GA4×Looker Studio活用ガイド|連携方法からレポート作成まで
Webサイトやアプリを運営していると、「どれくらいの人が訪れているのか」「どのページがよく見られているのか」「広告の効果は出ているのか」といった、ユーザーの行動を正しく把握することがとても重要です。
こうしたアクセス状況を記録・分析できるのが、GA4(Googleアナリティクス4)です。GA4は、Googleが提供する無料のアクセス解析ツールで、Webサイトやアプリの利用状況を「イベント」という単位で詳細に把握できるのが特徴です。
ただし、GA4の管理画面はやや複雑なため、「見たいデータがすぐに見つからない」と感じる方も多いのではないでしょうか。
そんなときに役立つのが、Looker Studio(旧:Googleデータポータル)です。Looker Studioは、GA4のデータをグラフや表などで見やすく可視化できる、Googleの無料ツールです。こうしたツールは「BIツール(ビジネスインテリジェンスツール)」とも呼ばれ、ビジネスの意思決定をサポートしてくれます。
この記事では、3,000社以上に導入されているLooker Studioテンプレートサービス「インハウスプラス」を運営する私が、GA4とLooker Studioを組み合わせて、見やすく・伝わりやすいレポートを作成する方法を、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説していきます。
また、レポート作成を効率化するテンプレートの活用方法や、多くの企業で実際に利用されているテンプレートの導入手順についてもご紹介します。
GA4をもっと活用したい方や、Looker Studioでのレポート作成に挑戦したい方は、ぜひ最後までお読みください。
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Contents
- Looker Studioとは?初心者でもわかる基本と特徴
- GA4とLooker Studioの各レポートの違いと使い分け
- GA4とLooker Studioを連携する理由とメリット
- GA4とLooker Studioの連携方法
- Looker Studioを使ったGA4レポートの作成方法
- GA4のレポート作成時に押さえるべき項目とLooker Studioレポートサンプル
- Looker Studioレポートの共有方法
- Looker Studioを使ったGA4レポート作成でよくあるトラブルと対策
- GA4×Looker Studioレポートを効率化するテンプレート活用法
- 【導入実績3,000社超】Looker StudioのGA4テンプレートならインハウスプラス
- まとめ|GA4×Looker Studioをもっと便利に使うには
Looker Studioとは?初心者でもわかる基本と特徴
Looker Studio(旧:Googleデータポータル)は、Googleが提供する無料のBIツール(ビジネスインテリジェンスツール)です。BIツールとは、さまざまなデータを集計・分析し、それをグラフや表などで見やすく可視化するためのツールのことです。
(例:GA4の全体サマリレポート)
Looker Studioの最大の特徴は、複数のデータをひとつのレポートにまとめて、視覚的に整理できる点です。たとえば、Googleアナリティクス(GA4)やGoogle広告、YouTube、Googleスプレッドシートなど、さまざまなサービスと連携し、それぞれのデータを1つの画面で確認できます。
さらに、Googleアカウントさえあれば、誰でも無料で使えるのも大きな魅力です。大企業向けには「Looker Studio Pro」という有料版もありますが、多くの企業にとっては無料版で十分な機能がそろっており、個人から法人まで幅広く利用されています。
特にGA4との相性が良く、GA4の複雑なデータを整理して見やすくまとめる「レポートツール」として、多くの企業で活用されています。
□ 関連記事:Looker Studioの使い方
GA4とLooker Studioの各レポートの違いと使い分け
GA4(Googleアナリティクス4)とLooker Studioは、どちらもデータ分析に役立つ強力なツールですが、それぞれ得意なことや使いどころが異なります。
「GA4の中にも“レポート”と“探索”があるけれど、何が違うの?」「GA4とLooker Studioはどう使い分けたらいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
ここでは、それぞれのレポート機能の特徴と、実務での上手な使い分け方について、初心者にもわかりやすくご紹介します。
※GA4のレポート機能の詳しい解説は、以下の記事も参考にしてみてください。
□ 関連記事:GA4レポートの種類と作成方法
GA4の「レポート」機能:基本データを素早く確認
GA4にログインすると、最初に表示されるのが「レポート」機能です。これは、Googleがあらかじめ用意した定型レポートで、以下のような基本指標を手軽に確認できます。
- ユーザー数、セッション数、イベント数
- 流入元(チャネル別・国別・デバイス別など)
- ページビュー数やエンゲージメント時間
このレポートは操作がシンプルで、初心者でもすぐに使えるのが特徴です。日々のアクセス状況をざっくり把握したいときや、特定の指標をすぐに確認したいときに役立ちます。
ただし、指標の組み合わせや深掘り分析には限界があるため、さらに詳しく調べたいときは次に紹介する「探索」機能の活用がおすすめです。
GA4の「探索」機能:仮説検証や詳細分析に最適
「探索」は、GA4に用意されたカスタム分析用の機能で、より自由度の高い分析が可能です。以下のようなことができます。
- ファネル分析(ステップごとの離脱状況の確認)
- セグメント比較(新規ユーザーとリピーターの違いなど)
- 経路分析(ユーザーのページ移動の順序)
たとえば、「特定の広告キャンペーン経由で訪れたユーザーの滞在時間は長いか?」といった疑問にも対応できます。
探索機能は、仮説検証や施策の効果測定にとても強力なツールですが、設定項目が多く初見では少し難しく感じるかもしれません。慣れるまでは、基本の「レポート」機能と併用しながら使うのがおすすめです。
□ 関連記事:GA4の探索レポート
Looker Studio:見やすくまとめて、スムーズに共有
Looker Studioは、GA4などのデータを視覚的に整理して“見せる”ことに特化した無料の可視化ツールです。
- ダッシュボード形式で複数のデータを一画面に集約
- URL共有やPDF出力、自動メール送信でレポート共有が簡単
- ブランドカラーやロゴを反映したデザインも可能
特に、社内向けやクライアント向けのレポートでは、「見た目のわかりやすさ」や「必要な情報だけに絞って整理されていること」が重要です。GA4単体では見る人によって画面や項目が異なって見えることがありますが、Looker Studioなら“誰が見ても同じ形”でレポートを届けることができます。
また、レポートの自動化や定型化にも役立ち、業務効率の向上にもつながります。
GA4とLooker Studioの使い分け(比較表)
比較項目 | GA4の「レポート」機能 | GA4の「探索」機能 | Looker Studio |
---|---|---|---|
主な利用目的 | サイト全体の状況把握・基本指標の確認 | 詳細な分析や仮説検証 | レポートの可視化・共有・社内外報告 |
対象ユーザー | 初心者 | 中級者以上 | 初心者〜中級者 |
費用 | 無料 | 無料 | 無料(テンプレートによっては有料もあり) |
過去データの保持 | 無制限 | 最大2ヶ月または14ヶ月(無料版の制限あり) | 無制限 |
セグメント比較 | △(比較機能あり) | ◎(詳細なセグメント作成が可能) | ×(絞り込みはフィルタのみ) |
コホート分析 | × | ◎(標準対応) | × |
ファネル・導線分析 | × | ◎ | △(一部手動で再現可能) |
GA4以外のデータ統合 | △(Google広告やサーチコンソールなど一部のみ) | △ | ◎(様々なサービスと統合可能) |
指標や項目のカスタマイズ | △(一部編集可) | ◎(かなり自由) | ◎(構成もレイアウトも柔軟に変更可能) |
デザインの自由度 | × | △(グラフの種類変更など) | ◎(色・レイアウト・ロゴなど自在) |
共有のしやすさ | × | △(同一プロパティ内のみ共有可) | ◎(URLで共有、PDF出力、メール自動送信も可) |
使いやすさ | ◎(初心者向け) | △(やや専門的) | ◎(視覚的で直感的な操作) |
作成や編集の手間 | ◎(あらかじめ整備されている) | △(手動設定が多い) | △(初期設定はやや手間。テンプレート活用で改善) |
データの自動更新 | ◎ | ◎ | ◎ |
権限管理 | Googleアカウントに依存 | Googleアカウントに依存 | 個別/グループ/公開リンクの柔軟な選択が可能 |
GA4とLooker Studioは、それぞれに異なる強みがあります。
- GA4の「レポート」機能は、日々のモニタリングや基本的な傾向把握に最適
- GA4の「探索」機能は、深掘り分析や仮説検証に最適
- Looker Studioは、視覚的にわかりやすく、社内外への共有・報告に最適
特に、「誰かにレポートをわかりやすく共有したい」「毎回レポート作成に時間がかかっている」と感じている方には、Looker Studioとテンプレートの活用がおすすめです。
GA4とLooker Studioを連携する理由とメリット
この章では、GA4とLooker Studioを組み合わせて活用することで得られる、具体的なメリットをご紹介します。
過去データを無制限に確認できる
GA4の「探索レポート」では、データの保持期間に上限があり、最大でも14ヶ月分までしか保存されません。
そのため、「昨年と今年のアクセス状況を比較したい」といった、長期間にわたる分析には不向きです。
一方、Looker Studioでは、GA4と連携することで、過去のデータを無制限に表示・分析することが可能です。
年単位での傾向分析や、年度別のレポート作成など、より長期的な視点でのデータ活用がしやすくなります。
□ 関連記事:GA4のデータ保持期間
視覚的にわかりやすく伝えられる
GA4の管理画面は機能が多く、数字が並んだ画面だけでは内容を直感的に理解しづらいことがあります。
Looker Studioを使えば、以下のような「全体サマリ」や「ランディングページ評価」など、見た目にわかりやすいレポートを作成できます。
誰が見ても伝わりやすく、上司やクライアントへの報告資料としても最適です。
複数のデータソースを一つにまとめられる
Looker Studioは、GA4だけでなく以下のようなGoogleの各種ツールとも連携できます:
- Googleサーチコンソール(検索キーワードやクリック数など)
- Google広告(広告の成果指標)
- Googleスプレッドシート(社内で管理しているデータ)
これらを1つのレポートにまとめて表示できるため、Webマーケティング全体の状況をひと目で把握できます。
さらに、有料のコネクタを使えば、Meta広告やYahoo!広告など、Google以外の1,000以上のサービスとも連携可能です。
レポートの自動更新で業務効率がアップ
一度GA4とLooker Studioを連携しておけば、レポートは自動で最新のデータに更新されます。
たとえば:
- 月曜日の朝にレポートを開くだけで、前週のデータが反映済み
- クライアントに共有しておけば、常に最新の成果を確認してもらえる
このように、手作業で数値をコピー&ペーストする必要がなくなり、レポート作成の手間を大幅に削減できます。
URLで簡単に共有でき、報告資料としても優秀
Looker Studioのレポートは、URLを送るだけで簡単に共有できます。権限設定もできるため、閲覧者だけに限定することも可能です。
さらにデザイン性にも優れているので、
- 社内会議でそのまま画面共有して活用
- 「見やすい!」と上司やクライアントから高評価
- 印刷やPDF保存にも対応しているため、そのまま提出資料として使える
といった形で、さまざまなビジネスシーンで活躍します。
□ 関連記事:Looker Studioの共有方法まとめ
GA4とLooker Studioの連携方法
それでは、GA4(Googleアナリティクス4)とLooker Studioを連携してみましょう。
初めての方にとっては少し難しそうに見えるかもしれませんが、手順さえ押さえればとてもシンプルです。
この章では、初心者の方でも迷わず設定できるように、ステップごとにわかりやすく解説していきます。
準備①:GA4プロパティと権限を確認しよう
まずは、GA4のデータをLooker Studioで扱うための「権限」を確認しましょう。
Looker Studioでは、GA4プロパティの「閲覧者」以上の権限があるGoogleアカウントでログインする必要があります。
▶ GA4プロパティとは?
GA4でデータを管理する単位のことです。通常、1つのWebサイトやアプリごとに1つのプロパティがあります。
▶ 権限の確認方法
- GA4にログインし、画面左下の「管理」をクリック
- 「アカウントのアクセス管理」または「プロパティのアクセス管理」を選択
- 自分のGoogleアカウントが表示され、「閲覧者」以上の権限があるか確認しましょう
準備②:Looker Studioを使う準備をしよう
Looker Studioは、Googleアカウントさえあれば誰でも無料で使えるツールです。
特別な申し込みやソフトのインストールは必要ありません。
▶ アカウント作成手順:
- 権限を確認したGoogleアカウントにログイン
- Looker StudioのTOPページ にアクセスします
- 画面中央左の「USE IT FOR FREE」をクリック
- 初回のみ利用規約への同意が求められます。内容を確認して同意しましょう
これでLooker Studioを使う準備は完了です!
ステップ①:データソースを作成する
Looker Studioの画面左上にある「作成」ボタンから「データソース」を選びます。

ステップ②:コネクタを選択する
表示されたサービス一覧の中から「Google アナリティクス」を選びましょう。

ステップ③:プロパティを選択する
次に、接続したいGA4の情報を順番に選びます。
- アカウント(例:会社名)
- プロパティ(例:対象サイト)
選択後、画面右上の「接続」ボタンをクリックします。

プロパティが表示されないときの対処法
一覧にプロパティが表示されない場合は、ログインしているGoogleアカウントに必要な権限がない可能性があります。
- GA4の管理画面で対象アカウントに権限を追加する
- すでに権限があるアカウントでLooker Studioに再ログインする
ステップ④:レポート作成画面へ進む
データソースが作成されると、項目(フィールド)の一覧が表示されます。
右上の「レポートを作成」ボタンをクリックして、レポート編集画面に進みましょう。
※この時点で、データソースの名前を「GA4_自社サイト」などに変更しておくと、後からの管理が楽になります。

レイアウトの選択について(2025年4月現在)
最近では「レスポンシブレイアウト」という新しい形式も登場していますが、はじめての方は従来の「自由形式レイアウト」を選ぶのがおすすめです。

Looker Studioを使ったGA4レポートの作成方法
GA4とLooker Studioを連携すると、GA4のデータをグラフや表で視覚的にわかりやすく表現できるようになります。
この章では、初心者の方でもスムーズに操作できるよう、レポートの作成方法をステップごとに解説します。
レポート画面の基本構成を理解しよう
Looker Studioの「レポートエディタ」は、レポートを編集・共有・管理するための画面です。
まずは、画面上部や右側に表示される主なアイコンや機能の役割を確認しましょう。
画面上部の主なアイコンとその意味
アイコン・名前 | 説明 |
---|---|
1. ロゴとレポート名 | 画面左上。ロゴをクリックするとトップページに戻ります。 |
2. メニューバー | レポート編集に関する各種機能が並んでいます。 |
3-a. 🔄 リセット(左から順番に) | レポートを初期状態に戻します。 |
3-b. 👥 共有 | 他のユーザーとレポートを共有できます。 |
3-c. 👁️ 表示設定 | 「表示モード」と「編集モード」を切り替えます。 |
3-d. ⋮ その他のオプション | 他の便利な設定が表示されます。 |
3-d-1. 📄 コピー | レポートの複製(コピー)を作成します。 |
3-d-2. 🔃 データを更新 | レポート内のデータを最新の状態に更新します。 |
3-e. ❓ ヘルプ | 操作方法のサポート情報を確認できます。 |
3-f. 👤 アカウント | 使用しているGoogleアカウントの設定を確認・変更できます。 |
編集ツールエリア
アイコン・名前 | 説明 |
---|---|
4. ↩️↪️ 元に戻す / やり直す | 操作を1つ戻したり、元に戻した操作を再びやり直したりできます。 |
5. 🖱️ 選択モード | グラフやテキストなど、レポート内の要素を選択・編集できます。 |
6. 🔍 ズーム | レポートの表示倍率を拡大・縮小します。 |
7. ➕ ページを追加 | レポートに新しいページを追加できます。 |
8. ➕ データを追加 | レポートに新しいデータソースを追加します。 |
9. 📊 グラフを追加 | 表や棒グラフ、折れ線グラフなどのグラフを追加できます。 |
10. 🌐 コミュニティビジュアリゼーション | 有志が作った拡張グラフなどを追加できます。 |
11. 🎛️ コントロールを追加 | 閲覧者が期間や項目を選べる「インタラクティブ機能」を追加します。 |
12. 🖼️ 画像・テキスト・図形などを追加 | 装飾や補足説明として画像、文字、図形を配置できます。 |
右側の設定パネル
名称 | 説明 |
---|---|
13. 🎨 テーマとレイアウト | レポート全体のデザインやレイアウトを調整できます。 |
14. 🧩 ビジュアリゼーション選択ツール | グラフの種類を変更できます(例:棒グラフ → 折れ線グラフ)。 |
15. ⚙️ プロパティパネル | 選択した要素(グラフなど)の設定を細かく編集できます。 |
16. 📁 データパネル | 接続しているすべてのデータソースを管理できます。 |
17. 🔀 パネルマネージャー | 「プロパティパネル」と「データパネル」の表示/非表示を切り替えます。 |
補足アイコン(特定のときに表示)
名称 | 説明 |
---|---|
18. 📋 表のビジュアリゼーション | 表形式で表示されている場合に表示されます。 |
19. 📶 棒グラフなど | 対象のグラフ形式を使っている場合に表示されます。 |
20. ⚡ BigQuery BI Engine インジケーター | BigQueryと接続している場合に表示されます。 |
スコアカードの使い方|シンプルでわかりやすいKPI表示
ここからは、初心者でも扱いやすく、実務でもよく使われる代表的なレポート形式をご紹介します。
まず最も基本で、汎用性の高いレポートが「スコアカード」です。
スコアカードとは、「ユーザー数」「セッション数」「コンバージョン数」など、特定の指標を大きな数字で表示する形式です。
この形式を使えば、Webサイトやアプリのパフォーマンスをひと目で確認できます。
また、前期間との比較を「矢印」や「パーセンテージ」で表示できるため、数値の変化や改善傾向もすぐに把握できます。
(例)スコアカードを使ったKPIサマリレポート
ステップ1|「グラフを追加」からスコアカードを選ぶ
それでは、スコアカードを使ったレポート作成の手順を紹介します。
- レポート編集画面で「グラフを追加」をクリック
- グラフの種類一覧から「スコアカード」を選択

ステップ2|表示する指標を変更する
- 画面右側の「設定」タブを開く
- 「指標」のプルダウンから表示したい項目(例:セッション数)を選択

ステップ3|比較期間を追加する
- 同じ「設定」タブで「比較期間」にチェックを入れる
- プルダウンから「前の期間」「前年同月」など比較対象を選択

※補足:デフォルトでは「過去28日間」が選ばれていますが、ユーザーが自由に期間を選べるコントロールも追加できます。
□ 関連記事:Looker Studioの期間設定ガイド
ステップ4|デザインを調整する(スタイル設定)
「スタイル」タブでは以下のような調整が可能です:
- 色(文字色、背景色など)
- フォントサイズ

□ 関連記事:Looker Studioのスコアカードの使い方
期間グラフ(折れ線):時系列の変化を可視化
ユーザー数やコンバージョンなど、時間の推移を見たいときは「期間グラフ(折れ線)」が最適です。
GA4のデータは日・週・月単位で取得でき、Looker Studioで簡単にグラフ化できます。
(例)期間グラフを使った全体推移チャート(月別)
□ 関連記事:Looker Studioの期間グラフの使い方
表(テーブル):項目別の比較に最適
複数の項目を比較したいときは、一覧表示できる「表(テーブル)」形式が便利です。
例:
- 「ページ別のPVとエンゲージメント率」
- 「チャネル別のセッション数とコンバージョン率」
ソートやフィルタ機能を使えば、PV数が多い順に並べたり、広告経由の成果を分析することもできます。
(例)表グラフを使ったページレポート
□ 関連記事:Looker Studioの表グラフの使い方
イベント・キーイベント(旧コンバージョン)の可視化
GA4では「イベント」や「キーイベント(コンバージョン)」として、ユーザーのアクションが記録されます。
これらをLooker Studioで可視化することで、サイトの成果をわかりやすく伝えることができます。
たとえば、「資料請求」「購入完了」などの成果を、チャネル別・デバイス別に可視化すれば、どの経路から成果が出ているのかが明確になります。
このようなレポートは、マーケティング施策の効果測定や報告資料としても非常に役立ちます。
(例)チャネル別×キーイベント別の成果を可視化する集客レポート
このように、Looker Studioを使えば、GA4の生データを目的に応じて「見せる形」に変えることができるのが最大の魅力です。
Looker Studioで使えるグラフの種類は以下の記事でまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
□ 関連記事:Looker Studioで使える表・グラフの一覧
次の章では、実際にどの指標を選び、どのような構成でレポートを作ればよいのか、より具体的な事例を交えてご紹介します。
GA4のレポート作成時に押さえるべき項目とLooker Studioレポートサンプル
GA4のデータを使ってLooker Studioでレポートを作成するとき、「どの指標を入れるべきか?」と悩んだ経験はありませんか?
指標を入れすぎるとレポートが見づらくなりますし、少なすぎると判断材料が不足してしまいます。
ここでは、最低限押さえておきたい基本指標と、目的別のレポートサンプルをご紹介します。
レポートに最低限含めたい基本指標
アクセス状況の把握に必要な「基本指標」
アクセス全体の傾向を掴むための、すべてのレポートに共通して使いたい指標です。
- アクティブユーザー数:10秒以上滞在、2ページ以上閲覧、またはコンバージョンイベントがあったユーザー数
- 新規ユーザー数:初めてサイトを訪問したユーザー数(リピーターとの比較に有効)
- セッション数:ユーザーがサイトを訪れた回数(一定時間でリセット)
成果を見える化する「コンバージョン関連指標」
目標の達成状況や成果を測定するために必須の指標です。
- コンバージョン数(キーイベント数):設定したコンバージョンイベントの発生回数(例:購入・問い合わせ)
- コンバージョン率:セッションまたはユーザー数に対するコンバージョンの割合
ユーザー行動を知る「エンゲージメント指標」
ユーザーがどれだけサイトに興味を持ったかを測る指標です。
- ページビュー数:ページの表示回数(重複表示も含む)
- ユーザーあたりのビュー数:1人あたりの平均閲覧ページ数
- エンゲージメント率:エンゲージメントのあったセッションの割合
※以下のいずれかを満たすとエンゲージメント扱い
┗ 10秒以上の滞在/2ページ以上閲覧/コンバージョン発生 - 平均エンゲージメント時間:ユーザーが実際に行動していた平均時間
ECサイト向けの「売上分析指標」
ECサイトでの購入状況を把握するために必要な指標です。
- 売上(購入による収益):eコマースで発生した購入金額の合計。
- 購入数(eコマース購入数):購入完了した回数。GA4では「purchase」イベントで記録されます。
- 購入率:セッションまたはユーザーのうち、どれくらいが購入に至ったかを示す割合。
- 購入単価:1件あたりの平均売上(例:売上 ÷ 購入数)。客単価の把握に活用されます。
これらの指標は、スコアカードやグラフ、表をうまく組み合わせることで、見やすく・伝わりやすいレポートになります。
目的別GA4のLooker Studioレポートサンプル
以下では、目的ごとにおすすめのレポート構成を紹介します。
サマリレポート|全体の状況をざっくり把握
主な構成: ユーザー数、セッション数、コンバージョン数などをKPIとして一覧表示。
特徴: 月別・週別・日別の推移もグラフで可視化。
活用シーン:
- 月次の社内報告・クライアント提出用レポート
- サイト全体の動きをざっくり見るダッシュボード
ECレポート|売上・商品・流入チャネルを一括把握
主な構成: ユーザー数・セッション・売上・購入商品ランキング・チャネル別売上
活用シーン:
- ECサイトの月次レポート
- 売れ筋商品の変化を把握して在庫調整や広告出稿に活かす
集客レポート|どのチャネルが成果を生んでいる?
主な構成: 自然検索・広告・SNSなどチャネル別の成果、ファーストクリック/ラストクリック比較
活用シーン:
- 集客施策の費用対効果を比較
- 成果の出ているチャネルに予算を集中
自然検索レポート|SEOの成果を「見える化」
※こちらのレポートは、GA4に加えてサーチコンソールのデータソースも使用しています
主な構成: サーチコンソールの検索クエリ、平均掲載順位、GA4のSEO経由コンバージョン
活用シーン:
- SEO施策の成果測定
- コンテンツ改善の優先順位判断に活用
ランディングページレポート|成果につながるページを特定
主な構成: 各LPのセッション・CVR・コンバージョン・流入元別の効果比較
活用シーン:
- 広告やSEOで流入したユーザーの受け皿が機能しているか確認
- LPの改善ポイントの特定
ユーザー属性レポート|どんな人が訪れている?
主な構成: 年齢・性別・地域・デバイス別ユーザー数/コンバージョン数
活用シーン:
- ペルソナや広告ターゲットの見直し
- 新規・リピーター比率の把握とリテンション戦略
ページレポート|人気・要改善ページを一目で判別
主な構成: ページタイトルごとのPV数・エンゲージメント率、流入元別集計
活用シーン:
- 人気ページを活かす施策(リンク誘導・広告出稿)
- 要改善ページのリライト優先順位の決定
Looker Studioは自由度が高いため、自分でレイアウトをゼロから作ることもできますが、毎回そうするのは大変です。
あらかじめ構成や指標が整ったテンプレートを活用すれば、作業時間を大幅に削減しつつ、伝わりやすいレポートをスムーズに作成できます。
Looker Studioレポートの共有方法
Looker Studioでは、作成したレポートをチームメンバーやクライアントと簡単に共有できます。
この章では、初心者の方にも理解しやすいように、代表的な共有方法とその使いどころをご紹介します。
□関連記事: Looker Studioの共有方法まとめ
特定ユーザーに共有する(ユーザーごとに権限を付与)
もっとも基本的な方法は、特定のGoogleアカウントに対して、閲覧または編集の権限を設定する方法です。
- レポート画面右上の「共有」をクリック
- 表示されたウィンドウに、共有したい相手のGoogleアカウントのメールアドレスを入力
- 「閲覧者」または「編集者」の権限を選択し、「送信」
この方法は、社内の関係者や一部のクライアントにだけ共有したいときに便利です。
閲覧専用で共有すれば、誤って内容が変更される心配もありません。
□関連記事: Looker Studioのアクセス権限
グループにまとめて共有する(複数ユーザーへ一括付与)
一度に複数のメンバーに共有したい場合は、一括でアクセス権を付与することも可能です。
- 「共有」→リンク設定を「限定公開」や「ドメイン名(組織内共有)」を選択
- 閲覧権限または編集権限を付与し、レポートのURLを共有
この方法は、特定のチーム全体にまとめてアクセス権を与えたいときに役立ちます。
「公開」に設定すれば、検索経由で誰でもアクセスできる状態になりますが、セキュリティには注意しましょう。
PDFとしてダウンロードして共有する
印刷用やメール資料としてレポートを使いたい場合は、PDF形式での出力が便利です。
- 画面右上の「共有」→「レポートをダウンロード」を選択
- ダウンロードしたいページを指定し、「ダウンロード」ボタンをクリック
PDFにすることで、定例会議の資料や、社外への提出資料としてもそのまま活用できます。
オフライン環境での共有にも最適です。
□ 関連記事:Looker StudioのレポートをPDFでダウンロードする方法
自動メールで定期配信する
Looker Studioでは、指定した日時にレポートを自動でメール送信することができます。
定期的なレポート提出を自動化したい場合にぴったりです。
- 「共有」→「配信のスケジュール」を選択
- 宛先、送付するページ、配信頻度(例:毎週月曜)などを設定
- 「保存」をクリックしてスケジュールを有効化
たとえば「毎週月曜日の朝9時に、前週のアクセスレポートを自動で送る」など、レポート提出の手間を大幅に削減できます。
□ 関連記事:Looker Studioの自動メール配信機能の使い方
Looker Studioを使ったGA4レポート作成でよくあるトラブルと対策
GA4とLooker Studioを連携してレポートを作成していると、「データが表示されない」「数値が合わない」といったトラブルに直面することがあります。
これらの原因の多くは、GA4とLooker Studioの仕様の違いや設定ミスによるものです。
この章では、よくあるトラブルとその対処法を、初心者の方にもわかりやすく解説します。
一部の指標やディメンションが使えない
Looker Studioで「イベント名」や「参照元」などの項目を使おうとしても、選択肢に表示されなかったり、追加できないことがあります。
■ 原因
GA4には「探索レポート専用」の指標・ディメンションがあり、Looker Studioでは一部が利用できません。
■ 解決方法
- GA4の管理画面で該当項目を「カスタムディメンション」として登録する
- 使用できる項目の一覧をメモし、GA4との対応表を作っておく
- 類似する指標がないか探してみる
APIリクエスト数の上限に達してエラーになる
Looker StudioはGA4にデータ取得のための「APIリクエスト」を送っています。
このリクエストには時間あたり・日あたりの上限があり、超えるとレポートの読み込みエラーが発生します。
■ 解決方法
- グラフやスコアカードの数を減らす
- 1ページあたりの表示項目を絞る
- 閲覧のタイミングを分散させる(アクセス集中を避ける)
□ 関連記事:GA4のAPI割り当て上限エラーとは?
ユーザー属性(年齢・性別)が表示されない
年齢や性別などの属性データが見えない場合、Googleシグナルが有効化されていない可能性があります。
Googleシグナルは、Googleが匿名で収集しているユーザーデータをGA4で利用できるようにする機能です。
■ 解決方法
GA4の管理画面から「管理」>「データの収集と修正」>「Google シグナルのデータ収集」を開き、Googleシグナルを有効に設定します。
※反映までに数日かかることがあります。
□ 関連記事:GA4のユーザー属性の設定方法
ファネル分析や経路分析ができない
「カート→購入」など、ユーザーの離脱状況やページ遷移を分析するファネル/経路分析は、GA4の「探索」専用機能のため、Looker Studioでは利用できません。
- ファネル探索:カート → 購入 など、ユーザーがどの段階で離脱したかを分析
- 経路探索:トップページ → 商品一覧 → 購入ページなど、ページ遷移を分析
■ 解決方法
- 詳細な分析はGA4の「探索レポート」を活用
- Looker Studioでは、ステップごとの数値を手動で配置し、簡易的なファネル分析を再現可能
GA4とLooker Studioで数値が違う
同じデータのはずなのに、GA4とLooker Studioで数値が異なることがあります。主な原因は次の4つです。
原因1:データの更新タイミングが異なる
GA4とLooker Studioでは更新タイミングにラグがあり、特に前日や当日のデータで差が出やすくなります。
▶ 解決方法
- 前日以前のデータを比較するようにする
- Looker Studioのレポート右上にある「データを更新」をクリックする
原因2:似た名前の指標を取り違えている
「ユーザー数」「アクティブユーザー数」「合計ユーザー数」など、紛らわしい指標名が多いため、混同しがちです。
▶ 解決方法
- 使用している指標名をしっかり確認
- GA4の探索機能で中身を見比べる
原因3:フィルタやセグメントが適用されている
GA4またはLooker Studioのいずれかで、条件が設定されていると数値が一致しません。
▶ 解決方法
- 両方のフィルタ設定を見直す
- 「除外」や「含む」など条件の違いに注意
原因4:サンプリングが発生している
大量データを処理する際、GA4では自動的にサンプリング(推定値の使用)が行われることがあります。
▶ 解決方法
- 分析期間を短くする
- 使用する指標・ディメンションを減らして負荷を軽くする
これらのトラブルと対策を知っておくだけで、GA4×Looker Studioのレポート作成がぐっとスムーズになります。
次章では、これらの設定や作業をもっとラクにする「テンプレート活用法」について解説します。
GA4×Looker Studioレポートを効率化するテンプレート活用法
GA4とLooker Studioを使ってレポートを作成しようとすると、
「どこから手をつければいいのかわからない」
「必要な指標をどう選べばいいのか迷ってしまう」
という声をよく耳にします。
そんなときに役立つのが、Looker Studioのテンプレートです。
テンプレートを活用すれば、ゼロから作る手間を省きつつ、見やすく・伝わりやすいレポートをスピーディーに仕上げることができます。
ここでは、レポート作成を効率化するテンプレート活用のポイントを4つに分けてご紹介します。
□ 関連記事:GA4×Looker Studioテンプレート入門ガイド
ゼロから作らず、すぐに使える構成が揃っている
テンプレートの最大の魅力は、あらかじめ実務でよく使われる指標やグラフが組み込まれている点です。
スコアカード、折れ線グラフ、表などが初めから配置されているため、「どこに何を置けばいいか」と悩む必要がありません。
テンプレートを複製して、GA4のデータソースを差し替えるだけで、自社用のレポートがすぐに完成します。
特に初心者にとっては、「お手本」としても非常に役立ちます。
高品質なレポートを、短時間で作成できる
自分でレポートを一から作ると、理想的な構成にはなっても、どうしても時間がかかってしまいます。
テンプレートなら、あらかじめ「成果が伝わる構成」が組み込まれているため、短時間で見栄えのよいレポートを完成させることができます。
たとえば以下のような構成も、テンプレートならすぐ反映できます:
- KPIを強調するデザイン
- チャネルごとの成果を比較しやすいレイアウト
時間と品質のバランスをとりたいときに、強力な味方になります。
チーム全体で統一フォーマットが使える
テンプレートを使えば、レポートのフォーマットをチームで統一することも簡単です。
メンバーごとにバラバラのレポートを作るのではなく、同じ構成・同じ指標で統一すれば、「何を見ればいいか」が明確になります。
また、担当の引き継ぎや、外部パートナーとの共有もスムーズになります。
「このテンプレートを使えばOK」という共通ルールがあるだけで、業務効率が格段に上がります。
無料テンプレートと有料テンプレートの違いを知ろう
Looker Studioには、Google公式の無料テンプレートもあります。すぐに使えるものが多く、簡易的な可視化にはとても便利です。
ただし、無料テンプレートには以下のようなデメリットもあります:
- デザインがシンプルで、自社に合うようカスタマイズしにくい
- 情報の整理や指標の見せ方がやや物足りない
一方、有料テンプレートは、実務での利用を前提に作られており、以下のようなメリットがあります:
- 成果が伝わるレイアウト設計
- よく使われるKPIや分析視点がすでに盛り込まれている
- サポート体制があるため、導入後も安心して使える
特に、導入実績が豊富なテンプレートサービスを選べば、はじめてでも安心して使い始めることができます。
次章では、3,000社以上が導入している「インハウスプラス」のGA4テンプレートについて、特徴や活用メリットを詳しくご紹介します。
日々のレポート作成を“仕組み化”したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
【導入実績3,000社超】Looker StudioのGA4テンプレートならインハウスプラス
「GA4のデータをもっとわかりやすく可視化したい」
「レポート作成を効率化して、もっとラクに運用したい」
そんな悩みを持つマーケティング担当者やWeb運用者から選ばれているのが、インハウスプラスのLooker StudioのGA4テンプレートです。
すでに導入実績は3,000社以上。マーケティング部門、広告代理店、Web制作会社など、業界問わず多くの現場で活用されています。
買い切り型でコストが抑えられる
多くのテンプレートサービスは月額制やライセンス契約が主流ですが、インハウスプラスは買い切り型。
初回購入時に一度費用を支払えば、継続的なランニングコストは発生しません。
- 単品プラン:必要なテンプレートだけ個別購入
- コンプリートプラン:10種類以上をまとめてお得に導入可能
「毎月の支払いは避けたい」「まずは最小限の予算で始めたい」
そんな企業様にもぴったりの価格設計です。
豊富なテンプレートで様々な業種・目的に対応
インハウスプラスのテンプレートは、業種別・目的別にラインアップされています。
たとえば:
- ECサイト向けの売上・商品レポート
- 集客チャネル別の効果測定レポート
- LP(ランディングページ)評価用テンプレート
- SEO対策・自然検索レポート など
「このまま使える!」「まさにこれが欲しかった!」
という声が多く、導入直後から即戦力のレポートが完成します。
初心者でも安心のサポート体制
テンプレートを購入して終わりではありません。
使い方に不安がある方でも安心して活用できるよう、手厚いサポートが用意されています。
- わかりやすいヘルプページで基本操作を丁寧に解説
- Zoomによる導入サポート(1時間1万円〜)
- テンプレートのカスタマイズも対応可能(別途見積)
特に、「レポートを導入したいけれど人手が足りない」「運用体制が整っていない」という企業様には、導入〜運用までまるごと支える安心感があります。
テンプレートの利便性・拡張性・サポートをすべて備えたインハウスプラスのGA4テンプレート。
「はじめてのLooker Studio活用」をスムーズにスタートさせたい方にとって、最適な選択肢です。
まとめ|GA4×Looker Studioをもっと便利に使うには
この記事では、Googleアナリティクス4(GA4)とLooker Studioを連携したレポート作成について、基本から応用、さらにはテンプレートを活用した効率的な方法まで、初心者の方にもわかりやすく解説してきました。
最後に、GA4×Looker Studioを活用するためのポイントを振り返りながら、すぐに取り組めるアクションを整理します。
データ活用は「集める」から「伝える」へ
GA4を導入しただけでは、データは「集まっているだけ」の状態です。
本当に価値が生まれるのは、そのデータを見える化し、伝えて、意思決定につなげることにあります。
Looker Studioを活用すれば、GA4の複雑な数値もグラフや表でわかりやすく整理できます。
チーム内での情報共有やクライアントへの報告もスムーズになり、
「ユーザー数が増えた理由は?」「どのチャネルがコンバージョンにつながっているか?」といった問いに、視覚的かつ論理的に答える力が身につきます。
これからの時代に求められるのは、「数値を読み解く力」だけではなく、「数値で伝える力」です。
その第一歩として、Looker Studioの活用は欠かせません。
テンプレートでレポート運用を仕組み化しよう
とはいえ、毎回ゼロからレポートを作成するのは大変です。
そんなときこそ活用したいのが、実務に特化したLooker Studioのテンプレートです。
テンプレートなら…
- よく使う指標や構成があらかじめ設計されている
- デザインやレイアウトも整っている
- 誰でもすぐに使い始められる
- チームでの共有や運用もラクにできる
特に、3,000社以上に導入されているインハウスプラスのGA4テンプレートは、
- 買い切り型でコストを抑えられ
- 業種・目的別の豊富な種類があり
- 初心者でも安心のサポート付き
という点で、はじめての方にも安心して導入できる選択肢です。
「GA4のレポート作成にかかる時間を減らしたい」
「もっと社内で伝わるレポートにしたい」
そう感じている方は、まずテンプレートの活用からはじめてみてはいかがでしょうか。
GA4の真の力を引き出すには、データの収集だけでなく、整理・伝達・改善の流れを回すことが大切です。
その流れを支えるパートナーこそが、Looker Studioと、そのテンプレートです。
データを「見える化」し、ビジネスの武器に変える第一歩として、
ぜひ今日からテンプレートの活用をはじめてみてください。
DeNAのデジタルマーケティング責任者として年間450億円を超えるECプラットフォームのマーケティングを担当。2014年に独立し、上場企業から資金調達後のスタートアップまでさまざまな企業のデジタルマーケティングのプロジェクトに関わり見識を広げた後、2018年3月に株式会社CALLOSUMを創業。