[Looker Studio] ピボットテーブルの使い方 | 画像付きでわかりやすく解説
ピボットテーブルは行と列にディメンションを指定した上で指標を可視化することができます。ディメンションをかけあわせて数字を見たい時に適しています。この記事ではピボットテーブルの使い方を画像も交えて詳しく解説します。細かな設定を使いこなすことでピボットテーブルで表現できることも拡がりますのでぜひ参考にしてみてください。
Looker Studioのレポートにグラフや表を追加する方法や基本的な設定方法については以下の記事をご覧ください。
□関連記事： [Looker Studio] レポートにグラフや表などを追加する方法
□公式ヘルプ：ピボットテーブルのリファレンス
Contents
ピボットテーブルとは
このコンポーネントではディメンションを行と列に指定して指標を可視化することができます。一つではなく複数のディメンションをかけあわせたときの数値を分析することに適しています。数値を表示することだけでなくヒートマップや棒グラフで表現することもできます。
プロパティパネルの設定
ピボットテーブルの設定はプロパティパネルで主に行います。プロパティパネルには設定とスタイルのメニューがあり、まず数値の設定に関わる設定メニューから解説します。
データソース
データソースではスコアカードにどのデータソースを利用するかを選択・編集できます。
- データソース名を選択すると他のデータソースが選択できるのでデータソースを切り替えることができます
- データソース名の左側の編集マークを選択するとそのデータソースの編集ができます。計算フィールドもここから編集することができます。計算フィールドの使い方について詳しくはこちら
- データを統合を選択すると複数のデータソースのデータを1つのグラフで表示できる統合データソースの編集ができます。統合について詳しくはこちら
期間のディメンション
GA4またはGoogle広告以外のデータソースを選択した場合は期間のディメンションの設定が表示されます。表示するデータの期間をどの日付を基準とするかを選択できます。例えばあるデータに予約日と利用日という2つの日付のデータがあった際に、期間のディメンションに予約日を設定すると表示されるデータは予約日を基準にして指定された期間のデータが表示されます。
行のディメンション
ディメンションとは、データのカテゴリのことです。行のディメンションを設定することでデータを指定したカテゴリごとに分割して表示することができます。
展開する – 折りたたむ
行のディメンションには複数のディメンションを設定することもできます。さらに展開する-折りたたむにチェックをいれると行のディメンションの階層の表示を切り替えることができるようになります。
列のディメンション
行で指定したディメンションをさらに列にディメンションに指定したディメンションで分割して数値を見ることができます。
指標
ピボットテーブルに表示する指標を選択します。選択された指標の数値が表示されます。指標は複数選択することができます。
オプションの指標
オプションの指標を設定するとレポートで表示する指標を切り替えることができます。オプションの指標をオンにして表示したい指標を追加します。
設定をするとピボットテーブルの右上にアイコンが表示され、クリックすると表示する指標を選択できるようになります。
合計
ピボットテーブルの行と列それぞれの合計値を表示することができます。総計を表示するにチェックをいれると合計が表示されます。
並べ替え
行と列の並べ替えが指定できます。また並べ替えた上でいくつまで行、列を表示させるかも指定することができます。下の画像では行は4行まで、列のディメンションは2列までを表示するようにしています。
デフォルトの日付範囲
ここではピボットテーブルに表示する指標の期間を設定することができます。期間の詳細な設定方法については以下の記事を参考にしてください。
[Looker Studio] レポート期間の設定方法ガイド
フィルタ
フィルタを利用することで表示しているディメンションや指標のデータを特定の条件で絞り込むことができます。フィルタの使い方については以下の記事を参考にしてください。
プロパティパネルのスタイル
次にピボットテーブルのデザインに関わるプロパティパネルのスタイルを解説します。
タイトル
ピボットテーブルにタイトルを表示することができます。
①：タイトルを入力します
②：タイトルの書式設定ができます。
③：タイトルの表示位置の設定ができます。
条件付き書式
エクセルやスプレッドシートのように指定した条件にあわせてピボットテーブルの背景と文字色を変更することができます。
表のヘッダー
表のヘッダーの文字色、サイズ、フォントを変更することができます。ここでは文字色を青に変更しています。
表の色
ヘッダーの背景色、セルの枠線の色、フォーカスした時のハイライトの色、奇数行の色、偶数行の色を指定することができます。
表のラベル
ピボットテーブルに表示されているディメンションと指標の数値の文字色、サイズ、フォントを変更することができます。
データが欠落
表示する指標のデータがなかった場合にどのように表示するかを選ぶことができます。選択肢にはデータなし、0、-、null、空白の5種類があります。デフォルトは-となっておりここではデータなしと表示するに変更しています。
指標の表示設定
それぞれの指標の表示設定を編集することができます。この編集は個別の指標ごとの設定になるので指標によって表示形式を変えることができます。
表示形式は数値、ヒートマップ、棒グラフの3種類から選択できます。数値の短縮表示にチェクをいれると数値の単位が万になります。また数値精度では小数点以下の表示桁数を選択できます。
背景と枠線
背景と枠線に関する設定を行うことができます。
- 背景色
- 背景の角丸半径
- 当角
- 枠線の色
- 枠線の太さ
- 枠線の形式（実線や点線など）
- 枠線の影
が選択できます。
グラフのヘッダー
オプションの指標の切り替えや並べ替えを行うマークの表示条件と色を編集できます。表示条件には以下の3つがあります。オプションの指標を設定している場合は常に表示かカーソルを合わせて表示のいずれかに設定しましょう。
- 表示しない
- 常に表示
- カーソルを合わせて表示
ピボットテーブルの制約
ピボットテーブルにはいくつかの制約があります。以下の制約の範囲内で利用するようにしましょう。
- セルの数の最大は500,000まで
- 1つのページで使えるピボットテーブルの数は最大5個まで
- 使用できる行ディメンションは最大5個まで（ただしBigQuryなどは最大10個まで）
- 列ディメンションは2個まで
- 指標は20個まで
- 指標のフィルタには非対応
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