[GA4] 計算指標の使い方 | おすすめの設定例や注意点も分かりやすく解説
GA4の計算指標は、GA4にデフォルトで用意されている指標を元に、四則計算(足し算、引き算、掛け算、割り算)を使って新しく指標を作る機能です。計算指標を使えば、例えばGA4のデフォルトにまだ用意されていないeコマースのコンバージョン率(購入率)も、「トランザクション」/「セッション」の計算式を使って作成することができます。
この記事では、計算指標の使い方やおすすめの設定例、注意点を分かりやすく解説します。
Contents
計算指標を作成するための必要条件
計算指標を作成するには、対象のGA4プロパティの「管理者」か「編集者」である必要があります。
制約事項
- 作成できる計算指標の数は、無料版のGA4プロパティでは5個まで、有料版の360プロパティでは最大50個まで登録が可能です。
- 計算指標で使えるのは、デフォルトで用意されている指標とカスタム指標です。計算指標で作成した指標を使って別の計算指標を作成することはできません。
- GA4で作成した計算指標は、GA4の標準レポートや探索レポート、Google Analytics Data APIで利用できます。Looker Studioでは利用できませんが、Looker Studio側で計算指標が作成できます。
まだ利用ができないアカウントがあります(2023年11月9日時点)
現在ベータ版のため、まだ利用できないアカウントがあります。特に申請は不要で、しばらくすると使えるようになるので、適用されるのを待つようにしましょう。
リリース初期のバグが発生しています(2023年11月9日時点)
おそらくリリース初期のバグで、本来利用できるはずの指標が使えなかったり、「選択した指標には互換性がありません。」というエラーが発生したりしています。海外のフォーラムでも同様の投稿がされているようなので、Google側の対応を待ちましょう。
計算指標の作成方法
ステップ 1:「カスタム定義」を開き、「計算指標を作成」をクリック
- 対象のGA4プロパティの「管理」>「プロパティ設定」>「データの表示」>「カスタム定義」を開きます。
- 画面右上の「計算指標を作成」をクリックします。

ステップ 2:計算指標を作成する
以下4つの項目を入力し、右上の「保存」をクリックします。
- 名前:指標名を入力します。
- API名:英語で指標名を入力します。
- 数式:下のキャプチャを参考に数式を入力します。
- 測定単位:以下の4つから最適なものを選択します。
- 標準
- 通貨
- 距離(フィート、マイル、メートル、キロメートル)
- 時刻(ミリ秒、秒、分、時間)

ステップ 3:この画面に切り替わったら完成です

計算指標のおすすめの設定例
前述の通り、現在初期のバグで利用できない指標が多いため、バグが解消された後に追記していきます。
関連するLooker Studio公式ドキュメント
Google公式アナリティクスヘルプ:[GA4] 計算指標
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DeNAのデジタルマーケティング責任者として年間450億円を超えるECプラットフォームのマーケティングを担当。2014年に独立し、上場企業から資金調達後のスタートアップまで様々な企業のデジタルマーケティングのプロジェクトに関わり見識を広げた後、2018年3月に株式会社CALLOSUMを創業。