Googleデータポータルのドリルダウンの使い方
Googleデータポータルのレポートに配置したコンポーネント(構成要素)へ、表示するデータを階層別に切り替える機能を付与するとき「ドリルダウン」が活躍します。
たとえば、初期表示では1日単位のデータを表示させて、階層の切り替えによって1週間単位や1年単位に変更できる構成にするなら、ドリルダウンを設定することで対応できます。
このページでは、Googleデータポータルにおける、ドリルダウンの使い方についてご説明します。
Contents
1.ドリルダウンとは
ドリルダウンを活用することで、Googleデータポータルのレポートに含まれるコンポーネントに対して、データを階層別に表示させる機能を付与できます。
当社の提供するGoogleデータポータルのテンプレートの場合、以下のグラフはいずれもドリルダウンを設定しています。
ドリルダウンでできること
ドリルダウンをもちいることで、グラフに表示されるデータのレベルを上位から下位に、あるいは下位から上位に変更できます。画像を交えてドリルダウンの仕組みを確認していきましょう。
まず、ドリルダウンの設定が適用されているグラフ上で右クリックを行います。すると、展開されるメニューのなかに「ドリルアップ」の項目があらわれます。
ドリルアップを選択することで、1日単位での表示が繰り上げられて1週間単位の表示に切り替わります。
また、ドリルアップは右クリックによる操作だけではなく、グラフの上部に表示される「↑」の矢印からも操作が可能です。
対して、ドリルアップにより上位に繰り上げた階層は、グラフ上部にある右側の矢印「↓」からドリルダウンができます。
ドリルダウンは上記方法のほか、グラフ上で右クリックをした際に表示される「操作をリセット」からも操作可能です。
ドリルダウンで設定できる階層例
先ほど例に挙げたグラフの場合、ドリルダウンの階層は以下のように設定しています。
ディメンションの項目のうち、上部にあるものが上位の階層として設定されます。そして、初期状態で表示するディメンションは「デフォルトのドリルダウン」から設定できます。
先ほど例に挙げたグラフは、デフォルトのドリルダウンが「日付」に設定されていたため、初期表示は日付となっていました。
これを「年、月」や「ISO年のISO週」に変更することで、日付以外の階層を反映したデータが初期表示の対象となります。
2.グラフのドリルダウンの設定方法と設定例
今回は、冒頭でご紹介した以下グラフのうち、シンプルな構成である右側のグラフを作成し、ドリルダウンを設定します。
まずは、ヘッダー(上部メニュー)にある「グラフを追加」から、期間グラフを作成します。
その後、追加された期間グラフに対して、以下項目をそれぞれ設定してください。
以下のように、ページビュー数と直帰率を1日単位であらわすグラフが完成するはずです。
つぎに、ディメンションの項目にある「ドリルダウン」にチェックを入れてください。
チェックを入れることで、ドリルダウンの階層・項目を設定できるようになります。コンポーネントによっては、以下のように自動的に階層が設定されます。
当社が提供するGoogleデータポータルのテンプレートでは、これに加えて「ISO年のISO週」が組み入れられているので、選択肢一覧から「ISO年のISO週」を選択。
並び順をドラッグ&ドロップにより、以下に変更することで完成します。
早速、ドリルダウンが機能するのか確かめるため、レポートの閲覧画面に切り替え、期間グラフ上で右クリックを押して「ドリルアップ」を選択してみます。(期間グラフ上部の「↑」でも可)
無事、階層の異なるデータを表示させられました。ドリルダウンの設定は完了です。
ここまでにご説明した手順をもちいることで、表や円グラフなどのコンポーネントにもドリルダウンを設定できます。
ドリルダウンを利用できないコンポーネントは、後述の「ドリルダウンに関する制限」をご参照ください。
3.グラフのドリルダウンをリセットする方法
ドリルアップ・ダウンの操作により、初期設定とは異なるデータを表示しているグラフは、右クリックからメニューを展開して「操作をリセット」の項目を選ぶことでリセットできます。
また、グラフ左上にある矢印からリセットすることも可能です。
4.ドリルダウンに関する制限
Googleデータポータルで作成できるコンポーネントのなかには、ドリルダウンに対応していないコンポーネントが存在します。
ピボットテーブル、およびディメンションの項目が存在しないスコアカードやブレットグラフは、ドリルダウンを利用できない点に留意してください。
最後に
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