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[Looker Studio] AVG関数の使い方と活用例 | 計算フィールド
この記事では、Looker StudioおけるAVG関数の使い方とその具体的な活用例についてわかりやすく解説します。Looker Studioで利用できる関数を活用して、データを加工し見たいデータを可視化しましょう。
またAVG関数はコネクタを利用したGA4（Googleアナリティクス4）、サーチコンソール、Google広告では利用することはできませんが、これらのデータソースの場合に平均値を表示する代替案についても解説します。
Contents
Looker Studioの計算フィールドとは？
Looker Studioの計算フィールドは、既存の項目をもとに演算子（足し算・引き算・掛け算・割り算など）、関数や正規表現を使って、独自の項目を作成し、レポートに使える便利な機能です。
インハウスプラスでは、この記事でご紹介する関数以外にもLooker Studioの計算フィールドで使える関数をひとつずつ分かりやすく事例付きで解説しています。Looker Studioの関数ブログ一覧に随時アップしていますので、ぜひご覧ください。
またLooker Studioの基本的な使い方は、「Looker Studioの使い方」を参考にしてください。Looker Studioは無料でさまざまなデータソースと接続し分かりやすいレポートが作成できるとても便利なツールなので、積極的に活用していきましょう。
AVG関数とは
AVG関数は、「平均」を計算するために使用される関数です。数値データが含まれる指標に対して適用され、選択された範囲内のすべての数値の平均値を計算します。この関数は、数の多いデータから平均的なパフォーマンスを把握したい時によく使い、特定の指標の全体的な傾向を理解することに役立ちます。
構文
AVG関数の構文は以下の通りです。
AVG("数値")
"数値"は平均を取得したい数値を指定します。この数値の平均値が算出されるようになります。
AVG関数の利用条件
AVG関数は便利な関数ではありますが、利用できる条件が2つあります。平均をとりたい数値が以下の2つに該当しないかを事前に確認しましょう。
数値であること
AVG関数は平均の数字を求める関数なので数字ではないディメンションなどには利用することができません。
集計済みの指標でないこと
データソースの数値がコネクタなどですでに集計された数値の場合はAVG関数を利用することができません。集計済みの数値かはデータソースのデフォルトの集計が自動になっているかで判断できます。自動となっているものにはAVG関数は利用できませんのでご注意ください。
AVG関数の使い方
AVG関数を使用するためには、Looker Studioで計算フィールドを作成する必要があります。計算フィールドの作成方法にはデータソースの計算フィールドとグラフ固有の計算フィールドの2種類があります。この記事ではデータソースの計算フィールドで作成しますが、それぞれの違いの詳細についてはデータソースの計算フィールドとグラフ固有の計算フィールドの違いをご覧ください。
また前述したとおり、AVG関数はコネクタを利用したGA4（Google Analytics4）、サーチコンソール、Google広告のデータソースでは利用することはできません。そのため今回はサンプルデータとして日付ごとの各店舗の客数と売上データというデータを用意しました。このサンプルデータを用いて解説します。
利用例：Looker Studioで店舗ごとの1日あたりの平均客数を可視化する
以下のように計算フィールドを設定します。
①フィールド名：任意のフィールド名を入力してください。
②計算式：AVG(客数)
③保存：入力が完了したら保存をクリックします。
以下のように平均客数という新しい指標ができました。
続いて先ほど作成した指標がレポートで利用できるようになっているので指標に追加しましょう。すると表に数値が正しく反映されていることがわかります。
計算フィールドを使わずに平均を出す方法
平均などの比較的シンプルな計算については計算フィールドを使わずにレポートに反映することもできます。その手順を解説します。
利用例：Looker Studioで店舗ごとの1日あたりの平均売上を可視化する
まずはレポートで平均を求めたい指標の左側のマークをクリックします。
次に名前を入力し集計方法を平均値にチェックを入れます。
これでレポートに設定が反映され平均売上が表示されました。以上がAVG関数を利用した平均値の表示方法です。ぜひ試してみてください。
GA4の指標の平均値を表示する方法
最後にAVG関数が利用できないLooker Studioコネクタを利用したGA4のデータにおいて平均値を表示する方法を解説します。
利用例：1日あたりの平均セッション数を表示する
以下のように計算フィールドを設定します。
1日あたりの平均セッション数をセッション数を日数で割ることで求めます。ここでのポイントとしては日付はディメンションであり数値ではないためそのままでは割ることができません。そのため日付の固有値を数えて数値にする関数COUNT_DISTINCT関数を使っています。
作成した指標をレポートで実際に使用するとこのように平均値が表示されています。
このようにGA4のデータで平均値を表示するためには計算フィールドを用いて指標を個別で作成する必要があります。
関連するLooker Studio公式ドキュメント
Looker Studio公式ヘルプ：計算フィールドについて
Looker Studio公式ヘルプ：関数リスト
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DeNAのデジタルマーケティング責任者として年間450億円を超えるECプラットフォームのマーケティングを担当。2014年に独立し、上場企業から資金調達後のスタートアップまで様々な企業のデジタルマーケティングのプロジェクトに関わり見識を広げた後、2018年3月に株式会社CALLOSUMを創業。