[Looker Studio] PERCENTILE関数の使い方と活用例 | 計算フィールド
この記事では、Looker StudioおけるPERCENTILE関数の使い方とその具体的な活用例についてわかりやすく解説します。Looker Studioで利用できる関数を活用して、データを加工し可視化しましょう。
PERCENTILE関数はコネクタを利用したGA4(Googleアナリティクス4)、サーチコンソール、Google広告では利用できませんがスプレッドシートから読み込んだデータなどには利用できます。
Contents
Looker Studioの計算フィールドとは?
Looker Studioの計算フィールドは、既存の項目をもとに演算子(足し算・引き算・掛け算・割り算など)、関数や正規表現を使って、独自の項目を作成し、レポートに使える便利な機能です。
インハウスプラスでは、この記事でご紹介する関数以外にもLooker Studioの計算フィールドで使える関数をひとつずつ分かりやすく事例付きで解説しています。Looker Studioの関数ブログ一覧に随時アップしていますので、ぜひご覧ください。
またLooker Studioの基本的な使い方は、「Looker Studioの使い方」を参考にしてください。Looker Studioは無料でさまざまなデータソースと接続し分かりやすいレポートが作成できるとても便利なツールなので、積極的に活用していきましょう。
PERCENTILE関数とは
PERCENTILE関数は、指定されたデータセット内でのパーセンタイル値を計算するために使用されます。パーセンタイル とは、データセットの値が 特定の割合 よりも小さい割合を表す指標です。例えば、75 パーセンタイルは、データセットの値の 75% がその値よりも小さいことを意味します。そのため50パーセントタイルは中央値と同じになります。
パーセンタイルは、データの分布を理解し、比較分析を行う際に役立ちます。
構文
PERCENTILE関数の構文は以下の通りです。
PERCENTILE(“対象の数値フィールド”,"パーセンタイル")
“対象の数値フィールド”
は指定したパーセンタイルを取得したい数値を指定します。“パーセンタイル”
には0〜100までの数字を入力します。0であれば最小値、50は中央値、100は最大値を取得することと同じ意味になります。
PERCENTILE関数の利用条件
PERCENTILE関数が利用できる条件が2つあります。パーセンタイルを取得したい数値が以下の2つに該当しないかを事前に確認しましょう。
数値であること
PERCENTILE関数は数値を求める関数なので数値ではないディメンションには利用することができません。
集計済みの指標でないこと
データソースの数値がコネクタなどですでに集計された数値の場合はPERCENTILE関数を利用することができません。集計済みの数値かはデータソースのデフォルトの集計が自動になっているかで判断できます。自動となっているものにはPERCENTILE関数は利用できませんのでご注意ください。
PERCENTILE関数の使い方
PERCENTILE関数を使用するためには、Looker Studioで計算フィールドを作成する必要があります。計算フィールドの作成方法にはデータソースの計算フィールドとグラフ固有の計算フィールドの2種類があります。この記事ではデータソースの計算フィールドで作成しますが、それぞれの違いの詳細についてはデータソースの計算フィールドとグラフ固有の計算フィールドの違いをご覧ください。
また前述したとおり、PERCENTILE関数はコネクタを利用したGA4(Googleアナリティクス4)、サーチコンソール、Google広告のデータソースの指標には利用することはできません。そのため今回はサンプルデータとして日付ごとの各店舗の客数と売上データというデータを用意しました。このサンプルデータを用いて解説します。
利用例:Looker Studioで売上の75パーセンタイルを可視化する
以下のように計算フィールドを設定します。
①フィールド名:任意のフィールド名を入力してください。
②計算式:PERCENTILE(売上,75)
③保存:入力が完了したら保存をクリックします。
以下のように売上75パーセントタイルという新しい指標ができました。
続いて先ほど作成した指標がレポートで利用できるようになっているので指標に追加しましょう。すると表に数値が正しく反映されていることがわかります。
売上の75パーセンタイルが60,000なので、全体の売上データの75%が60,000以下ということが分かります。
またAVG関数やMAX関数などを使って作成した指標と比較することで売上の偏りを把握することにも役立ちます。
このように数値の分布を把握するためには最小値や最大値などとあわせて数値を見ていくとよいでしょう。
関連するLooker Studio公式ドキュメント
Looker Studio公式ヘルプ:計算フィールドについて
Looker Studio公式ヘルプ:関数リスト
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DeNAのデジタルマーケティング責任者として年間450億円を超えるECプラットフォームのマーケティングを担当。2014年に独立し、上場企業から資金調達後のスタートアップまで様々な企業のデジタルマーケティングのプロジェクトに関わり見識を広げた後、2018年3月に株式会社CALLOSUMを創業。