[Looker Studio] CAST関数の使い方と活用例 | 計算フィールド

[Looker Studio] CAST関数の使い方と活用例 | 計算フィールド

この記事では、Looker StudioおけるCAST関数の使い方とその具体的な活用例についてわかりやすく解説します。Looker Studioで利用できる関数を活用して、データを加工し可視化しましょう。

CAST関数はフィールドのデータ型を別のデータ型に変換する関数です。具体的な活用例についてはLooker Studioに読み込んだスプレッドシートのデータをもとに解説します。またCAST関数を使わずにデータ型を変更する方法も紹介します。

Looker Studioの計算フィールドとは?

Looker Studioの計算フィールドは、既存の項目をもとに演算子(足し算・引き算・掛け算・割り算など)、関数や正規表現を使って、独自の項目を作成し、レポートに使える便利な機能です。

インハウスプラスでは、この記事でご紹介する関数以外にもLooker Studioの計算フィールドで使える関数をひとつずつ分かりやすく事例付きで解説しています。Looker Studioの関数ブログ一覧に随時アップしていますので、ぜひご覧ください。

またLooker Studioの基本的な使い方は、「Looker Studioの使い方」を参考にしてください。Looker Studioは無料でさまざまなデータソースと接続し分かりやすいレポートが作成できるとても便利なツールなので、積極的に活用していきましょう。

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CAST関数とは

CAST関数は、あるフィールドのデータ型を別のデータ型に変換することができる関数です。例えば数値を文字列に、日付を文字列に、またはその逆の変換を行うことができます。データ型には文字列、数値、日付、日時などのタイプがあり、そのフィールドのデータをどのように扱うかが定義されます。例えば売上というフィールドに”123″というデータがあった時に、データ型が数値であれば足したり引いたりできますが文字列であれば数値として計算することができません。

構文

CAST関数の構文は以下の通りです。

CAT("データ型を変換したいフィールド" AS データ型)

  • "データ型を変換したいフィールド"に変換したいフィールドを指定します。
  • データ型にはTEXTやNUMBERといったデータ型を指定します。

Looker Studioで使えるデータ型について

データ型によって変換できるデータ型が以下の表のように決まっています。

変換元のデータ型変換先のデータ型
テキスト・日付
・日付時刻
・数値
数値・テキスト
日付・日付時刻
・テキスト
日付時刻・日付時刻
・テキスト

この表のとおり数値のデータは日付に変更することはできません。その逆も同様です。

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CAST関数の使い方

CAST関数を使用するためには、Looker Studioで計算フィールドを作成する必要があります。計算フィールドの作成方法にはデータソースの計算フィールドとグラフ固有の計算フィールドの2種類があります。この記事ではデータソースの計算フィールドで作成しますが、それぞれの違いの詳細についてはデータソースの計算フィールドとグラフ固有の計算フィールドの違いをご覧ください。コネクタを利用したGA4のデータなどはすでにデータ型が整っているので、今回はスプレッドシートで作った独自データをサンプルデータとしてデータ型を整える利用例を紹介します。

利用例:Looker Studioでデータ型が文字列となっているデータを日付のデータ型に変更する

以下のようなスプレッドシートを元データとしてLooker Studioでレポートを作ります。

Looker StudioでCAST関数を使って文字列型を日付型に変換する元データ
引用:スプレッドシート

A列の日付はLooker Studioでレポートを作る時は日付として扱いたいのですが、そのままLooker Studioにデータを取り込むと以下のようにテキスト型になってしまいます。

Looker Studioでに取り込んだデータでは日付がテキストになっている
引用:Looker Studio

このままレポートを作成しても日付がテキストとして扱われるので期間で絞り込むなど日付データでできることができません。そのため日付型に変更していきます。

まず以下のような計算フィールドを作成します。

Looker StudioでCAST関数を使って文字列型を日付型に変換する設定
引用:Looker Studio

①フィールド名:任意のフィールド名を入力してください。

②計算式:

CAST(日付 AS date)

日付のデータフィールドを日付型のデータ型に変換する指示をしています。

③保存:入力が完了したら保存をクリックします。

以下のように日付_dateというフィールドができました。この時点でデータの型が日付に変わっていることが確認できます。

Looker StudioでCAST関数を使って文字列型を日付型に変換したフィールド
引用:Looker Studio

続いて先ほど作成したフィールドがレポートで利用できるようになっているので表に追加していきます。以下のようにディメンションに日付_date、指標に売上を追加します。また期間のディメンションに日付_dateを指定します。

Looker StudioでCAST関数を使って文字列型を日付型に変換したフィールドを使って表を作成
引用:Looker Studio

このように日付_dateという新しいフィールドを作成して日付型として扱うことができました。

CAST関数を利用せずにデータ型を変更する方法

データ型はCAST関数を利用せずに変更することもできます。具体的な方法を解説します。まず対象のデータソースを開き、以下の画像のようにタイプの右側の矢印をクリックします。

CAST関数を使わずにデータ型を変更する方法
引用:Looker Studio

すると変更する型の候補が表示されるので変更したい型を選びます。今回は日付型に変更したいので日付を選択します。

CAST関数を使わずにデータ型を日付に変更
引用:Looker Studio

以上でデータ型を変更できました。

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関連するLooker Studio公式ドキュメント

Looker Studio公式ヘルプ:計算フィールドについて

Looker Studio公式ヘルプ:関数リスト

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