[Looker Studio] 計算フィールドの使い方 | コピペで使える関数付き

Looker Studio計算フィールドの使い方|コピペで使える関数一覧

計算フィールドとは、データソースの既存フィールドをもとに、関数・演算子・正規表現を使って独自の指標やディメンションを作成できるデータポータル(旧Looker Studio)の機能です。CVRやROASなどの独自指標をレポートに追加したり、英語のチャネル名を「自然検索」「SNS」のような日本語ラベルにグルーピングしたりと、元データにない数値・分類軸を自由に作れます。

計算式は一度作ればレポート全体で使い回せて、データが更新されるたびに自動で再計算されます。この記事で紹介する式をコピペすれば、スプレッドシートでの手作業の集計をやめて、常に最新の数字が並ぶレポートを今日から運用できます。

本記事では、計算フィールドの基本と2つの種類、作成3ステップ、カテゴリ別の関数一覧、マーケターがよく使う計算式10選、エラーの対処法までを、テンプレート制作の現場で実際に使っている式とあわせて解説します。

この記事でわかること

  • 計算フィールドの定義とできること3つ(四則演算・関数によるデータ加工・条件分岐)
  • 「データソース」と「グラフ固有」、2種類の計算フィールドの違いと使い分け
  • 計算フィールドの作成3ステップと、編集・削除・fxマークでの見分け方
  • カテゴリ別のよく使う関数一覧(詳細解説記事への導線つき)
  • CVR・CPA・ROASなど、コピペで使える計算式10選
  • 「保存できない」「エラーになる」ときの3大原因と対処法

なお、レポート作成の全体像から学びたい方は、「Looker Studio(データポータル)の使い方完全ガイド」とあわせてご覧ください。

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Looker Studioの計算フィールドとは?できること3つ

結論

計算フィールドとは、既存のデータをもとに関数や演算子を使って、独自の指標・ディメンションを作成できるデータポータル(旧Looker Studio)の機能です。できることは大きく3つ、①四則演算で独自指標を作る(CVR・客単価など)、②関数でデータを加工する(文字列・日付・URL)、③CASEで条件分岐・グルーピングする、に分かれます。

GA4やGoogle広告のコネクタが用意している標準フィールドだけでは、「この指標が足りない」「この切り口で集計したい」という場面が必ず出てきます。そのギャップをレポート側で埋めるのが計算フィールドです。当社もGA4・SEO・Google広告のLooker Studioテンプレート20種類・1,000ページ超を制作・運用するなかで、キーイベントに絞ったCVRの算出やチャネル名の日本語化など、ほぼすべてのテンプレートで計算フィールドを活用しています。

まずは「何ができる機能なのか」を3分類で押さえましょう。

①四則演算で独自指標を作る(CVR・客単価など)

「+」(足す)「-」(引く)「*」(掛ける)「/」(割る)の演算子で、フィールド同士を自由に計算できます。もっとも出番が多いのは割り算です。

  • CVR(コンバージョン率):キーイベント ÷ セッション
  • 客単価:購入による収益 ÷ 購入数
  • 手数料込みの広告費:費用 × 1.2(代理店手数料20%を上乗せした実質コスト)

「標準指標にない比率」や「係数を掛けた実質値」を作れるため、報告の実務で本当に見たい数字をレポートにそのまま並べられます。

②関数でデータを加工する(文字列・日付・URL)

集計・文字列・日付など約80種類の関数を使って、データを加工できます。

  • 文字列の結合:CONCATでキャンペーン名と媒体名をつなげて1列にまとめる
  • 表記ゆれの統一:REGEXP_REPLACEでURLのパラメータを除去し、同一ページとして集計する
  • 日付の加工:日付から「月」だけを取り出して月次の推移ラベルを作る

データの「揺れ」をレポート側で吸収できるので、元データを修正できない場合(GA4の計測仕様を変えられない場合など)でも、見やすいレポートに整えられます。

③CASEで条件分岐・グルーピングする

CASE関数を使うと「もし〇〇なら△△と表示する」という条件分岐ができます。

  • チャネルの日本語化:「Organic Search」→「自然検索」のように英語の分類を日本語ラベルに変換する
  • デバイスの2分類:mobile・tabletを「スマホ・タブレット」にまとめてPCと比較する
  • 目標達成の判定:コンバージョン数が目標以上なら「達成」、未満なら「未達」と表示する

社内の報告相手が見慣れた言葉・粒度に集計軸を作り替えられるため、「レポートが伝わらない」問題の多くはCASEで解決できます。

なお、計算フィールドの公式仕様は、Googleのヘルプ「計算フィールドについて」でも確認できます。

計算フィールドの2つの種類|データソースとグラフ固有の違い

結論

計算フィールドには「データソースの計算フィールド」と「グラフ固有の計算フィールド」の2種類があります。データソース側に作ればレポート内のすべてのグラフで再利用でき、グラフ固有はそのグラフ限定ですが統合データ(複数データソースの結合)でも使えます。迷ったら再利用できるデータソース側に作るのが基本です。

2種類の違いを表で整理します。

比較項目データソースの計算フィールドグラフ固有の計算フィールド
作成場所データソースの編集画面各グラフの設定パネル
使える範囲同じデータソースを使う全グラフ・全レポート作成したグラフのみ
統合データ(ブレンド)使えない使える
必要な権限データソースの編集権限レポートの編集権限
向いている用途CVRなど繰り返し使う指標1つのグラフ限定の計算・統合データの計算

データソースの計算フィールド(基本はこちら)

データソースの編集画面から追加する計算フィールドで、通常のフィールドと同じように、そのデータソースを使うすべてのグラフ・表・スコアカードで利用できます。CVRのように何度も使う指標を一度作っておけば、レポートを増やすたびに同じ式を書き直す必要がありません。式を修正したときも、そのフィールドを使う全グラフに一括で反映されます。

作成にはデータソースの編集権限が必要です。チームでレポートを運用している場合は、データソースのオーナーに追加を依頼するか、編集権限をもらいましょう。

グラフ固有の計算フィールド(統合データで使えるのはこちら)

グラフの設定パネルから直接追加する計算フィールドで、そのグラフの中だけで有効です。ほかのグラフでは使えず一覧管理もしにくいため多用は禁物ですが、次の2つの場面で活躍します。

  • 統合データ(データの統合)で計算したいとき:GA4とGoogle広告を結合したデータなど、統合データにはデータソースの計算フィールドを追加できません。統合データに対する計算はグラフ固有で作ります
  • データソースの編集権限がないとき:レポートの編集権限さえあれば作成できるため、応急的に指標を追加できます

「基本はデータソース側、統合データと権限がない場合だけグラフ固有」と覚えておけば迷いません。

計算フィールドの使い方|作成3ステップと編集・削除

結論

計算フィールドは「①データソースの編集画面を開く→②[フィールドを追加]を選択→③フィールド名と計算式を入力して保存」の3ステップで作成できます。作成したフィールドは fx マークで見分けられ、いつでも編集・削除が可能です。

実際の画面を見ながら、基本となるデータソースの計算フィールドの作成手順を確認しましょう。スクリーンショットは2026年7月時点の画面で解説しています。

手順①〜③(データソースの計算フィールド)

  1. データソースの編集画面を開く:「リソース」→「追加済みのデータソースの管理」→対象データソースの「編集」
  2. [フィールドを追加]を選択する:フィールド一覧右上の「フィールドを追加」→「計算フィールドを追加」
  3. フィールド名と計算式を入力して保存する:名前と式を入力し、緑色のチェックを確認して保存

手順①では、レポートの編集画面で上部メニューの「リソース」→「追加済みのデータソースの管理」を開き、対象データソースの「編集」をクリックします。フィールドの一覧画面が表示されたら、右上にある「フィールドを追加」→「計算フィールドを追加」をクリックします(手順②)。

手順③では、フィールド名(例:CVR)を入力し、計算式の欄に式(例:キーイベント / セッション)を入力します。式が正しければエディタ下部に緑色のチェックが表示されるので、「保存」をクリックすれば完成です。フィールド名を日本語にしておくと、グラフに配置したときそのまま見出しとして使えます。

CVRのような比率の指標は、作成後にフィールド一覧で「タイプ」を「数値」→「パーセント」に変更しておくと、グラフ上で自動的に%表示になります。

作成した計算フィールドは、通常のフィールドと同じように表やグラフの指標・ディメンションとして配置できます。

グラフ固有の計算フィールドを追加する手順

グラフ固有の計算フィールドは、対象のグラフを選択した状態で、右側の設定パネルから「指標を追加」(またはディメンションを追加)→「フィールドを作成」をクリックし、同じようにフィールド名と式を入力して適用します。統合データを使ったグラフでも、この手順なら計算フィールドを追加できます。

作成した計算フィールドの見分け方・編集・削除(fxマーク)

作成した計算フィールドは、フィールド一覧で名前の左に fx マークが付くため、元からあるフィールドと簡単に見分けられます。

  • 編集:フィールド一覧で fx マークのフィールドにカーソルを合わせ、「編集」アイコンをクリックすると式を修正できます。修正はそのフィールドを使うすべてのグラフに反映されます
  • 削除:同じくフィールドのメニューから「削除」を選択します。グラフで使用中のフィールドを削除するとそのグラフにエラーが表示されるため、先に使用箇所を差し替えてから削除するのが安全です

Looker Studioでよく使う関数一覧【カテゴリ別】

結論

データポータルでは集計・文字列・条件分岐・日付など約80種類の関数が使えます。ただし、マーケティングレポートで実際に使うのは限られており、まずはSUM・COUNT_DISTINCT・CASE・CONCAT・REGEXP_REPLACEなど10種類前後を押さえれば実務のほとんどをカバーできます。

当社がテンプレート制作で使用頻度の高い関数を、カテゴリ別に一覧で紹介します。詳しい構文と使用例は各関数の個別解説記事にまとめているので、深掘りしたい関数からご覧ください。全関数の網羅的な仕様は、Google公式の「関数リスト」で確認できます。

集計関数(SUM・AVG・COUNT・COUNT_DISTINCT)

関数できること構文例
SUM数値の合計SUM(費用)
AVG数値の平均AVG(セッション継続時間)
COUNT行数のカウントCOUNT(ページタイトル)
COUNT_DISTINCT重複を除いたカウントCOUNT_DISTINCT(ランディングページ)

スプレッドシートやBigQueryなど、行単位の未集計データを合計・平均するときの基本関数です。なお、GA4コネクタの「セッション」のようにあらかじめ集計済みの指標にはSUMを重ねられません(詳しくは後述のエラー対処で解説します)。

文字列関数(CONCAT・REGEXP系・LOWER/UPPER)

関数できること構文例
CONCAT文字列の結合CONCAT(媒体, ” / “, キャンペーン)
REPLACE固定文字列の置換REPLACE(ページタイトル, ” | サイト名”, “”)
REGEXP_REPLACE正規表現で置換REGEXP_REPLACE(ページ, “\\?.*$”, “”)
REGEXP_EXTRACT正規表現で抽出REGEXP_EXTRACT(URL, “utm_source=([^&]+)”)
REGEXP_CONTAINS正規表現でマッチ判定REGEXP_CONTAINS(ページ, “/blog/”)
LOWER / UPPER小文字化/大文字化LOWER(キャンペーン)

URLやキャンペーン名の表記ゆれを整える「データ掃除」の主力です。REGEXP系はCASEの条件と組み合わせると、柔軟なグルーピングができます。

条件分岐(CASE・IF・IFNULL・NULLIF)

関数できること構文例
CASE条件分岐・グルーピングCASE WHEN 条件 THEN 値 ELSE 値 END
IF単一条件の分岐IF(費用 > 0, “広告あり”, “広告なし”)
IFNULLNULLを別の値に置換IFNULL(コンバージョン数, 0)
NULLIF特定値をNULLに置換NULLIF(セッション, 0)

CASEは計算フィールドの中でもっとも使用頻度が高い関数です。NULLIFはゼロ除算エラーの回避(後述)に必須なので、セットで覚えておきましょう。

日付・型変換・その他(TODAY・DATE_DIFF・CAST・HYPERLINK)

関数できること構文例
TODAY今日の日付を返すTODAY()
DATE_DIFF2つの日付の差分日数DATE_DIFF(TODAY(), 日付)
MONTH日付から月を取り出すMONTH(日付)
CASTデータ型の変換CAST(数値フィールド AS TEXT)
HYPERLINKセルをリンク化HYPERLINK(URL, ページタイトル)

HYPERLINKを使うと、表のページタイトルをクリックで実ページに飛べるリンクにできます。ページ一覧レポートで「この記事、実物を見たい」にすぐ応えられる、閲覧者に喜ばれる小技です。

【コピペOK】マーケターがよく使う計算式10選

結論

CVR・CPA・ROASなどレポートで頻出の指標・分類は、ここで紹介する10個の式をコピペすれば数分で追加できます。すべて当社がGA4・Google広告・SEOのテンプレート制作で実際に使っている式です。

式を貼り付ける前に、1つだけ前提を押さえてください。GA4やGoogle広告のコネクタの指標(セッション・費用など)は集計済みのため、フィールド名をそのまま割り算します。スプレッドシートなどの未集計データの場合は、SUM(コンバージョン) / SUM(セッション) のように各フィールドをSUMで囲んでください。以下の式はGA4・Google広告コネクタ向けの形で記載します(フィールド名はお使いのデータソースに合わせて読み替えてください)。

広告・CVレポートで使う式(CVR・CPA・ROAS・CTR・客単価)

① CVR(コンバージョン率)を算出する式です。GA4のキーイベント数をセッションで割る、サイト分析の基本形です。

キーイベント / セッション

作成後にタイプを「パーセント」へ変更すると%表示になります。広告レポートなら「コンバージョン数 / クリック数」に読み替えます。

② CPA(コンバージョン単価)を算出する式です。

費用 / NULLIF(コンバージョン数, 0)

コンバージョンが0件の期間があると、そのままではゼロ除算のエラー値が表示されます。分母を NULLIF(〜, 0) で囲んでおくと、0件のときは空欄(null)になり、表が汚れません。当社のGoogle広告テンプレートでも、割り算の式にはこのゼロ除算対策を必ず入れています。

③ ROAS(広告費用対効果)を算出する式です。広告経由の売上(コンバージョン値)を費用で割ります。

コンバージョン値 / NULLIF(費用, 0)

タイプをパーセントにすれば「ROAS 400%」の形で表示できます。

④ CTR(クリック率)を算出する式です。

クリック数 / NULLIF(表示回数, 0)

広告だけでなく、サーチコンソールのデータで検索結果のクリック率を出すときも同じ形です。

⑤ 客単価(平均注文額)を算出する式です。ECサイトのレポートで、売上と購入件数から1件あたりの平均注文額を出します。

購入による収益 / NULLIF(eコマース購入数, 0)

分類・グルーピングの式(チャネル・デバイス・目標達成)

⑥ チャネル名を日本語にグルーピングする式です。GA4のチャネル名は英語のため、そのままだと報告相手に伝わりにくいのが難点です。

CASE
  WHEN セッションのデフォルト チャネル グループ = "Organic Search" THEN "自然検索"
  WHEN セッションのデフォルト チャネル グループ = "Paid Search" THEN "検索広告"
  WHEN セッションのデフォルト チャネル グループ IN ("Organic Social", "Paid Social") THEN "SNS"
  WHEN セッションのデフォルト チャネル グループ = "Direct" THEN "直接流入"
  WHEN セッションのデフォルト チャネル グループ = "Referral" THEN "他サイトからの紹介"
  ELSE "その他"
END

CASEで日本語ラベルに変換すれば、レポートの説明時間を大きく減らせます。分類の粒度(SNSをまとめるか、広告を分けるか)は報告相手に合わせて調整してください。

⑦ デバイスを2分類する式です。BtoBサイトなら「業務時間のPC閲覧か、移動中のスマホ閲覧か」の2軸で見るだけでも、ユーザー行動の解像度が上がります。

CASE
  WHEN デバイス カテゴリ = "desktop" THEN "PC"
  WHEN デバイス カテゴリ IN ("mobile", "tablet") THEN "スマホ・タブレット"
  ELSE "その他"
END

⑧ 目標達成状況をラベル表示する式です。月間目標が100件の場合の例で、数値はご自身の目標に置き換えてください。

CASE
  WHEN キーイベント >= 100 THEN "◎ 目標達成"
  WHEN キーイベント >= 80 THEN "○ あと一歩"
  ELSE "△ 要対策"
END

月別・チャネル別の表にこのラベル列を足すだけで、どこにテコ入れすべきかがひと目で伝わるレポートになります。

データ整形の式(URL正規化・文字列結合・月ラベル)

⑨ URLのパラメータを除去して、ページを名寄せする式です。「?utm_source=…」などのパラメータ付きURLが別ページとして分散集計されるのを防ぎます。

REGEXP_REPLACE(ページパス + クエリ文字列, "\\?.*$", "")

ページ別のセッションやCVを正確に集計したいときの定番です。

⑩ 月次ラベルを作成する式です。日付から「7月」のような月ラベルを作り、月別の推移表やグラフの軸に使います。

CONCAT(CAST(MONTH(日付) AS TEXT), "月")

年をまたぐレポートなら FORMAT_DATETIME(“%Y年%m月”, 日付) で「2026年7月」の形にするのがおすすめです。

なお、作った指標・ディメンションを「特定のチャネルだけ」「特定のページだけ」に絞って見たい場合は、計算フィールドではなくフィルタ機能の出番です。使い分けは「Looker Studioのフィルタの使い方」で解説しています。また、GA4のデータをこれからデータポータルにつなぐ方は「GA4とLooker Studioの連携方法」を参考にしてください。

この記事の計算フィールドが最初から設定済み。GA4月次レポートテンプレート

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計算フィールドが使えない・エラーになるときの対処法

結論

計算フィールドのエラーは「①構文エラー(全角文字・カッコの不一致)②データ型の不一致(CASTで解決)③集計エラー(集計済み指標の再集計)」の3パターンでほとんどを説明できます。3,000社以上の導入をサポートしてきた経験でも、お問い合わせの大半はこの3つに集約されます。

エラーの種類主な原因対処法
構文エラー全角スペース・全角引用符の混入、カッコや引用符の閉じ忘れ式を半角で書き直す・エディタの赤字箇所を確認
データ型の不一致テキスト型の数値をそのまま計算しているCASTで型を変換する
集計エラー集計済みの指標にSUMなどを重ねている集計済み指標はそのまま使う

構文エラー(全角スペース・引用符に注意)

「保存できない」「式が赤くなる」ときの最多原因は、全角文字の混入です。日本語のラベルを入力した直後は入力モードが全角のままになりやすく、スペースや引用符が全角で入ると構文エラーになります。

  • スペース・カッコ・演算子・引用符はすべて半角で入力する(文字列の中身は日本語でOK:THEN “自然検索” は正しい式です)
  • 文字列は “(半角ダブルクォート)で囲む
  • CASEは WHEN 〜 THEN 〜 のセットと、最後の END の抜けがないか確認する

式エディタは誤りのある箇所を赤字で示してくれるので、赤くなった位置の前後を半角に打ち直すのが最短の解決策です。

データ型の不一致はCASTで解決

スプレッドシートのデータでよくあるのが、数値に見えて実はテキスト型になっているケースです。テキスト型のフィールドは四則演算できず、エラーまたは意図しない結果になります。

CAST(費用 AS NUMBER)

のようにCASTで数値型に変換してから計算しましょう。逆に、数値を文字列と結合したいときは CAST(〜 AS TEXT) でテキスト型に変換します。根本対策として、データソース側(スプレッドシートの列の表示形式など)を数値に統一しておくと、以後のフィールド追加でも迷いません。

集計エラー(SUMできない指標)の考え方

「この計算式では、集計済みの指標を再集計することはできません」というエラーは、GA4コネクタの「セッション」のように、すでに集計済みの指標にSUMなどの集計関数を重ねたときに表示されます。

  • 集計済みの指標(フィールド一覧で集計方法が「自動」のもの):そのまま キーイベント / セッション のように使う
  • 未集計の数値(スプレッドシートの行データなど):SUM(コンバージョン) / SUM(セッション) のようにSUMで囲む

この区別は、数値1つを大きく表示するスコアカードで正しい合計・比率を出すときにも重要です。スコアカードでの指標の扱いは「Looker Studioのスコアカードの使い方」で詳しく解説しています。

Looker Studioの計算フィールドに関するよくある質問

計算フィールドについて検索・お問い合わせの多い質問と答えをまとめました。

計算フィールドとは何ですか?

既存のデータをもとに、関数や演算子を使って独自の指標・ディメンションを作成できるデータポータル(旧Looker Studio)の機能です。CVRの算出やチャネル名の日本語グルーピングなど、元データにない数値・分類軸をレポートに追加できます。

計算フィールドでCVR(コンバージョン率)を計算する式は?

GA4コネクタなら「キーイベント / セッション」です。スプレッドシートなど未集計のデータでは「SUM(コンバージョン) / SUM(セッション)」のように分子・分母をSUMで囲みます。作成後にタイプを「パーセント」に変更すると%表示になります。

Looker Studioで使える関数は何種類ありますか?

集計・文字列・日付・条件分岐など約80種類です。マーケティングレポートで頻出するのはSUM・COUNT_DISTINCT・CASE・CONCAT・REGEXP_REPLACEなど10種類程度で、まずはこれらを押さえれば実務のほとんどをカバーできます。

計算フィールドが保存できない・エラーになるのはなぜですか?

構文エラー(全角スペース・引用符の混入)、データ型の不一致、集計済み指標の再集計が3大原因です。式を半角で書き直す、CASTで型変換する、集計済みの指標はSUMで囲まずそのまま使う、で解決できます。

統合データ(複数データソースの結合)で計算フィールドは使えますか?

データソースの計算フィールドは統合データでは使えませんが、グラフ固有の計算フィールドなら作成できます。グラフを選択して「指標を追加」→「フィールドを作成」から追加してください。

計算フィールドを毎回作るのが大変ならテンプレートが近道

結論

CVRなどの計算フィールドが最初から設定済みのLooker Studioテンプレートを使えば、式を1行も書かずに、数分でプロ品質のレポートが完成します。

ここまでの式をコピペすれば必要な指標は自作できます。ただ、レポートは指標を作って終わりではありません。ページ構成やグラフの配置、期間比較、見せ方のデザインまで整えるには、それなりの制作時間がかかります。

「レポート作りに時間をかけず、分析と改善に集中したい」方には、当社のLooker Studioテンプレートという近道があります。

  • 計算フィールドが設定済み:本記事で紹介したCVR算出やチャネルの日本語グルーピングなどを設定済み。接続するだけで数分で使い始められます
  • 買い切り&サイト数無制限:一度の購入で複数サイト・複数クライアントのレポートに使えます(商用OK)
  • プロ品質:GA4・サーチコンソール・Google広告に対応した20種類・1,000ページ超を、Webアナリストの小川卓氏が顧問として参画する体制で制作
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まとめ|計算フィールドでレポート作成を自動化しよう

計算フィールドを使いこなせば、元データにない指標・分類軸をレポート側で自由に作れて、数字の加工作業を自動化できます。最後に要点を振り返ります。

  • 計算フィールドは「四則演算・関数によるデータ加工・CASEの条件分岐」の3つができる
  • 種類は2つ。基本は再利用できる「データソースの計算フィールド」、統合データでは「グラフ固有」を使う
  • 作成は「データソースの編集→フィールドを追加→名前と式を入力」の3ステップ。fxマークで見分けられる
  • 関数は約80種類。まずはSUM・COUNT_DISTINCT・CASE・CONCAT・REGEXP_REPLACEなど10種類で十分
  • CVR・CPA・ROASなどの頻出指標は本記事の式例10選をコピペすればOK。割り算にはNULLIFのゼロ除算対策を
  • エラーは「全角文字・データ型・集計済み指標の再集計」の3大原因から順に確認する

次のアクションとしては、まず式例10選から自分のレポートに1つ追加してみてください。関数を深掘りしたい方は各関数の個別解説記事へ、レポート作成の全体像を整理したい方は「Looker Studio(データポータル)の使い方完全ガイド」へどうぞ。

そして、レポート作りそのものの時間を減らしたい方は、計算フィールド設定済みのテンプレートが近道です。GA4・サーチコンソール・Google広告のテンプレート20種類は、レポート一覧からご覧いただけます。

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