[GA4] しきい値とは?発生するケースや回避方法を解説
この記事では、GA4のデータのしきい値を分かりやすく解説します。しきい値の概要や適用される条件、及び回避する方法について解説します。
なお、2024年2月12日に、しきい値が適用される大きな要因となっていたGoogleシグナルがレポート用識別子から削除され、しきい値の適用される可能性が下がり、データ量が少なくても問題なくデータが表示されるようになりました。
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Contents
GA4のしきい値とは?
GA4のしきい値とは、ユーザーのプライバシー保護、具体的にはユーザーの情報から個別ユーザーの身元や機密情報を推測できないように、レポートから特定のデータを除外する仕組みです。
しきい値が適用された場合、下のキャプチャのように対象のグラフや表の右上に「赤の三角マーク」が表示され、以下のアラートメッセージが表示されます。
しきい値を適用しました
このカードにしきい値が設定されているため、データ集計の最小しきい値を満たした場合にのみ、データが表示されます。
しきい値が適用される条件
しきい値が適用されるのは、主に以下の2つのケースです。
ユーザー属性データ
レポートにユーザー属性データが含まれる場合、そのデータが除外されることがあります。
検索語句の情報
レポートに検索語句の情報が含まれていて、ユーザー数が十分な数に達していない場合、データが除外されます。
しきい値を回避する方法
しきい値の設定はユーザーによる調整ができないものの、しきい値の適用の可能性を減らすためのいくつかの方法があります。
期間の変更
レポートの期間を広げることで、イベントを発生させたユーザー数を増やし、しきい値によるデータの除外を防ぐことができます。
BigQueryへのエクスポート
GA4からBigQueryへデータのエクスポートを行うと、しきい値を回避することができます。
最後に:Googleシグナルの削除により今後はしきい値が減る見込み
冒頭でもご説明した通り、2024年2月12日にレポートIDからGoogleシグナルが削除されました。これにより今後はしきい値が適用される可能性は低くなる見込みです。
回避方法でBigQueryへのエクスポートをご紹介しましたが、BigQueryはSQLを使った高度な分析が必要なことに加えて、管理画面とデータの集計方法が違うことにより、参照元 / メディアごとのコンバージョンが合わないケース((direct) / (none)の割合が増加)が確認できています。
2024年2月12日以降、ほとんど適用されなくなったしきい値の問題よりもコンバージョンが合わない問題の方が遥かに大きいため、BigQueryの利用は慎重に判断しましょう。
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