Googleデータポータルのフィルタの使い方
Googleデータポータルには、任意の条件で絞り込むことができる「フィルタ」という機能があります。見やすいレポートを作成する際に必須となる機能ですので、ぜひここで使い方を学んでおきましょう。
Contents
データポータルのフィルタとは?
フィルタを使用すると、「点数が80点以上の生徒」や「東京都のみの人口」など任意の条件によってデータを絞り込み、より見やすいレポートを作成することができます。Excelのフィルタ機能と同じですね。
フィルタの適用範囲
フィルタは、適用させたい範囲を指定することができます。
- レポート…レポート内の全グラフ
- ページ…現在のページ内の全グラフ
- グラフ…各グラフ
フィルタの設定方法
では、ここからはフィルタの追加方法をそれぞれ解説していきます。
パターン1. レポート全体に設定する
レポートを編集モードにし、画面上部のメニューから [ファイル] > [レポート設定] の順に選択します。

画面右側のプロパティパネルから、「フィルタ」の [フィルタを追加] をクリックします。

作成済のフィルタ一覧が表示されますが、該当するフィルタが無い場合は [フィルタを作成] をクリックします。

条件を入力し [保存] をクリックします。

条件は「一致条件(指定した条件に一致するデータを含める)」と「除外条件(指定した条件に一致するデータを除外する)」で選択することができます。
また、「OR(いずれか該当する)」や「AND(いずれも該当する)」で複数条件を指定することもできます。
では、適用したフィルタを確認しておきましょう。

今回はデバイスを「computersのみ」に絞り込んでいます。このフィルタはレポート全体に適用されているため、全ページで「computersのみ」のデータとなっています。
パターン2. ページ全体に設定する
次に、ページ全体に設定する方法を解説していきます。レポート全体と違い現在のページにのみフィルタが適用されるため、ページごとに異なるフィルタを適用したい場合に便利です。
画面上部のメニューから [ページ] > [現在のページの設定] の順に選択します。

画面右側のプロパティパネルの [データ] > [フィルタを追加] をクリックします。

後は、先ほどの手順と同様です。
現在のページのみに適用されていることを確認しておきましょう。
パターン3. 各グラフに設定する
最後に、各グラフにフィルタを設定する方法を解説していきます。同じページ内でもグラフごとに異なるフィルタを設定したい場合に便利です。
各グラフへのフィルタ設定は以下の手順で行います。
フィルタを適用したいグラフを選択した状態で、画面右側のプロパティパネルから [データ] > [フィルタを追加] の順に選択します。

後は先ほどの手順と同様です。
今回は「キーワードがGoogleで始まる」という条件でフィルタを作成してみました。

すると、Googleで始まるキーワードのみが表示されていることが分かるかと思います。

このように、フィルタを設定すると見せたい情報のみをレポートにまとめることができます。
フィルタオプションを使うと閲覧者が自由にデータを絞り込める
前項では、「フィルタ機能」を使って、レポート作成者があらかじめデータを絞り込む方法を紹介しました。しかし中には、”閲覧者が自由にフィルタリングできるようにしたい”という場合もあるかと思います。
その際に使えるのが「フィルタオプション」。フィルタオプションを使うと、レポート者がフィルタリングできる項目を追加しておくだけで、閲覧者が任意の条件でデータを絞り込むことができるようになります。
では、さっそくフィルタオプションの追加方法を解説していきます。
事前準備|欲しいデータから逆算する
フィルタオプションを追加する前に、閲覧者がどのような条件で絞り込むか?を予測しておかなければなりません。例えば「月間の売上レポート」なら、「時間帯ごとの売上」・「店舗別の売上」・「商品カテゴリーごとの売上」などが候補に挙がると思います。
”閲覧者はこんな条件で絞り込むだろうな…”と事前に予測しておくと、”じゃあこの条件でフィルタオプションを追加しよう!”と逆算しやすくなります。より使い勝手の良いレポートを作成するためにも、ぜひ欲しいデータから逆算してみてください。
では、さっそくフィルタオプションを追加していきましょう。
1. レポートを編集モードに
フィルタオプションを追加したいレポートを開き、編集モードにしておきます。

2. フィルタオプションを追加
ツールバーより、カレンダーアイコンの右側の [フィルタオプション] をクリックします。

3. フィルタオプションを追加する場所を決める
四角が表示されるため、フィルタオプションを追加したい場所までカーソルを移動させます。

4. 項目を編集
フィルタオプションを追加すると、自動で項目が表示されます。(今回の場合「Day」)そのままで良ければ変更する必要はありませんが、他の項目で絞り込みたい場合は、フィルタオプションを選択した状態で [データ] > [ディメンション] を編集します。

[Day] をクリックするとフィルタリング可能な項目が表示されるため、変更後の項目を選択します。

今回は端末ごとのクリック数が見れるよう [Device] を選択しました。

ちなみに、もし表示を変更したい場合は項目の横の型を選択することで編集できます。

とりあえず日本語に変更しておきました。

5. 追加したフィルタオプションを確認
最後に、追加したフィルタオプションの表示を確認しておきましょう。
レポートをプレビューモードに切り替え、フィルタオプションを選択します。

このように閲覧者側で、任意の端末で絞り込んだデータを見ることができていますね!
これで、フィルタの使い方は以上です。
注意|適用できるフィルタの数には制限がある
越えることはそうそうないと思いますが、フィルタの設定は、1つのコンポーネントに対し最大75個までです。また、1つのフィルタに対し設定できる「OR句」は10個までに制限されています。
そのため、もしOR句を多用しなければならないのであれば、代わりに [次に含まれる] オプションを使用するようにしましょう。
最後に
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DeNAのデジタルマーケティング責任者として年間450億円を超えるECプラットフォームのマーケティングを担当。2014年に独立し、上場企業から資金調達後のスタートアップまで様々な企業のデジタルマーケティングのプロジェクトに関わり見識を広げた後、2018年3月に株式会社CALLOSUMを創業。