[Looker Studio] レポートをコピーする方法 | 画像付きでわかりやすく解説
Looker Studioでは作成したレポートをコピーすることができます。これにより同じデザインのレポートで中身のデータを変えたり、自身で一から作成することなく効率的にレポートを作成できたりします。ただしレポートやデータソースにどのような権限を持っているかによってコピーの方法や注意点が異なります。この記事では実際のGA4のデータを使ってレポートのコピー方法と注意点を詳しく解説します。
Contents
Looker Studioのレポートのコピーとは
Looker Studioのレポートをコピーすることで元のレポートの内容を引き継いだレポートを新たに作成することができます。自身で一からすべて作成するよりも効率的にレポートを作成することができる便利な機能です。
レポートのコピーで引き継げるもの
レポートのコピーによって以下のものをコピーしたレポートに引き継ぐことができます。
- ページ
- グラフ
- 期間設定
- コントロール
- データとスタイルの設定
- テキスト、図形、画像
- フィルタ
ただしデータソースのコピーは作成されませんので必要に応じてデータソースもコピーして作成する必要があります。
また元のデータソースへのアクセス権限があればコピーした新しいレポートで元のデータソースに接続してデータを表示もできますが、アクセス権限がない場合は新しいデータソースを作成・選択する必要があります。
レポートのコピーの注意事項
オーナーの共有権限でコピーができる設定になっているか
レポートのオーナーは共有メニューから以下のような詳細なレポートのアクセス設定をすることができます。通常であればオーナー、編集者、閲覧者はレポートのコピーができますが、閲覧者についてはアクセス設定でコピーが無効になっている場合はレポートをコピーすることができません。
レポートをコピーする方法(データソースへのアクセス権限がある場合)
ここからはGA4をデータソースとして実際のレポートをコピーする方法を解説します。まずはコピー元のレポートで利用しているデータソースへのアクセス権限がある場合から説明します。
同じサイト(GA4プロパティが同じ)のままレポートをコピーする場合と、サイトを変えて(GA4プロパティが変わる)レポートをコピーする場合で手順が異なります。
サイトを変える場合は、そのサイトのデータソースをコピーして作成する手順が発生しますのでその手順も詳しく解説します。
データソースをコピーする
同じサイト(GA4プロパティが同じ)のままレポートをコピーする場合はこの手順はスキップしてください。
まずコピーしたいレポートで使われているデータソースを開きます。レポートのオーナー、編集者の場合は以下のようにレポートの編集メニューのリソース>追加済みのデータソースの管理よりそのレポートでどのデータソースが利用されているかがわかり、データソースを開くことができます。
レポートの閲覧者の場合は編集メニューが開けないため、レポートのオーナーか編集者に問い合わせて対象のデータソースを確認しURLを共有してもらいます。もしくは対象がわかればLooker Studioのトップのデータソースより探すこともできます。
データソースが開けたらデータソースのコピーをします。
次にデータソースの接続先を選択します。今回はGA4のデータソースなのでコピーしたデータソースでどのGA4のプロパティに接続するかを選びます。この後のレポートのコピーをする際にデータソースを名前で指定する必要があるので、コピーしたデータソース名もわかりやすいように編集しておきましょう。
設定が完了したら右上の再接続をクリックします。
これで元のデータソースの計算フィールドを引き継いだ状態で別のサイトのデータソースを作成することができました。コピーしたいレポートに複数のデータソースが使われている場合はこの流れを繰り返してそれぞれのデータソースを作成します。
レポートをコピーする
データソースの準備ができたらレポートをコピーします。コピーしたいレポートの右上の縦3点リーダーをクリックしコピーを作成をクリックします。
作成したデータソースを選択する
新しいレポートで利用するデータソースを選択する画面が表示されます。同じサイトのレポートをコピーする場合はここで何も選択せずにレポートをコピーをクリックしてください。サイトを変えてレポートをコピーする場合はここで先ほど作成したデータソースを選択します。
この際に元のデータソースがGA4であれば新しいデータソースもGA4にするなど元のデータソースに対応する形で新しいデータソースを選択しないとコピーしたレポートでデータがうまく表示されないので注意してください。またデータソースを作成したばかりだとまだデータソースの選択肢に反映されないことがあるので数分時間をおいてからページを更新して再度選択肢を確認してください。
選択が完了したらレポートをコピーをクリックします。
以下の画面が表示されレポートのコピーが完了しました。コピーしたレポートは自身がオーナーになっています。ここでもレポート名をわかりやすいように変えておきましょう。
レポートをコピーする方法(データソースのアクセス権限がない場合)
次にデータソースへのアクセス権限がない場合のレポートのコピー方法を解説します。この場合は先ほどのようなデータソースのコピーができないため新規でデータソースを作成する必要があります。元のレポートでデータソースの計算フィールドが使われていた場合は、コピーしたレポートでうまく表示されないため注意が必要です。
レポートをコピーする
まずは先ほどと同じように右上の縦3点リーダーをクリックしコピーを作成をクリックします。
データソースを作成する
同じようにデータソースを選択する画面がになりますが、今回はデータソースへのアクセス権限がないためデータソースを新規に作成します。データソースの選択肢の一番下にデータソースを作成があるのでクリックします。
コネクター一覧画面が表示されるので元のデータソースと同じコネクタを選択します。元のデータソースがどのコネクタか判断できない場合は元のデータソースのオーナーもしくは編集者に確認しましょう。今回はGoogleアナリティクスを選択します。
接続したいGA4のプロパティを選び接続をクリックします。
データソースが作成されるので左上のデータソース名をわかりやすい名前に編集した上で右上のレポートに追加をクリックします。
作成したデータソースがコピーするレポートの新しいデータソースに設定されるので同様に他のデータソースも作成し、すべてのデータソースが作成できたらレポートをコピーをクリックします。
以下の画面が表示されレポートのコピーが完了しました。コピーしたレポートは自身がオーナーになっています。ここでもレポート名をわかりやすいように変えておきましょう。
ただし前述したように元のデータソースで計算フィールドが設定されて元のレポートで使用されていた場合、コピーしたレポートではその部分のグラフは以下のように表示されなかったり別の数字がでるようになっていたりします。そのためコピーされたレポートのデータが正しく表示されているかを必ず確認するようにしてください。
以上のようにレポートのコピーはレポートの作成を効率的に進めることができるとても便利な機能です。コピーをするアカウントがレポートやデータソースにどの権限を持っているかでコピー方法が変わること、データソースを新規で作成した際はデータソースの計算フィールドが引き継がれないことに注意しながら活用してみてください。
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DeNAのデジタルマーケティング責任者として年間450億円を超えるECプラットフォームのマーケティングを担当。2014年に独立し、上場企業から資金調達後のスタートアップまで様々な企業のデジタルマーケティングのプロジェクトに関わり見識を広げた後、2018年3月に株式会社CALLOSUMを創業。