことでスコアカードで表現できることも拡がりますのでぜひ参考にしてみてください。
  • [Looker Studio] 表グラフの使い方完全ガイド
    行と列で構成された表は列がディメンションや指標の各項目となり、行が一つ一つのデータで構成されたコンポーネントです。Looker Studioのレポートの中でも最も使われることが多いコンポーネントの一つです。この記事では表の使い方を画像も交えてGA4をサンプルデータとして使用して詳しく解説します。
  • [Looker Studio] レポート期間の設定方法ガイド | レポート全体に設定する方法や比較期間の使い方まで
    この記事ではLooker Studioのレポートに表示するデータの期間を設定する方法をGA4のデータを使って詳しく解説します。期間の設定方法にはレポート単位やページ単位などの複数の設定方法があり、レポート閲覧時に期間を変更できるものもあります。またグラフによっては比較期間の設定もできます。それぞれの設定方法について詳しく解説していきます。
  • Looker Studioで使える表・グラフの一覧を実例で解説|グラフを使って分かりやすいレポート作成
    この記事ではLooker Studioで使える表・グラフをレポートに実際に可視化して紹介します。Looker Studioでは用途にあわせた様々なグラフが用意されています。ここで紹介するグラフ・表の一覧をレポート作成の参考にしてみてください。データはGA4のデータをメインに利用して各グラフを作成します。
  • [Looker Studio] コンポーネント(グラフや表)の設定方法 | 高度な設定も分かりやすく解説
    この記事ではLooker Studioのコンポーネント(グラフや表)のデータやデザインの詳細な設定方法を解説します。Looker Studioは無料で使える高機能なBIツールではありますが機能を十分に使えていないケースも多いです。この記事にある設定方法を活用してデザインにこだわったグラフや表を作成してみてください。