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[GA4] Googleシグナルとは？メリットや設定方法を分かりやすく解説
Googleシグナルはユーザーを正確に把握するためにGoogleが提供する機能の一つで、この機能を利用することでPCとスマホでアクセスしたユーザーを同一のユーザーとして扱ったり、より正確な広告ターゲティングができるようになります。この記事では2024年2月にGA4のレポートID（旧：レポート識別子）からGoogleシグナルが削除された影響についても解説します。
Contents
Googleシグナルとは
Googleシグナルは、ユーザーがGoogleアカウントにログインしているときに、そのユーザーのデータをデバイスをまたいで追跡し、より正確な広告ターゲティングと分析を可能にする機能です。これにより、異なるデバイスやプラットフォームを跨いでユーザーの行動をより正確に理解し、Googleアカウントに紐づくユーザーの属性情報を分析に利用することができます。
□ 関連記事：GA4のユーザー属性とは？
Googleシグナルのメリット
クロスデバイス分析
ユーザーが複数のデバイスを使用しても、一貫したユーザー体験の分析が可能です。
広告のパーソナライズ
より正確なユーザーデモグラフィック情報をもとに、パーソナライズされた広告キャンペーンを実施できます。
ユーザー属性の理解
ユーザーの興味関心や年齢・性別を知ることで、ユーザー理解を深めることができます。
Googleシグナルの設定方法
GA4のGoogleシグナルのデータ収集はデフォルトでは有効になっていません。そのため最初に以下の流れで設定する必要があります。また設定には対象のプロパティの編集者の権限が必要です。
左下の「管理」から「データの収集」をクリックします。
次に「Googleシグナルのデータ収集」をオンにします。以下のキャプチャはデフォルトのオフ状態になっているのでクリックすることでオンにできます。
これでGA4のGoogleシグナルの有効化設定は完了です。
Googleシグナル利用の注意点
利用するメリットも大きく、設定も簡単なGoogleシグナルですが、利用するにあたっては注意点もあります。
対象のユーザーについて
Googleシグナルを有効にすることでデータを収集できるユーザーはすべてのユーザーではなく、特定の条件を満たしたユーザーに限られます。具体的にはGoogleアカウントにログインしており、かつ広告のカスタマイズ設定をオンにしているユーザーが対象になります。
Googleの広告向けの機能に関するポリシーへの同意とプライバシーポリシーの見直し
Google広告を有効化することで収集されるデータの扱いについて、Googleアナリティクスの広告向け機能に関するポリシー要件を遵守する必要があります。
またサイトに掲載するプライバシーポリシーで、以下の内容をユーザーに開示する必要があります。
- 導入済みのGoogleアナリティクスの広告向け機能の内容
- Google アナリティクスの Cookie などのファーストパーティ Cookie（または他のファーストパーティ ID）と Google の広告 Cookie などのサードパーティ Cookie（または他のサードパーティ ID）を組み合わせ、どのように使用しているか。
- ユーザーはどのような方法で収集したユーザー情報を削除できるか。
GoogleシグナルがレポートIDから削除されたことの影響
2024年2月にGoogleシグナルがGA4のユーザーを識別するレポートIDから削除されました。それによって発生するプラスの影響とマイナスの影響をそれぞれ説明します。
プラスの影響：しきい値が適用されにくくなる
これまではデータ量が少ない時などに個人の特定を防ぐ目的で、しきい値が適用されデータが表示されないことが発生していました。しかしGoogleシグナルがレポートIDから削除されたことでしきい値が適用される可能性が下がります。そのためデータ量が少なくてもデータが見れるようになることが予想されます。
マイナスの影響：正確なユーザー識別が難しくなる
Googleシグナルが削除されたことで同じユーザーが異なるデバイスでアクセスした際に別のユーザーとして扱われるなど正確なユーザー識別ができなくなります。ただし、Googleシグナルで識別できるユーザーが前述のとおりGoogleアカウントにログインしており、かつ広告のカスタマイズをオンにしているユーザーという限定された条件のユーザーのため全体に大きな影響を与えるとは考えにくいです。
Googleシグナルを有効化することで閲覧できるGA4レポート
Googleシグナルを有効にすると、性別、年齢、インタレストカテゴリーなどの情報を含むさまざまなレポートをGA4内で閲覧することができます。これらの情報は、ユーザーがどのような属性を持っているか、どのような関心事を持っているかを理解するのに役立ちます。
ユーザー属性は以下のレポートのユーザー属性から見ることができます。
このようにユーザーの興味関心（インタレストカテゴリ）年齢、性別などの情報を見ることができます。
Googleシグナルは収集するデータによってデータの扱いや必要な同意などを整理する必要がありますが、ユーザーを理解するために有用な機能でもあります。ぜひ活用してみてください。
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DeNAのデジタルマーケティング責任者として年間450億円を超えるECプラットフォームのマーケティングを担当。2014年に独立し、上場企業から資金調達後のスタートアップまで様々な企業のデジタルマーケティングのプロジェクトに関わり見識を広げた後、2018年3月に株式会社CALLOSUMを創業。