GoogleスプレッドシートのデータでLooker Studioのレポートを作成する方法を詳しく解説
Looker StudioではGoogleスプレッドシートのデータに接続してレポートを作成することができます。BigQueryなどを利用しなくてもGoogleスプレッドシート上でデータを加工し、レポート化ができ、データ反映も早い使い勝手の良いデータソースです。この記事ではGoogleスプレッドーシートのデータでLooker Studioのレポートを作成する方法を具体的な事例や注意点も交えながら解説します。
□公式ヘルプ:Google スプレッドシートに接続する
Contents
GoogleスプレッドシートをLooker Studioに接続してできること
レポート化したいデータがLooker Studioに専用のコネクタがない、BigQueryなどでデータテーブルを作ることが難しいといった場合にGoogleスプレッドシートを使うことが有力な候補になります。
元データの加工が必要な場合やデータに更新性がある(データの追加や上書きがある)場合もGoogleスプレッドシート上で直接編集をすることができ、編集したデータはほぼリアルタイムにLooker Studioのレポートに反映されます。
注意点としてはGoogleスプレッドシートのセルの上限数が1,000万セルとなっているのでそれを超える大量のデータの場合はBigQueryやGoogle Cloud Storageなど別の方法を検討しましょう。
具体的なGoogleスプレッドシートのデータソース利用例をいくつか紹介します。
- カートシステムの販売データ
- 独自で設計した日次の目標値
- SNSの日次フォロワー数推移
- 記事制作者コードと記事制作者名の表
- 月次コメントの表
このように幅広いデータで利用されています。普段Googleスプレッドシートのデータを見ている場合はLooker Studioでわかりやすい可視化をしてみましょう。
Googleスプレッドシートのデータソースを作成する方法
それでは実際にGoogleスプレッドシートでLooker Studioのデータソースを作成する方法を解説します。まずLooker Studioを開き左上の作成をクリックします。
続いてデータソースをクリックします。
Looker Studioのデータソースとして利用できる接続先一覧が表示されるのでGoogleスプレッドシートを選択します。
データソースとして作成していスプレッドシートを検索・選択し接続をクリックします。
オプション
先頭行を見出しとして使用
デフォルトではオンになっています。先頭の行を見出しとして利用したい場合はチェックをいれたままにしてください。見出しを自分で編集したい、データに見出しが存在しない場合はチェックを外して接続してください。
非表示のセルとフィルタされたセルを含める
こちらもデフォルトではオンになっています。フィルタされているセルを除きたい場合はチェックを外してください。
特定の範囲を含める
必要なデータが指定したシートの一部の場合はここで範囲を絞り込むことができます。Looker Studioに読み込むデータが多くなりすぎるとレポートへのデータ反映に時間がかかるなどパフォーマンスに影響が出るため必要以上のデータを接続しないようにしましょう。
接続が完了すると以下のような画面が表示されます。データの内容によって自動で日付や数値などのデータタイプが判定されますが、想定するデータタイプになっていない場合は手動でタイプを変更できます。
データを表示できるユーザー設定
作成したデータソースのデータを表示できるユーザーの設定をすることができます。
オーナーの認証情報ではデータソースのオーナーがGoogleスプレッドシートのデータにアクセスできれば、レポートを見るユーザーはデータを表示することができます。
閲覧者の認証情報ではレポートを見るユーザーがGoogleスプレッドシートへのアクセス権限を持っていなければ、レポートでデータを表示することはできません。
デフォルトではオーナーの認証情報が選択されています。
レポートのフィールド編集
レポートのフィールド編集のONとOFFを切り替えることができます。フィールド編集をONにするとレポート側でデータソースの項目のデータタイプなどの変更を行うことができ、OFFにするとレポート側でデータソースの編集ができなくなります。基本はデフォルトのONのままがよいでしょう。
Googleスプレッドシートのレポートを作成する方法
データソースが作成できたので続いてレポートを作成します。データソースの右上のレポートを作成をクリックします。
するとレポート画面に切り替わるので挿入メニューやグラフを追加から作成したいグラフの種類を選択します。レポートへのグラフや表の追加方法や設定については以下の記事を参考にしてください。
[Looker Studio] レポートにグラフや表などを追加する方法
[Looker Studio] コンポーネント(グラフや表)の設定方法
このようにGoogleスプレッドシートのデータをLooker Studioのレポートで可視化することができました。
注意点
Googleスプレッドシートをデータとして利用する場合、いくつかの注意点があります。
表形式であること
Googleスプレッドシートのデータは以下のような表形式である必要があります。
ヘッダー行は1行であること
またヘッダー行は1行でなければいけません。
列内は同じ型
データソースを作成した際にそれぞれの列のデータタイプが日付、数値、テキストなどが指定されます。Googleスプレッドシートのデータはこのデータタイプに合わせた値を入力する必要があります。データタイプが数値の列にテキストを入力するとエラーとなりデータが表示されなくなります。
共有ドライブ上のファイルへのアクセスには対応していない
Looker StudioのGoogleスプレッドシートコネクタは共有ドライブ上のファイルへのアクセスへ対応していないため通常のGoogleドライブ内のファイルのみが指定できます。
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DeNAのデジタルマーケティング責任者として年間450億円を超えるECプラットフォームのマーケティングを担当。2014年に独立し、上場企業から資金調達後のスタートアップまで様々な企業のデジタルマーケティングのプロジェクトに関わり見識を広げた後、2018年3月に株式会社CALLOSUMを創業。