[Looker Studio] グラフインタラクションのクロスフィルタリングの使い方
Looker Studioのグラフインタラクションのクロスフィルタリングはグラフ上の項目を選択することで他のグラフも含めて表示するデータを絞り込むことができる便利な機能です。この記事ではクロスフィルタリングの実際の動きや設定方法、コントロールとの違いなどを画像を使って詳しく解説します。
Contents
グラフインタラクションのクロスフィルタリングとは
Looker Studioで利用できるグラフインタラクションは、コンポーネント(構成要素)にクリック可能なフィルタとしての役割を与える機能です。グラフを特定のデータで絞り込みたい時にそのデータをクリックすることで他のグラフも含めてその特定のデータのみを表示するようにできます。
実際のレポートでのクロスフィルタリングの動き
実際のレポートでの動きを見てみます。下のレポートで青枠で囲んだ円グラフの部分はwebサイトの第一階層別のページビュー数の割合が表示されています。
この円グラフの特定の第一階層をクリックします。
するとクリックした領域がハイライトされ他のグラフもすべてその階層のデータのみに絞り込まれたグラフ・数値が表示されました。
期間グラフ、折れ線グラフ、面グラフのクロスフィルタリングの動き
特定のグラフでは領域をドラッグしてフィルタをすることができます。例えば期間グラフでは特定の期間をドラッグすることで他のグラフに表示する期間を絞り込むことができます。下のレポートの折れ線グラフを例に解説します。
表示したい期間をドラッグします。
ドラッグした期間の領域がハイライトされ、その下の円グラフや表などの他のグラフもハイライトされた期間のデータのみが表示されるようになりました。
このようにクロスフィルタリングはレポートに表示されているデータを動的に絞り込みたい時に利用できる便利な機能です。
グラフインタラクションのクロスフィルタリングの設定方法
Looker Studioのレポート作成方法については以下の記事を参考にしてください。
[Looker Studio]レポート全体のスタイルを決めるテーマの使い方
[Looker Studio] レポートにグラフや表などを追加する方法
[Looker Studio] コンポーネント(グラフや表)の設定方法
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作成したレポートにグラフインタラクションのクロスフィルタリングを設定していきます。設定はグラフごとに行う必要があります。まずレポートの右上の編集ボタンをクリックし、編集モードに切り替えます。
次にクロスフィルタリングを設定したいグラフを選択します。右側に設定画面が表示されるので一番下までスクロールするとクロスフィルタリングの項目があるのでボタンをクリックして有効にします。
以下のような画面になればそのグラフにクロスフィルタリングが設定できています。この操作をフィルターとして機能させたいグラフごとに設定します。
コントロールとの違い
クロスフィルタリングと同じような表示データを絞り込む機能としてコントロールがあります。以下の画像の青枠で囲んだ部分がコントロールです。
コントロールにも様々な種類がありますがここでは選択をするとリストが表示され項目を選ぶことで表示データを絞り込むがことができます。
クロスフィルタリングとコントロールの機能としては表示データを絞り込むという点で違いはありません。ただレポートの使い勝手という点での違いがあります。
クロスフィルタリングでは以下のような円グラフを絞り込む時に、データ量が少なく表示領域が小さいとクリックがしづらいです。またグラフによっては表示される項目の数が上位10項目までと設定されていることもあり、絞り込みたい項目がグラフ上に表示されていないということもありえます。
そのためクロスフィルタリングは直感的に主要な項目を絞り込むことには適していますがより細かな絞り込みには向いていません。
それぞれの違いを理解してコントロールとクロスフィルタリングを使い分けましょう。
グラフのフィルタをリセットする方法
クロスフィルタリングによりデータが絞り込まれている状態を解除する方法は以下の方法があります。
- ハイライトされている絞り込み対象のディメンションを再度クリックする。
- グラフの左上に表示されるリセットアイコンをクリックする。
- グラフを右クリックして表示されるメニューの中のリセットをクリックする。
- グラフ内の空白部分をクリックする。
グラフインタラクションの制約
スコアカードやブレットグラフなど、一部のコンポーネントはグラフインタラクションを適用できません。
またグラフで上位10位以降を「その他」として表示している場合は、「その他」でクロスフィルタリングすることはできません。
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DeNAのデジタルマーケティング責任者として年間450億円を超えるECプラットフォームのマーケティングを担当。2014年に独立し、上場企業から資金調達後のスタートアップまで様々な企業のデジタルマーケティングのプロジェクトに関わり見識を広げた後、2018年3月に株式会社CALLOSUMを創業。