【初心者必見】GA4×Looker Studio 無料テンプレート入門ガイド
「GA4のデータ、見づらくて分析しにくい…」
「上司やクライアントに出すレポートが毎回大変…」
「Looker Studioって聞いたことあるけど、使いこなせるか不安…」
そんな方にぜひ知ってほしいのが、「Looker Studioテンプレート」です。
あらかじめグラフやレイアウトがセットされたテンプレートを使えば、初心者でもすぐにキレイなレポートを作成できます。
本記事では、3,000社以上の企業が導入しているLooker Studioテンプレートサービス「インハウスプラス」を運営する私が、Looker Studioをこれから本格的に使い始める方向けに、
- Looker Studioテンプレートの基本とメリット
- テンプレートの探し方や選び方
- 無料テンプレートの使い方
- よくあるトラブルと対策
などを、わかりやすく丁寧に解説していきます。Looker Studioテンプレートを使ってGA4レポートをかんたんに自動化したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
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GA4レポートをLooker Studioでかんたん自動化
圧倒的なボリュームのテンプレートで様々なレポートニーズに対応。
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人気No.1! 報告レポートや日々のモニタリングを自動化できる「万能レポートテンプレート」
誰でもかんたんに報告レポート作成や日々のモニタリングを自動化できる、万能なレポートテンプレートです。マーケティングやアクセス解析のプロが培った分析ノウハウを活用し、圧倒的なボリュームで多様なレポートニーズに対応します。
Contents
- GA4データをLooker Studioで可視化するメリット
- Looker Studioテンプレートを活用するメリット
- GA4テンプレートの探し方をわかりやすく解説(無料・有料の違いも紹介)
- GA4のLooker Studio無料テンプレートの使い方
- 日本語&プロ仕様のおすすめGA4 Looker Studioテンプレート
- GA4レポートに必ず入れたい主要指標一覧
- 迷わず作れる!目的別GA4レポートのテンプレート実例まとめ
- よくある質問とトラブル解決Q&A
- GA4・Looker Studioで困ったときのヘルプページとサポート情報
- まとめ:GA4×Looker Studioでレポート作成をもっと簡単に
- 導入社数3,000社突破!Looker StudioでGA4レポートを自動化するならインハウスプラス
GA4データをLooker Studioで可視化するメリット
Looker Studioは、Googleが提供する無料のレポート作成ツールです。GA4(Google アナリティクス4)とLooker Studioを組み合わせることで、GA4をもっと便利に、もっとかんたんに使えるようになります。
ここでは、連携によって得られる具体的なメリットを紹介します。
過去データを無制限で表示できる
GA4の探索レポートでは、最大でも14ヶ月までのデータしか見られません。Looker Studioと連携すれば、過去数年分のデータも扱えるようになるため、年単位の傾向分析や前年比較が簡単に行えます。
視覚的にわかりやすいグラフ表示
アクセス推移は折れ線グラフ、人気ページは棒グラフ、地域別のデータは地図などにして表示できるため、データを直感的に理解しやすくなります。
他ツールのデータと統合して使える
GA4だけでなく、Google広告やサーチコンソールと組み合わせることで、マーケティング全体の流れを一つのレポートで確認できます。
レポート作成が自動化できる
毎週・毎月の数字を手作業でまとめる必要はもうありません。一度設定すれば、レポートは常に最新データに自動更新され、必要なときに開くだけでOKです。
様々な共有方法
URLを共有したり、PDFでダウンロードしたり、自動配信メールも用意されています。
Looker Studioテンプレートを活用するメリット
Looker Studioを使ってレポートを一から作るのは、意外と時間がかかるもの。そこで便利なのが「テンプレート(雛形)」です。
あらかじめグラフやレイアウトが整ったレポートを使えば、初心者でもかんたんにレポートが作成できます。
最初から完成されたレイアウトで時短
テンプレートには、よく使う指標やグラフがあらかじめセットされています。GA4と接続するだけで、すぐにレポートとして使えるため、作成時間を大幅に短縮できます。
専門知識がなくてもプロ品質
「どのデータを、どう見せればいいのか分からない…」という方でも安心。テンプレートを使えば、データ分析の知識がなくても見た目の良いレポートが簡単に作れます。
社内・クライアント共有にも最適
整ったデザインのテンプレートは、上司やクライアントへの報告にもそのまま使えます。「見やすい!」と評価されやすく、資料作成の手間も省けます。
繰り返し使える&自由にカスタマイズ可能
一度使ったテンプレートは、コピーして別案件にも活用できます。もちろん、色やロゴ、指標を自由に変えられるので、自社用に最適化も可能です。
GA4テンプレートの探し方をわかりやすく解説(無料・有料の違いも紹介)
「GA4のLooker Studioのテンプレートを使ってみたいけど、どこで探せばいいの?」
そんな初心者の方に向けて、GA4テンプレートの見つけ方や使い方、無料版と有料版の違いをやさしくご紹介します。
まずは確認:Looker Studioテンプレート 無料版と有料版の違い
無料テンプレートはシンプルで手軽。まず試してみたい人や自分でカスタマイズできる人におすすめ。
有料テンプレートは実務向けの高品質な設計。上司やクライアント向けの報告に利用したい人に最適です。
項目 | 無料テンプレート | 有料テンプレート |
---|---|---|
価格 | 無料 | 数千円~数万円(買い切り or 月額) |
提供元 | Google公式、ブログなど | 専門業者、広告代理店、データ分析サービスなど |
対応媒体 | 主にGoogle系(GA4、サーチコンソール、Google広告など) | Google系をはじめ、Web広告やSNSまで多様な媒体に対応 |
レポート構成 | シンプルな構成が中心 | 実務で使えるプロフェッショナルな詳細設計(業務での利用を想定) |
デザインの質 | 基本的なものが多い | ブランドカラーやビジュアルまで丁寧に設計されている |
サポート | なし | あり(設定マニュアル・チャット・メールなど) |
カスタマイズ性 | 自由(ただし自己責任) | 一部ガイド付き、用途別にカスタマイズ設計済みのことも |
▶ 無料テンプレートはこんな人におすすめ
- とりあえず試してみたい初心者
- サポートなしでも自分でカスタマイズができる人
▶ 有料テンプレートはこんな人におすすめ
- クライアント向けや社内報告用にすぐに使える高品質レポートが欲しい
- 業務効率化・自動化をしっかり進めたいマーケティング担当者
Google公式レポートテンプレートギャラリーから探す(無料)
無料のGA4テンプレートの探し方で最もかんたんな方法は、Looker Studio公式の「レポートギャラリー」を利用することです。
- 「テンプレート ギャラリー」:GA4、サーチコンソール、Google広告、YouTubeなど、さまざまな種類のテンプレートが揃っています。(閲覧にLooker Studioアカウントの登録が必要)
▶ おすすめポイント:
- Google公式なので安心して使える
- 多くのテンプレートが無料
- デザインの参考になる
テンプレートサービスを活用する(有料・日本語あり)
Google公式以外にも、テンプレートを販売しているサービスがあります。特に、国内の広告代理店やデータ分析の専門家が作ったテンプレートは、実務で使いやすく、日本語で書かれているのもポイントです。
まずは無料テンプレートで使い勝手を試してみて、慣れてきたら、有料テンプレートの利用も検討してみましょう。価格も比較的リーズナブルなので、本格的に使いたい場合におすすめです。
▶ おすすめポイント:
- 日本語で作成されているものがある
- 品質が高くプロフェッショナルなレポートが作成できる
- カスタマイズする際のサポートメニューがある
▶ 代表的なテンプレートサービス:
- インハウスプラス(導入社数3,000社以上の実績)※日本語
- databloo(導入社数3,000社以上の実績)※英語
GA4のLooker Studio無料テンプレートの使い方
テンプレートを見つけたら、次は実際に自分のデータと接続して使うステップに進みます。
ここでは、Google公式レポートギャラリーのGA4の無料テンプレートを例に、初心者でも迷わず操作できるよう、使い方を5つのステップでわかりやすく解説します。
まずは準備:Looker Studioのアカウントを作成しよう
Looker Studioは、Googleアカウントがあれば誰でも無料で使えます。特別な申込みやインストールは不要です。
▶ アカウント作成手順:
- 対象のGA4の権限を持つGoogleアカウントにログインした状態で、「Looker Studioの公式ページ」にアクセス
- ページ右上の「無料で利用開始」をクリック
- 初めてアクセスする場合は、「利用規約に同意」などの画面が表示されるので、内容を確認して進む
- これだけで準備完了!Looker Studioが利用可能になります
ステップ①:データソースを作成する
画面左上にある「作成」ボタンをクリックし、メニューから「データソース」を選択します。

次に、接続可能なコネクタの一覧が表示されるので、「Google アナリティクス」をクリックしてください。

その後、次の2つを順に選び、選択が完了したら、画面右上の「接続」ボタンをクリックします。
- アカウント(例:会社名などの組織)
- プロパティ(例:対象サイト)

この画面が出たら、データソースの作成が完了です。その際、画面左上に表示されるデータソース名は、あとで見分けやすいように変更しておくのがおすすめです。

ステップ②:テンプレートをコピーする
今回の例では、「Google公式レポートギャラリーにあるGA4の無料テンプレート」を使用します。このテンプレートを開いておきましょう。
テンプレートのページを開いたら、画面右上にある「編集して共有」をクリックします。

次にこの画面が表示されたら、画面右上にある縦の三点リーダー(︙)をクリックし、「コピーを作成」を選択します。

ステップ③:データソースを自分のものに切り替える
テンプレートはもともと、作成者のデータソースと接続されています。そのため、自分のGA4データに差し替える必要があります。
新しいデータソースとして、STEP①で作成したGA4のデータソースを選択し、「レポートをコピー」をクリックすると、テンプレート内のすべてのグラフや表があなたのデータに置き換えられた新しいレポートが完成します。

ステップ④:カスタマイズして使いやすくする
自分のGA4データに切り替わったレポートが完成したら、表示項目や色、レイアウトを自分用にカスタマイズしましょう。
▶ よくあるカスタマイズ例:
- ロゴやブランドカラーの変更
- グラフの指標(例:クリック数→CV数)を変更
- 表示項目の並び順や不要なチャートの削除
- 表示期間のデフォルト設定
すべての編集はドラッグ&ドロップ、またはクリック操作で行えるので、PowerPoint感覚で直感的に扱えます。
ステップ⑤:レポートを共有する
レポートが完成したら、用途にあわせて共有しましょう。
▶ レポートURLを共有する(オンライン閲覧)
最もシンプルで便利な方法です。
右上の「共有」ボタンから、閲覧用URLを発行できます。相手にメールでURLを送るだけで、ブラウザ上でレポートを確認してもらえます。
- 「閲覧のみ」「編集可能」など権限の設定も可能
- Googleアカウントを持っていない相手にも共有できる(リンクを知っている全員に閲覧権限を付与する場合)
▶ PDFとしてダウンロード・保存
プレゼンや資料添付、印刷などに使いたい場合は、PDF形式での保存が便利です。
右上の「共有」→「レポートをダウンロード」からPDFとして保存できます。
- 必要なページのみに絞ってダウンロードできる
- コメントなどを付けた正式な報告資料として保存できる
▶ 自動配信メールで定期共有する
定期的にレポートを共有したい場合は、自動メール配信機能(スケジュール送信)が便利です。「共有」→「配信のスケジュール」から設定可能
- 送信頻度は、毎日・毎週・毎月など様々な選択肢が用意されている
- 送信先には複数のメールアドレスを指定できる
- slackに送ることも可能
日本語&プロ仕様のおすすめGA4 Looker Studioテンプレート
Looker Studioにはたくさんのテンプレートがありますが、「どれを選べばいいかわからない…」という初心者の方も多いはず。ここでは、カスタマイズなしでも使いやすく、プロ仕様のGA4テンプレートをご紹介します。
ここで紹介するテンプレートは、3,000社以上の企業が導入しているLooker Studioテンプレートサービス「インハウスプラス」の中でも、特に人気の高いテンプレートです。用途や目的に合わせて、ぜひ自社に合ったものを選んでみてください。
また、「インハウスプラス」では、GA4専門家・小川卓さんに顧問としてご協力いただいており、テンプレートの設計・内容ともに高い専門性を備えています。初心者はもちろん、プロの現場でも安心して活用できる内容です。
GA4 Looker Studioテンプレート
誰でもかんたんに、報告レポートの作成や日々のモニタリングを自動化できる万能なGA4 Looker Studioテンプレートです。
マーケティングやアクセス解析のプロが培った分析ノウハウをもとに構成されており、全99ページの圧倒的なボリュームで、あらゆるレポートニーズに対応しています。カスタマイズも自由自在です。

▶ テンプレートの特徴
- GA4の見るべきポイントをしっかりカバー:GA4で確認すべき主要な項目を、わかりやすく整理した構成になっているため、まずはこのテンプレートから使い始めるのがおすすめです。
- そのまま報告レポートに使える見やすいデザイン:色使いやレイアウトがきれいに整理されているので、上司やクライアントにも見せやすい仕上がりになっています。
- 見たい目的ごとにページが分かれていて使いやすい:「ユーザー」「集客」「エンゲージメント」「コンバージョン」などのカテゴリごとにレポートが整理されていて、どこを見ればいいか迷いにくい構成です。
▶ テンプレートの使い方
- 「サマリ」「時系列」セクションで全体の流れをチェック:ユーザー数やキーイベント数など、重要な指標がまとまっている「サマリー」や「時系列」ページで、全体のざっくりとした傾向をつかみましょう。
- 「ユーザー」「集客」「エンゲージメント」「コンバージョン」セクションで各項目を深掘り:「どんなユーザーが来ているのか?」「どこから流入しているのか?」「どのページがよく見られているのか?」「チャネル別のコンバージョン状況は?」など、知りたい内容に応じて各セクションをチェックしていきます。
- 「フィルタ」でデータを絞り込む:流入元やデバイス、ランディングページなどでフィルタをかけることで、特定の条件に絞った詳細なデータ分析が可能になります。知りたい情報をピンポイントで把握したいときに便利です。
GA4 ECサイト向けLooker Studioテンプレート
誰でもかんたんに、報告レポートの作成や日々のモニタリングを自動化できるECサイトに特化した万能なGA4 Looker Studioテンプレートです。
ECやアクセス解析のプロが培ったノウハウを活用し、全99ページの充実したレポート構成で幅広いニーズに対応しています。カスタマイズも自由自在です。

▶ テンプレートの特徴
- ECサイトでみるべきポイントを網羅:ECサイト運営者が、GA4で確認すべき主要な項目をわかりやすく整理した構成になっているため、まずはこのテンプレートから使い始めるのがおすすめです。
- そのまま報告レポートに使える見やすいデザイン:色使いやレイアウトがきれいに整理されているので、上司やクライアントにも見せやすい仕上がりになっています。
- 目的別に見やすく構成されたページ設計:「ユーザー」「集客」「エンゲージメント」「売上」など、見る目的に合わせたページ構成になっており、データを探しやすく、実務での使い勝手も抜群です。
▶ テンプレートの使い方
- 「サマリ」「時系列」セクションでECサイトの全体の流れをチェック:ユーザー数や売上など、重要な指標がまとまっている「サマリー」や「時系列」ページで、全体のざっくりとした傾向をつかみましょう。
- 「ユーザー」「集客」「エンゲージメント」「売上」セクションで各項目を深掘り:「どんなユーザーが来ているのか?」「どのページがよく見られているのか?」「どの商品がよく売れているのか?」「チャネル別の売上状況は?」など、知りたい内容に応じて各セクションをチェックしていきます。
- 「フィルタ」でデータを絞り込む:流入元やデバイス、ランディングページなどでフィルタをかけることで、特定の条件に絞った詳細なデータ分析が可能になります。例えばGoogle広告経由の売れ筋商品などを分析できるようになります。
SEO Looker Studioテンプレート(サーチコンソール&GA4)
誰でもかんたんに、SEOの報告レポートの作成や日々のモニタリングを自動化できる万能なSEO Looker Studioテンプレートです。
SEOやアクセス解析のプロが培ったノウハウを活用し、全82ページの充実したレポート構成で幅広いニーズに対応しています。カスタマイズも自由自在です。

▶ テンプレートの特徴
- SEOでみるべきポイントを網羅:SEO担当者が、サーチコンソールとGA4で確認すべき主要な項目をわかりやすく整理した構成になっているため、まずはこのテンプレートから使い始めるのがおすすめです。
- そのまま報告レポートに使える見やすいデザイン:色使いやレイアウトがきれいに整理されているので、上司やクライアントにも見せやすい仕上がりになっています。
- サーチコンソールでは取得できないデータもカバー:サーチコンソールの管理画面では表示できない1,000件以上の検索クエリにも対応。さらに、SEO経由のコンバージョン数もGA4のデータを活用して可視化できます。
▶ テンプレートの使い方
- 「サマリ」「時系列」セクションでSEOの全体の流れをチェック:Google検索経由のクリック数や平均掲載順位、検索経由のキーイベント数など、重要な指標がまとまっている「サマリー」や「時系列」ページを確認することで、SEO全体の傾向をざっくりと把握できます。
- 「キーワード」「ページ」「コンバージョン(GA4)」で各項目を深掘り:「どのキーワードからユーザーが来ているのか?」「そのキーワードの掲載順位は?」「どのページがSEOに貢献しているのか?」「Google検索経由でどれだけコンバージョンが発生しているか?」など、知りたい情報に応じて各セクションをチェックしていきましょう。
- 「フィルタ」でデータを絞り込む:キーワードやページなどでフィルタをかけることで、特定条件に絞った詳細なデータ分析が可能になります。たとえば、特定のページで獲得できているキーワードを抽出して分析するといった使い方もできます。
GA4レポートに必ず入れたい主要指標一覧
前の章では、初心者でも使いやすく、プロの現場でも信頼されているLooker StudioのGA4テンプレートをご紹介しました。
それらのテンプレートは、「何を見ればいいのかが明確」になるように構成されていることがポイントでした。
では、実際にGA4レポートを作る際には、どんな“指標(数字)”を含めておくべきか?
この章では、GA4でよく使われる代表的な指標を目的別に整理し、初心者の方にもわかりやすく解説します。
Looker Studioのテンプレートをカスタマイズしたいときや、ゼロから自作したいときにも役立つ「レポート設計の基礎」として、ぜひ参考にしてください。
まず押さえたい基本指標(アクセス状況の把握)
アクセスの全体像をつかむための基本的な指標です。どんなレポートにも共通して含めるべき、もっとも基本となる数値です。
- アクティブユーザー数:サイトを訪れたユーザーのうち、一定の行動(10秒以上の滞在・2ページ以上の閲覧・コンバージョンイベント発生など)を行ったユーザー数。GA4ではこの「アクティブユーザー」が主なユーザー数の指標になります。
- 新規ユーザー数:初めてサイトを訪問したユーザーの数。リピーターとの比較にも活用できます。
- セッション数:ユーザーがサイトを訪問した回数。一定時間(デフォルトで30分)経過すると新たなセッションとしてカウントされます。
成果を可視化するための指標(コンバージョン関連)
ビジネス成果や目標達成度を確認するための指標群です。レポート上で「KPI(重要業績評価指標)」として使われることが多くなります。
- コンバージョン数(キーイベント数):あらかじめGA4でコンバージョンとして設定したイベント(購入・問い合わせなど)が発生した回数。
- コンバージョン率:全セッション数またはユーザー数のうち、コンバージョンに至った割合。成果の達成度を判断する基準としてよく使われます。
サイト内行動を理解するための指標(エンゲージメント関連)
ユーザーがサイト内でどのように行動し、どれくらい関心を示しているかを把握するための指標です。
- ページビュー数(表示回数):ページが読み込まれた回数。複数回表示された場合もカウントされます。
- ユーザーあたりのビュー数:1人のユーザーが平均して何ページ閲覧したかを示す指標。
- エンゲージメント率:GA4で新たに導入された指標で、エンゲージメントのあったセッション(※)の割合。
※以下のいずれかを満たすと「エンゲージメント」としてカウントされます- 10秒以上の滞在
- 2ページ以上の閲覧
- コンバージョンイベントが発生
- 平均エンゲージメント時間:ユーザーがサイト上で実際にアクティブに行動していた平均時間。
eコマースサイト向けの指標(売上分析)
購入や収益に関する指標です。ECサイトを運営している場合には、必ずレポートに含めたい指標です。
- 売上(購入による収益):eコマースで発生した購入金額の合計。
- 購入数(eコマース購入数):購入完了した回数。GA4では「purchase」イベントで記録されます。
- 購入率:セッションまたはユーザーのうち、どれくらいが購入に至ったかを示す割合。
- 購入単価:1件あたりの平均売上(例:売上 ÷ 購入数)。客単価の把握に活用されます。
迷わず作れる!目的別GA4レポートのテンプレート実例まとめ
前の章では、GA4でレポートを作成する際に「どの指標(数字)を含めるべきか」を目的別に整理してご紹介しました。指標の選定と同じくらい重要なのが、それらをどのように組み合わせ、どんなレイアウト・構成で見せるかという点です。
いくら正確なデータがあっても、構成がわかりにくかったり、見る人にとって「知りたい情報がどこにあるのかわからない」状態では、せっかくのレポートも活用されません。
そこでこの章では、目的別にわかりやすく設計されたGA4レポートのテンプレート構成例をご紹介します。 「全体の数字をざっくり把握したい」「流入経路ごとの成果を知りたい」「効果の高いページを把握したい」など、よくあるニーズに対応した実例をまとめました。
Looker Studioのテンプレートを選ぶ際や、自分でGA4レポートをカスタマイズする際の参考として、ぜひご活用ください。
サマリレポート|全体の数字をざっくり把握!現状を一目で見える化
▶ できること
- ユーザー数・セッション数・コンバージョン数(キーイベント数)など、主要KPIを一覧で表示
→ サイト全体のパフォーマンスをまとめて確認できる - 月別・週別・日別など期間ごとの推移をグラフで可視化
→ 数値の変化や傾向を視覚的に把握可能
▶ 活用方法
- 上司やクライアントに提出する月次レポートに最適
- サイト全体の動きをざっくり見る“ダッシュボード”として使える
- 異常値やトレンドの変化に気づく早期発見ツールとして活用
eコマースレポート|全体売上や流入経路ごとの売上・商品ランキングまで丸見え!
▶ できること
- ユーザー数・セッション数・売上など、主要KPIを一覧で表示
→ サイト全体の売上をまとめて確認できる - 月別・週別・日別など期間ごとの推移をグラフで可視化
→ 数値の変化や傾向を視覚的に把握可能 - 商品カテゴリ別の売上や人気の商品ランキングを一覧で表示
▶ 活用方法
- 上司やクライアントに提出するECサイト向け月次レポートに最適
- ECサイト全体の動きをざっくり見る“ダッシュボード”として使える
- ECサイトの異常値や売れ筋商品の変化に気づく早期発見ツールとして活用
集客レポート|どの流入経路で成果が出ているのかを見極める
▶ できること
- 自然検索・広告・SNSなど、チャネル別のユーザー数やコンバージョン数を表示
- 「トラフィック獲得(ラストクリック)」と「ユーザー獲得(ファーストクリック)」の両視点でデータを確認可能
▶ 活用方法
- マーケティング担当者が、チャネル別の費用対効果を評価
- 成果が出ているチャネルへの投資強化や、不調チャネルの改善策立案
- 最終的に成果を出したチャネルだけでなく、最初にユーザーを獲得したチャネルも評価対象に
自然検索レポート|SEOの成果が「見える化」される便利な定番レポート
▶ できること
- サーチコンソールの検索クエリや平均掲載順位を可視化
- (※通常取得できない1,000件以上の検索クエリも表示可能)
- GA4データを使って、SEO経由のコンバージョン数も可視化
▶ 活用方法
- SEO担当者が成果に繋がっているキーワードを把握
- 検索経由のトレンドやコンテンツ評価をモニタリング
- タイトル改善やコンテンツ企画の裏付けデータとして活用
ランディングページレポート|どのLPがコンバージョンにつながってる?
▶ できること
- ランディングページ別に、セッション数・CVR・キーイベント数を表示
- 各LPごとの滞在時間やエンゲージメント率も確認可能
- 流入経路×ランディングページのクロス集計にも対応
▶ 活用方法
- 広告やSEO流入の「受け皿」となるページが機能しているかを評価
- ファーストビュー改善やページ設計の見直しに役立つ
- 成果につながるエントリーページを特定し、集客導線を最適化
ユーザー属性レポート|誰がサイトを見ているのか?ターゲットユーザーを理解
▶ できること
- 年齢、性別、地域、デバイス別などのユーザー数やコンバージョン数を可視化
▶ 活用方法
- 広告ターゲティングやペルソナ設計の見直しに活用
- コンテンツや商品がどの層に刺さっているかを分析
- 新規・リピーター比率からリテンション施策のヒントを得る
ページレポート|人気ページも改善ポイントも一目瞭然!
▶ できること
- ページごとのPV数やエンゲージメント率を一覧で表示
- 流入経路×ページのクロス集計も可能
▶ 活用方法
- コンテンツチームが、人気ページと不調ページを見極める
- UX改善やリライト優先順位の判断材料として活用
- ページの価値を数値で示すことで、社内共有にも有効
よくある質問とトラブル解決Q&A
Looker Studioを使い始めたばかりの方からよく寄せられる疑問や、つまずきやすいポイントについて、Q&A形式で簡潔にお答えします。「あれ?なんかうまくいかない…」と思ったときは、まずここをチェックしてみてください。
Q. 「割り当て上限に達しました」と表示され、レポートが表示されません。どうすればいいですか?
A. Looker StudioでGA4のデータが取得できない原因のひとつに、「GA4 APIの割り当て上限の超過」があります。
GA4では、一定時間内に取得できるデータの量(リクエスト回数やデータ行数)に上限が設けられています。これを超えると、「割り当て上限に達しました」などのエラーが表示され、レポートが読み込めなくなることがあります。
▶ よくある原因
- データ量の多いテンプレートを複数人が同時に閲覧した
- フィルタや期間指定で大量のデータを取得してしまった
- 他ツール(スプレッドシート連携など)でもGA4 APIを多用している
▶ 対処法・回避策
- 時間をおいて再読み込みする(数分~1時間程度)
多くの場合、短時間で割り当てはリセットされます。 - 表示期間を短くする・不要なセグメントやフィルタを外す
データ取得量を減らすことで、上限に達しにくくなります。 - アクセスを集中させない
関係者が同時に開かないようタイミングをずらすと効果的です。 - レポートのグラフや表を絞る・ページ数を減らす
API呼び出し回数が少ないほど安定します。
この「割り当て上限」はGA4の仕様であり、Looker Studio側では制御できません。上限を根本的に引き上げることはできないため、使い方を工夫して上限を回避するのが現実的な対処法です。
Q. データが表示されません。なぜですか?
A. GA4データソースが正しく接続されていない可能性があります。
以下の点をチェックしてみましょう:
- コピーしたテンプレートのデータを自分のデータソースに差し替えたか?
- 選択したGA4プロパティは正常にデータを収集できているか?
- そもそも選択期間がデータがない期間になっていないか?
Q. ユーザー属性(年齢・性別など)のデータが表示されません
A. 「Googleシグナル」が有効になっていない可能性があります。
GA4でユーザー属性データを取得するには、Googleシグナルを有効にする必要があります。これは、Googleが収集した匿名データを使って、年齢や性別などを分析可能にする機能です。
▶ 対処法
- GA4管理画面で「管理」>「データの収集と修正」>「Googleシグナルのデータ収集」から、Googleシグナルを有効化しましょう
※有効にしても、すぐにデータが反映されるわけではなく、数日かかることがあります
Q. 無料版のままでも大丈夫?
A. はい、基本的なレポート作成には無料版で十分です。
有料のLooker Studio Proは、高度なアクセス制御など大企業向けの機能が中心です。
個人や中小企業の方であれば、無料版で困ることはほとんどありません。
GA4・Looker Studioで困ったときのヘルプページとサポート情報
Looker Studioはシンプルで使いやすい反面、「もっと活用したい」「エラーの原因がわからない」といった悩みに直面することもあります。
そんなときは、公式ヘルプやコミュニティを活用することで、効率よくスキルアップできます。
ここでは、初心者の方でも安心して使えるヘルプページやコミュニティをわかりやすくご紹介します。
公式ヘルプと学習リソース
GA4とLooker Studioには、Googleが提供する公式ヘルプやチュートリアルが用意されています。
基本操作から応用的な使い方まで、段階的に学べるので、初心者の方にもおすすめです。
▶ 代表的なリソース:
- Googleアナリティクスヘルプセンター:使い方を公式マニュアルで確認できます
- Looker Studioヘルプセンター:使い方を公式マニュアルで確認できます
- Looker Studioトラブルシューティング:トラブルシューティングのガイドです
- Looker Studioリリースノート:新機能の追加や仕様変更など、最新情報をチェックできます
システムステータス
「データが急に表示されなくなった」といったトラブルは、必ずしも自分の設定ミスとは限りません。GA4やLooker Studio側の障害やメンテナンスが原因の場合もあります。そのようなときは、Google社のステータスダッシュボードでシステムの稼働状況を確認してみましょう。
- Googleアナリティクスステータスダッシュボード:Googleアナリティクスの障害情報やメンテナンス情報が確認できます
- Looker Studioステータスダッシュボード:Looker Studioの障害情報やメンテナンス情報が確認できます
特に、複数のレポートで同じような表示不具合が出た場合は、システム側の問題である可能性が高いため、まずここをチェックすると安心です。
コミュニティとSNS
Looker Studioの使い方やトラブル対応について、他のユーザーと情報交換したい場合は、コミュニティやSNSがとても役立ちます。
▶ 代表的な場所:
- Googleアナリティクスのヘルプコミュニティ:質問投稿に対して、他ユーザーやGoogle社員からの回答が得られることもあります
- Looker Studioコミュニティ:質問投稿に対して、他ユーザーやGoogle社員からの回答が得られることもあります
- Looker Studio日本人コミュニティ:日本語での質問・回答がやりとりでき、初心者にも安心です
- X(旧Twitter)で「Looker Studio」で検索: テンプレート共有や便利なTipsを発信しているユーザーが多数います
- note・Qiitaなどの技術記事:実際の使い方やトラブル対応の記録など、初心者にもわかりやすく書かれた日本語記事が多くあります
まとめ:GA4×Looker Studioでレポート作成をもっと簡単に
Googleアナリティクス4(GA4)のデータをそのまま見るだけでは、分析や報告が難しいと感じることも多いはず。
でも、Looker Studioとテンプレートを活用すれば、初心者でも「見やすく、伝わる」レポートを簡単に作成できます。
この記事では、GA4とLooker Studioを連携するメリットから、テンプレートの選び方・使い方、そして見せ方の工夫までご紹介しました。
GA4 × Looker Studio 活用のポイント
改めて、今回ご紹介した内容を振り返ってみましょう。
- GA4はアクセス解析ツール。ユーザーの動きやサイトの成果を数値で記録
- Looker Studioはデータ可視化ツール。GA4のデータをグラフや表で見やすく整える
- テンプレートを使えば初心者でも簡単にプロ品質のレポートが作成可能
- 無料テンプレートで手軽にスタート、有料テンプレートでさらに効率化・高品質化
- デザインや構成を工夫すれば、上司・クライアントにも伝わるレポートに仕上がる
GA4レポートの「見える化」と「自動化」で業務効率UP!
GA4とLooker Studioの連携は、ただのデータ集計ではなく、マーケティング業務の“効率化”と“伝える力の強化”につながる大きな一歩です。
「数字が伝わるレポートを短時間で作りたい」
「属人化せずにチームで共有できる形にしたい」
そんな方こそ、テンプレートを活用して、GA4レポート作成をもっとラクに・もっと分かりやすくしてみてはいかがでしょうか?
導入社数3,000社突破!
Looker StudioでGA4レポートを自動化するならインハウスプラス
圧倒的なボリュームでさまざまなGA4のレポート作成ニーズに対応。GA4に加えて、サーチコンソールやGoogle広告のテンプレートも利用できます。
一度の購入でサイト数無制限でレポートが作成でき、レポートもコピーするだけ数分で完成、カスタマイズも自由自在です。またGA4の専門家の小川卓さんに顧問として参画いただき、GA4の仕様変更があった際はテンプレートを随時アップデートしているので、ずっと安心してご利用いただけます。
GA4レポートテンプレート
買い切りプランで使えるすべてのレポートテンプレートをみる >
ECサイト向けGA4レポートテンプレート
買い切りプランで使えるすべてのレポートテンプレートをみる >
サーチコンソール、Google広告レポートテンプレート
買い切りプランで使えるすべてのレポートテンプレートをみる >
Looker Studioを使ったカスタマイズ開発もお任せください
インハウスプラスでは、テンプレートの提供に加えて、各企業様のニーズに合わせて要件定義からシステム実装までを手掛けるカスタマイズ開発を多数行っております。一般的なレポートツールでは対応できない要件のものも、高機能かつ無料のLooker Studioをフル活用することで、既存のシステム開発会社やBI開発会社よりも圧倒的にリーズナブルな料金で対応可能です。まずはお気軽にお問い合わせフォームからご相談ください。
さまざまなデータソースに対応
- GA4
- サーチコンソール
- Web広告(33種類以上に対応)
- InstagramやFacebookインサイトなどのソーシャルメディア
- Googleビジネスプロフィール(MEO)
- SalesforceなどのSFAやCRMツール
- ECカートシステム
- その他基幹データなど多数
多くの開発実績があります
- Webメディア運営企業様向けWeb記事の売上貢献度を可視化するコンテンツ管理ダッシュボード
- 事業会社向け自社モバイルアプリの経営・ビジネス管理ダッシュボード
- BtoB企業向けWeb広告とSalesforceを統合したマーケティングROI管理ダッシュボード(チャネル別のリード獲得単価、商談単価、受注単価、ROASをリアルタイムで可視化)
- 広告代理店向けWeb広告のクライアント報告用自社オリジナルレポート
- 単品通販企業向けWeb広告とカートシステムを統合したマーケティングROI管理ダッシュボード(チャネル別のLTVやROASを可視化)
など多数
DeNAのデジタルマーケティング責任者として年間450億円を超えるECプラットフォームのマーケティングを担当。2014年に独立し、上場企業から資金調達後のスタートアップまでさまざまな企業のデジタルマーケティングのプロジェクトに関わり見識を広げた後、2018年3月に株式会社CALLOSUMを創業。