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[Looker Studio] REPLACE関数の使い方と活用例 | 計算フィールド
この記事では、Looker StudioおけるREPLACE関数の使い方とその具体的な活用例についてわかりやすく解説します。Looker Studioで利用できる関数を活用して、データを加工しデータを可視化しましょう。
GA4（Googleアナリティクス4）やサーチコンソールのデータ加工についてはBig Queryを利用しなくても計算フィールドでできることも多いです。具体的な活用例についてはコネクタを利用したGA4のデータをもとにして解説しますのでぜひご活用ください。
Contents
Looker Studioの計算フィールドとは？
Looker Studioの計算フィールドは、既存の項目をもとに演算子（足し算・引き算・掛け算・割り算など）、関数や正規表現を使って、独自の項目を作成し、レポートに使える便利な機能です。
インハウスプラスでは、この記事でご紹介する関数以外にもLooker Studioの計算フィールドで使える関数をひとつずつ分かりやすく事例付きで解説しています。Looker Studioの関数ブログ一覧に随時アップしていますので、ぜひご覧ください。
またLooker Studioの基本的な使い方は、「Looker Studioの使い方」を参考にしてください。Looker Studioは無料でさまざまなデータソースと接続し分かりやすいレポートが作成できるとても便利なツールなので、積極的に活用していきましょう。
REPLACE関数とは
REPLACE関数は、あるテキストフィールドの特定の文字列を別の文字列に置き換えることができる関数です。似た関数にREGEXP_REPLACE関数があります。これは正規表現を利用して文字列パターンを指定して複数の文字列を一括で置換できる関数です。単純な決まった文字列の置換であればREPLACE関数を利用し、決まったパターンの複数文字列を置換したい場合はREGEXP_REPLACE関数を利用しましょう。
例えば置換したい文字列が”https://”のように固有であるものはREPLACE関数、”4007″,”1003″,”4009″のように複数種類あり数字4桁という決まったパターンの文字列を一括で置換したい場合はREGEXP_REPLACE関数を利用します。
構文
REPLACE関数の構文は以下の通りです。
REPLACE("置換したい文字列が含まれるフィールド","置換元となる文字列","置換する文字列")
"には置換したい特定の文字列が含まれているフィールドを指定します。例：ページURLやページタイトルなど。置換したい文字列が含まれるフィールド""置換元となる文字列"には置換したい文字列を指定します。"置換する文字列"には置換する文字列を指定します。"置換元となる文字列"があれば"置換する文字列"に置換されます。"置換する文字列"には空白も指定できます。その場合は"置換元となる文字列"を除去することができます。
REPLACE関数の使い方
REPLACE関数を使用するためには、Looker Studioで計算フィールドを作成する必要があります。計算フィールドの作成方法にはデータソースの計算フィールドとグラフ固有の計算フィールドの2種類があります。この記事ではデータソースの計算フィールドで作成しますが、それぞれの違いの詳細についてはデータソースの計算フィールドとグラフ固有の計算フィールドの違いをご覧ください。
利用例：Looker StudioでGA4のアイテムIDから不要な文字列を除去する
アイテムIDに不要な文字列が含まれており、Looker Studioのレポートで表示する際はその文字列を削除して表示したいケースを想定します。何も関数を利用しない場合はアイテムIDは以下のようになっています。
もちろんこのままでも表示はできますが、よりレポートを見やすく加工していきます。すべてのアイテムIDに共通して表示されている”shopify_US_”をREPLACE関数を利用して削除していきます。
以下のように計算フィールドを設定します。
①フィールド名：任意のフィールド名を入力してください。
②計算式：REPLACE(アイテムID , "shopify_US_" , "")
この計算式ではアイテムIDに含まれるshopify_US_という文字列を置換先を空白にすることで除去するという処理を表しています。
③保存：入力が完了したら保存をクリックします。
以下のようにアイテムID*というフィールドができました。
作成した新しい計算フィルードを実際にレポートの中で使っていきます。わかりやすいようにもともとのアイテムIDを並べて表示します。
このようにアイテムIDからshoify_US_が除去されて数字のみのアイテムIDが表示できました。
利用例：Looker StudioでGA4のイベント名を別の表記に変更する
英語表記のイベント名をLooker Studioのレポートで表示する際にわかりやすいように日本語で表示したいケースを想定します。何も関数を利用しない場合はイベント名は以下のようになっています。
この英語で表示されているイベント名をREPLACE関数を利用して日本語表記に変更していきます。まず以下のような計算フィールドを設定します。
①フィールド名：任意のフィールド名を入力してください。
②計算式：
CASE
WHEN イベント名 = "click" THEN REPLACE(イベント名,"click","クリック")
WHEN イベント名 = "first_visit" THEN REPLACE(イベント名,"first_visit","初訪問")
WHEN イベント名 = "page_view" THEN REPLACE(イベント名,"page_view","表示回数")
WHEN イベント名 = "scroll" THEN REPLACE(イベント名,"scroll","スクロール")
WHEN イベント名 = "session_start" THEN REPLACE(イベント名,"session_start","セッション開始")
WHEN イベント名 = "user_engagement" THEN REPLACE(イベント名,"user_engagement","ユーザーエンゲージメント")
WHEN イベント名 = "view_search_results" THEN REPLACE(イベント名,"view_search_results","サイト内検索")
ELSE "その他"
END
この計算式ではそれぞれのイベント名に対応した日本語のイベント名を表示するように設定します。イベント名が複数あるため場合分けをCASE関数を利用して設定しています。
③保存：入力が完了したら保存をクリックします。
以下のようにイベント名*というフィールドができました。
作成した新しい計算フィルードを実際にレポートの中で使っていきます。わかりやすいようにもともとのイベント名を並べて表示します。
このようにイベント名がすべて日本語に置換されました。このようにREPLACE関数を利用して不要な文字列を除去したり、見やすい表記に変更したりしてレポートの視認性を良くしていきましょう。
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Looker Studio公式ヘルプ：計算フィールドについて
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DeNAのデジタルマーケティング責任者として年間450億円を超えるECプラットフォームのマーケティングを担当。2014年に独立し、上場企業から資金調達後のスタートアップまで様々な企業のデジタルマーケティングのプロジェクトに関わり見識を広げた後、2018年3月に株式会社CALLOSUMを創業。