[Looker Studio] MEDIAN関数の使い方と活用例 | 計算フィールド

[Looker Studio] MEDIAN関数の使い方と活用例 | 計算フィールド

この記事では、Looker StudioおけるMEDIAN関数の使い方とその具体的な活用例についてわかりやすく解説します。Looker Studioで利用できる関数を活用して、データを加工しデータを可視化しましょう。

MEDIAN関数はコネクタを利用したGA4(Googleアナリティクス4)、サーチコンソール、Google広告では利用できませんがスプレッドシートから読み込んだデータなどには利用できます。

Looker Studioの計算フィールドとは?

Looker Studioの計算フィールドは、既存の項目をもとに演算子(足し算・引き算・掛け算・割り算など)、関数や正規表現を使って、独自の項目を作成し、レポートに使える便利な機能です。

インハウスプラスでは、この記事でご紹介する関数以外にもLooker Studioの計算フィールドで使える関数をひとつずつ分かりやすく事例付きで解説しています。Looker Studioの関数ブログ一覧に随時アップしていますので、ぜひご覧ください。

またLooker Studioの基本的な使い方は、「Looker Studioの使い方」を参考にしてください。Looker Studioは無料でさまざまなデータソースと接続し分かりやすいレポートが作成できるとても便利なツールなので、積極的に活用していきましょう。

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MEDIAN関数とは

MEDIAN関数は、指定した数値フィールドの「中央値」を取得するために使用される関数です。数値データが含まれるフィールドに対して適用され、選択された範囲内のすべての数値から中央値を算出します。中央値はデータを小さい順に並べたときに、ちょうど中央に位置する値です。平均値と異なり極端な値の影響を受けにくく、データの分布を把握するために役立ちます。

例えば、あるクラスのテストの点数が、[55, 60, 65, 70, 1000] の場合、平均値は(55 + 60 + 65 + 70 + 1000)/ 5 = 250 ですが、このデータには極端に高い値(1000点)が含まれています。この場合、平均はデータの代表値としては不適切です。一方、中央値は 65 であり、このクラスのテストの点数の中央に位置する値をより適切に反映しています。

構文

MEDIAN関数の構文は以下の通りです。

MEDIAN(“数値”)

  • “数値”は中央値を取得したい数値を指定します。

MEDIAN関数の利用条件

MEDIAN関数が利用できる条件が2つあります。中央値を取得したい数値が以下の2つに該当しないかを事前に確認しましょう。

数値であること

MEDIAN関数は中央値を求める関数なので数字ではないディメンションには利用することができません。

集計済みの指標でないこと

データソースの数値がコネクタなどですでに集計された数値の場合はMEDIAN関数を利用することができません。集計済みの数値かはデータソースのデフォルトの集計が自動になっているかで判断できます。自動となっているものにはMEDIAN関数は利用できませんのでご注意ください。

デフォルトの集計が自動となっている指標
引用:Looker Studio

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MEDIAN関数の使い方

MEDIAN関数を使用するためには、Looker Studioで計算フィールドを作成する必要があります。計算フィールドの作成方法にはデータソースの計算フィールドとグラフ固有の計算フィールドの2種類があります。この記事ではデータソースの計算フィールドで作成しますが、それぞれの違いの詳細についてはデータソースの計算フィールドとグラフ固有の計算フィールドの違いをご覧ください。

また前述したとおり、MEDIAN関数はコネクタを利用したGA4(Googleアナリティクス4)、サーチコンソール、Google広告のデータソースの指標には利用することはできません。そのため今回はサンプルデータとして日付ごとの各店舗の客数と売上データというデータを用意しました。このサンプルデータを用いて解説します。

利用例:Looker Studioで売上の中央値を可視化する

以下のように計算フィールドを設定します。

売上中央値の設定
引用:Looker Studio

①フィールド名:任意のフィールド名を入力してください。

②計算式:MEDIAN(売上)

③保存:入力が完了したら保存をクリックします。

以下のように売上中央値という新しい指標ができました。

売上中央値の指標
引用:Looker Studio

続いて先ほど作成した指標がレポートで利用できるようになっているので指標に追加しましょう。すると表に数値が正しく反映されていることがわかります。

売上中央値の表への追加
引用:Looker Studio

また以前紹介したAVG関数を使って作成した平均売上などと比較することで売上の偏りを把握することにも役立ちます。

平均値や最大売上と中央値の比較
引用:Looker Studio

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計算フィールドを使わずに最大値を出す方法

最大値などの比較的シンプルな計算については計算フィールドを使わずにレポートに反映することもできます。その手順を解説します。

利用例:Looker Studioで客数の中央値を可視化する

まずはレポートで中央値を求めたい指標の左側のマークをクリックします。

客数中央値の設定
引用:Looker Studio

次に名前を入力し集計方法を中央値にチェックを入れます。

客数中央値の表示
引用:Looker Studio

これでレポートに設定が反映され客数中央値が表示されました。以上がMEDIAN関数を利用した中央値の表示方法です。ぜひ試してみてください。

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関連するLooker Studio公式ドキュメント

Looker Studio公式ヘルプ:計算フィールドについて

Looker Studio公式ヘルプ:関数リスト

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